「刑事コロンボ」の、邦題「偶像のレクイエム」(原題は「スターへのレクイエム」か)には、何とイーディス・ヘッドの本人が出てくる。これはアン・バクスターとかメル・ファーラーが出るよりも珍しい。ハリウッドの伝説的存在と言っていいだろう。
概して「コロンボ」は、古きよきハリウッド映画へのオマージュが随所にあり、昔、名作映画に出た俳優がゲスト出演することが多い。そのほかにも、欧米文化への知識があるほど細部が面白く思えるから、子供が見るよりも、大人が見て面白い。たとえば、「ロンドンの傘」という回には「道」で映画史に名を残した名脇役リチャード・ベイスハートが「脇役から主演役者になりたくてたまらない役者」を演じるという皮肉も面白いが、ロンドン風景や、劇伴に「ルール・ブリタニア」の変奏と思われる曲が出てくるのも面白い。「マクベス」の名せりふが出てきたり、被害者の読みかけの本が「不思議の国のアリス」の初版本だったりするのも、ストーリーには関係なくても面白い。執事役をやっていた俳優は、おそらく、「時計仕掛けのオレンジ」で大臣をやっていた俳優ではないか。そういう脇役で「顔見知り」を見つけるのも楽しい。
ただし、推理劇としてのプロットは、最初の数回以降はあまりたいしたことはないようにも思うが、まあ、これは現段階での感想だ。
「プロット」で思い出したが、ヒッチコックの「ファミリー・プロット」は、推理劇あるいはサスペンス劇としてのプロットは実に優れている。俳優が三流俳優しか使っていないので高く評価されていないのは気の毒である。「フレンジー」も同様。両作品とも主役が小悪党たちなので、観客が感情移入しにくい、ということも不人気の原因だろう。ただ、もともとヒッチコックは小悪党を描くのが好きなのではないか。ジェームス・スチュアートやケーリー・グラントを使った場合でも必ずしも善人役ばかりでもない。
概して「コロンボ」は、古きよきハリウッド映画へのオマージュが随所にあり、昔、名作映画に出た俳優がゲスト出演することが多い。そのほかにも、欧米文化への知識があるほど細部が面白く思えるから、子供が見るよりも、大人が見て面白い。たとえば、「ロンドンの傘」という回には「道」で映画史に名を残した名脇役リチャード・ベイスハートが「脇役から主演役者になりたくてたまらない役者」を演じるという皮肉も面白いが、ロンドン風景や、劇伴に「ルール・ブリタニア」の変奏と思われる曲が出てくるのも面白い。「マクベス」の名せりふが出てきたり、被害者の読みかけの本が「不思議の国のアリス」の初版本だったりするのも、ストーリーには関係なくても面白い。執事役をやっていた俳優は、おそらく、「時計仕掛けのオレンジ」で大臣をやっていた俳優ではないか。そういう脇役で「顔見知り」を見つけるのも楽しい。
ただし、推理劇としてのプロットは、最初の数回以降はあまりたいしたことはないようにも思うが、まあ、これは現段階での感想だ。
「プロット」で思い出したが、ヒッチコックの「ファミリー・プロット」は、推理劇あるいはサスペンス劇としてのプロットは実に優れている。俳優が三流俳優しか使っていないので高く評価されていないのは気の毒である。「フレンジー」も同様。両作品とも主役が小悪党たちなので、観客が感情移入しにくい、ということも不人気の原因だろう。ただ、もともとヒッチコックは小悪党を描くのが好きなのではないか。ジェームス・スチュアートやケーリー・グラントを使った場合でも必ずしも善人役ばかりでもない。
PR
全519P中409P段階での推理
犯人は百瀬夫妻、あるいはその一方。
動機は、かつての経営危機の際に大井(父)を保険金目当てで殺し、
その事実を知っているリー医師を日置が殺したことをワンフーに知られたこと。
過去の事件を問い詰めたワンフーを殺し、それを目撃した津久井を殺し、
事件を調べていたアラン・グラッドストーンを殺した。
動機面のみから推定できる、無理の無い犯罪解明はこれくらいではないか。
トリックは不明。密室事件のみが重要トリックだが、これを密室事件にする明快な理由は分からない。まあ、自殺を偽装させて、事件の全体像をぼやかす意図くらいか。
密室トリックは、この場合、阿呆みたいだが、手持ち掃除機で屋外から内部の片側だけ貼ったテープを吸引して貼り付けるとか。
もっと不自然な筋としては、大井が犯人であるという解答。
