18 二度と恋には落ちないわ(「恋にさよなら」)
I‘ll never fall in love again
What do you get when you fall in love?
A guy with a pin to burst your bubble
That what you get for all your trouble
I‘ll never fall in love again
I‘ll never fall in love again
(恋に落ちたら何を得るの?
あなたの風船を破裂させるピンを持った男と恋をして
それがあなたのすべての骨折りの代わりに手に入れる物
私は二度と恋には落ちないわ
私は二度と恋などしない)
What do you get when you kiss a guy?
You get enough germs to catch pnewmonia
After you do,he‘ll never phone you
I‘ll never fall in love again
I‘ll never fall in love again
(男とキスをして何が得られるの?
肺炎になるのに十分な病原菌をたっぷり手に入れるだけ
その後では、男は電話すらかけてこないでしょう
私は二度と恋には落ちないわ
私は二度と恋などしない)
Don‘t tell me what it all about
Cause I‘ve been there and I’m out
Out of those chains,those chains
that bind you
That is ,why I‘m here to remind you
(恋がどんなものかなんて教えないで
なぜって、私はずっとそこにいて、抜け出したばかりなの
自分を縛り付ける、鎖から、鎖から、鎖から!
それが、私があなたに恋のくだらなさを教える理由)
What do you get when you fall in love
You only get lies and pain and sorrow
So for at least untill tomorrow
I‘ll never fall in love again
No,no,I‘ll never fall in love again
(恋をしたらどうなるの?
嘘と苦痛と悲しみが得られるだけ
だから、少なくとも明日までは
私は恋には落ちないわ
いいえ、いいえ、二度と恋には落ちないわ!)
ミュージカル「プロミセス・プロミセス」の挿入歌で、ハル・デイビッドの作詞、バート・バカラックの作曲、歌はディオンヌ・ワーウィックでヒットした。
言うまでもなく、この歌の洒落ているところは、恋をクソミソに言いながら、「少なくとも明日までは」恋などしないと言うところである。裏返しの恋の賛歌なのだが、そのユーモアが、実に楽しい。このパターンは、前に書いた「何で馬鹿は恋をする?」に似ている。
訳の上では、「(恋の)鎖から抜け出て」云々の部分を意訳したが、同じフレーズの繰り返しが、私は日本語の詩としては気になるので、「鎖から、鎖から、鎖から」とそっけない繰り返しにしたというわけである。繰り返しを二度でなく三度にしたのも、ただの好みにすぎない。まあ、この訳が気に入らなければ、自分で訳せばいいだけである。