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絶版と在庫切れとは別だということになっていると思うが、在庫切れのまま増刷しないなら、それは絶版と同じである。そして、出版社が出版の権利だけ持ち続けるのは作家(漫画家、挿絵画家含む)にとっては「飼い殺し」状態である。この理不尽な慣習は早く辞めさせる必要があるのではないか。まあ私は出版業界については素人で無知だが、下のツィートの中の税務署の方針も出版社もどこかおかしい。「売れる可能性のある商品」は資産である、というのは原則としてはそうだろうが、(不良)在庫になっているというのは、売れる可能性がゼロに近くなったもので、それは商品価値がゼロであると見做すべきではないか。少なくとも、出版業側から見れば、出版後1年以内に売れない商品は不良在庫で資産価値ゼロと見るべきかと思う。
「断裁」という無慈悲な行為がなぜ行われるかということを私はひとつの謎と思っていたのだが、それは税務署対策だったのだな、と下のツィートで理解できたと思う。税金徴収というのは、いわば日常生活の裏で行われる残酷行為(小市民を苦しめる行為)だから、あまり人は公にしないのだろう。



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「日本を守るのに右も左もない」から転載。第一次大戦の背後関係について、田中宇が、列強中心だが簡潔にまとめている。ただ、「資本の論理と帝国の論理の間の矛盾・対立が拡大した」というのがよく分からない。むしろ、資本の論理と帝国の論理は「拡張主義」と「戦争への傾斜」という同じ方向を向いていたのではないか。

(以下引用)


田中宇の国際ニュース解説 資本の論理と帝国の論理
2008年2月28日

▼資本と帝国の矛盾の末に起きた第一次大戦
 しかしそもそも、当時は大英帝国の政治覇権が世界を安定させていたパックス・ブリタニカの時代だった。イギリスが帝国の論理に基づいて世界を安定的に支配していたからこそ、資本家は世界的に儲けられた。
 世界には、工業技術の修得がうまい人々と、そうでもない人々がいる。日本やドイツなどの人々は、イギリス人よりも安く優れた工業製品を作れるようになった。欧州各国から移民を集めて作られたアメリカも、イギリスより良い工業製品を作り出した。イギリスは、最初に産業革命を起こし、パックス・ブリタニカで世界を安定させている功労者であるにもかかわらず、産業的には独米日などより劣る、儲からない国になる傾向がしだいに顕著になった。19世紀末には、資本の論理と帝国の論理の間の矛盾・対立が拡大した。
 矛盾が拡大した果てに起きたのが、1914年からの第一次世界大戦だった。前回の記事にも書いたように、イギリスは外交・諜報能力が非常に進んでいたが、軍事製造力でドイツに抜かれるのは時間の問題だった。イギリスは、ドイツが東欧・バルカン半島からトルコ・中東方面に覇権を拡大するのを阻止する目的もあり、フランスやロシアを誘ってドイツとの戦争を起こした。  ドイツにも投資していたイギリスの国際資本家の中には、イギリスが戦争でドイツを潰そうとしていることに、ひそかに反発した人々もいたふしがある。彼らは、英政府に軍事費を無駄遣いさせたり、欧州のユダヤ系革命勢力がロシアに行くよう誘導して革命を起こし、イギリスと組んでドイツと敵対していたロシアが革命で戦線離脱するよう仕向けたりして、第一次大戦でイギリスが消耗し、帝国として機能できない状態に陥れようとした。こうした暗闘の結果、第一次大戦は長引き、イギリスは最終的に勝ったものの、国力を大幅に落とした。
 第一次大戦でイギリスが勝てたのは、アメリカを参戦させることに成功したからである。当時すでにニューヨークには資本家が数多くおり、第一次大戦でイギリスではなくドイツを支援する勢力も多かったが、イギリスの強い勧誘活動の結果、アメリカはイギリス側に立って参戦した。その見返りとして米政府は、戦後の世界体制を多極的なものにするための主導権を得た。

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