大井は、それ(「百瀬夫妻」の過去の犯罪の意。舌足らずな表現をした。)を承知の上で百瀬社長の秘書を務め、次期経営者と目されていたため、かつての殺人事件(自分の父の殺害)を暴こうとするワンフーを迷惑に思い、殺害。他の殺人は以下同様。
事件に関係の無い、ファイロ・ヴァンス的衒学が多く、無駄な描写も多い。文章もときどきおかしい。まあ、暇つぶしの読み物としてはいい。だが、全体の分量を半分くらいにしたらもっといい。
(追記)今、読み終わった。ほぼ推測どおり。ある意味、第二の解答も半分当たり。しかし、こうした「二重のひねり」は不要だったのではないか。教唆犯をテーマとするなら、もっと凄みのある小説を書いてほしい。「カラマーゾフの兄弟」も「Yの悲劇」も教唆犯テーマなのである。このエピローグ(最終結末)は、まったく無駄な付け足しという感じがする。密室トリックそのものは馬鹿げている。可能かもしれないが、意味がほとんどない。真夜中の殺人なら時間的余裕もあるし、死体を山に運んで捨てておけば野獣が死体を食って「処理」してくれただろう。死体が無ければ過去の犯罪への追及も生じない。いや、殺人が表ざたになったとしても、正当防衛とされる可能性が高いだろう。何しろ、社会的地位が違う。過去の犯罪の「証拠」もないし、過去の犯罪を告発した遺書は、全部盗む機会があったのだから、そうしておけば第二第三の殺人も不要になる。まあ、推理小説にありがちの「謎のための謎」である。だから推理小説は幼稚だと言われるのである。もっとも、松本清張などは別。ただ、彼も時代小説のほうがいい。
日本の推理作家は、「刑事コロンボ」や「名探偵モンク」などの緻密なプロットを見習ってほしいものだ。
なお、「作品解説」は最悪。ネタばらしをすると最初に断っているが、ネタばらしの必要性など無いはずである。そのネタばらしがまた露骨すぎて、最初に解説から読む習性のある読者(こういう人はけっこういるらしい)は、これを読むともう買う気も読む気もなくなるだろう。
作者も芸が無いが、解説書きも芸が無い。
犯人は百瀬夫妻、あるいはその一方。
動機は、かつての経営危機の際に大井(父)を保険金目当てで殺し、
その事実を知っているリー医師を日置が殺したことをワンフーに知られたこと。
過去の事件を問い詰めたワンフーを殺し、それを目撃した津久井を殺し、
事件を調べていたアラン・グラッドストーンを殺した。
動機面のみから推定できる、無理の無い犯罪解明はこれくらいではないか。
トリックは不明。密室事件のみが重要トリックだが、これを密室事件にする明快な理由は分からない。まあ、自殺を偽装させて、事件の全体像をぼやかす意図くらいか。
密室トリックは、この場合、阿呆みたいだが、手持ち掃除機で屋外から内部の片側だけ貼ったテープを吸引して貼り付けるとか。
もっと不自然な筋としては、大井が犯人であるという解答。
大井は、それ(「百瀬夫妻」の過去の犯罪の意。舌足らずな表現をした。)を承知の上で百瀬社長の秘書を務め、次期経営者と目されていたため、かつての殺人事件(自分の父の殺害)を暴こうとするワンフーを迷惑に思い、殺害。他の殺人は以下同様。
事件に関係の無い、ファイロ・ヴァンス的衒学が多く、無駄な描写も多い。文章もときどきおかしい。まあ、暇つぶしの読み物としてはいい。だが、全体の分量を半分くらいにしたらもっといい。
(追記)今、読み終わった。ほぼ推測どおり。ある意味、第二の解答も半分当たり。しかし、こうした「二重のひねり」は不要だったのではないか。教唆犯をテーマとするなら、もっと凄みのある小説を書いてほしい。「カラマーゾフの兄弟」も「Yの悲劇」も教唆犯テーマなのである。このエピローグ(最終結末)は、まったく無駄な付け足しという感じがする。密室トリックそのものは馬鹿げている。可能かもしれないが、意味がほとんどない。真夜中の殺人なら時間的余裕もあるし、死体を山に運んで捨てておけば野獣が死体を食って「処理」してくれただろう。死体が無ければ過去の犯罪への追及も生じない。いや、殺人が表ざたになったとしても、正当防衛とされる可能性が高いだろう。何しろ、社会的地位が違う。過去の犯罪の「証拠」もないし、過去の犯罪を告発した遺書は、全部盗む機会があったのだから、そうしておけば第二第三の殺人も不要になる。まあ、推理小説にありがちの「謎のための謎」である。だから推理小説は幼稚だと言われるのである。もっとも、松本清張などは別。ただ、彼も時代小説のほうがいい。
