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The clerk prepared to pay the money.

“How will you have it?” he said.

“What?”

“How will you have it?”

“Oh”—I understood his meaning and answered without even trying to think—“in fifty-dollar notes.”

He gave me a fifty-dollar note.

“And six?” he asked coldly.

“In six-dollar notes,” I said.

He gave me six dollars and I rushed out.

As the big door swung behind me I heard the sound of a roar of laughter that went up to the roof of the bank. Since then I use a bank no more. I keep my money in my pocked and my savings in silver dollars in a sock.

 

*これで「私の銀行口座」は終わりである。銀行のいかめしい雰囲気の中で平常心を失ってあれこれドジなことをするのは、誰でもありそうなことだが、そもそも小銭しか持たない人間が銀行に足を踏み入れてしまったのが間違いだったのだ。銀行の人間がそういう客を陰で「ゴミ」と呼んでいるのは日本だけのことではないだろう。

*あまりにも易し過ぎて、英語の勉強にはならなかったかもしれないが、逆に、「易しい英語表現」の勉強にはなったのではないだろうか。途中からは、まったく「注」も「研究」も不要だと判断したくらい、易しい英文だった。

 

[試訳]

 

事務員は金を支払う支度をした。

「どのようにお持ちしますか?」彼は言った。

「えっ?」

「どのようにお持ちしますか?」

「ああ」――私は彼の言葉を理解して、まったく考えもせずに答えた。「50ドル紙幣で」

彼は50ドル紙幣を渡した。

「で、6ドルは?」

「紙幣で」私は言った。

彼が渡した6ドルを受け取って、私は逃げるように外に出た。

大きなドアが私の後ろで閉まった瞬間、私は銀行の屋根まで立ち登る大笑いのどよめきを聞いた。それ以来私は銀行を使ったことはない。金はポケットに入れ、貯金は靴下に銀貨で入れている。

                    「私の銀行口座」終わり







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