日本の推理作家は、「刑事コロンボ」や「名探偵モンク」などの緻密なプロットを見習ってほしいものだ。
なお、「作品解説」は最悪。ネタばらしをすると最初に断っているが、ネタばらしの必要性など無いはずである。そのネタばらしがまた露骨すぎて、最初に解説から読む習性のある読者(こういう人はけっこういるらしい)は、これを読むともう買う気も読む気もなくなるだろう。
作者も芸が無いが、解説書きも芸が無い。
貸家や宿泊業というのも、新商売の余地があるのではないか。
まあ、この方面での新商売というと、貸す相手を限定して
1)老人相手に貸す
2)学生相手に貸す
3)外国人相手に貸す
4)低収入者に貸す
などがあるが、もちろん、それぞれ、「短期に貸す」のと「長期に貸す」のがある。短期に貸すのがホテルや旅館やホステルなどだ。で、実は「ラブホテル」も、特定目的特定相手に特化した宿泊業だ。しかも、宿泊どころか時間単位での貸し間だ。
で、私がこれらの中で需要があり、成功可能性が高いと思うのが、そのラブホテルなのである。老人とか外国人相手の貸家や宿泊業も需要はあるが、成功可能性は疑問だ。
さて、実は、ラブホテルは業界全体としては凋落しつつあると思う。何しろ、今どき、恋人のいない若者が多いのだから、客は減少している。
ところが、潜在的需要は膨大にあるのである。
それは、冗談抜きで言うが、「中高生」である。
これほど「性交する場所」を切実に必要としている連中はいない。にもかかわらず、「親に隠れて性交ができる場所」はほとんど無いのである。自分の部屋など、いつ親兄弟が入ってくるか分からない。休日などで、他の家族が確実に家にいないときしかチャンスは無いのである。
まあ、未成年は性交禁止という法律を作るのに私自身は賛成だが、現実には未成年の性交は容認されているのが日本であり、先進国のほとんどだ。だが、性交する機会や場所はほとんど無い。中高生は蛇の生殺し状態である。
彼らはカネは案外ある。しかし、ラブホテルなどに入る勇気は、まずないだろう。だから、カラオケ喫茶などでやって、店員につるし上げられたりするわけだ。あるいは、学校の体育具倉庫とか、トイレとかでやる。ロマンチックさのかけらもない。
そこで、たとえば、一人住まいをしている級友のアパートなどがあれば、当然、そこが友人一同のセックス天国となるわけだが、そんな都合のいい級友もいない、というのがほとんどだ。
そこで、空き部屋のある一軒家を持っている人には、商売のチャンスである。中高生向けに、「そういう場」を提供して、1時間2000円くらい取ればいいのである。まあ、無許可の宿泊業は法律違反だろうが、「レンタル勉強室」という名目にでもすれば、可能ではないか。
2000円出せば、1時間は完全な密室が得られる、となれば、そこを「そういう目的」で借りる中高生が続々と出てくるのは自然の勢いだ。
これを不道徳と言うなら、中高生は性交禁止、というのを厳密に取り締まればいいのである。
大人が未成年を相手に性交してはいけないが、中学生どうしはいい、とかいう理屈は成り立たないだろう。中学生だろうが、未成年相手の性行為は「傷害罪」適用でいい。
ということで、以上が、需要は膨大にあるが、商売としては可能かどうかは分からんよ、という新商売の話である。
真面目な話をすれば、外国人相手の低料金宿泊所なども需要はあると思う。だが、認可を得るのが面倒そうだ。オリンピックに向けてこれを簡便化するという考えが政府にはあるようだが。
(追記)参考までに
民泊 管理者置けば届け出で営業可能に
5月13日 4時06分
住宅の空き部屋などを有料で貸し出す「民泊」について厚生労働省と観光庁は家主が同居していなくても管理者を置くことを条件に都道府県への届け出を行えば営業を認める方針を決めました。
住宅やマンションの空き部屋を有料で貸し出す「民泊」を巡っては、外国人観光客の増加で宿泊施設の不足が深刻となる中厚生労働省と観光庁がルール作りを進めています。先月からは「民泊」をカプセルホテルなどと同様に旅館業法で「簡易宿所」と位置づけ、貸主が都道府県から許可を得れば営業が認められるようになりました。
このうち、一般の家庭で受け入れる「ホームステイ型」については家主がいるため宿泊者の安全管理がしやすいなどとして、今後、許可制ではなく都道府県への届け出だけで認める方針です。
さらに「民泊」を広げるため厚生労働省などは家主が同居していない場合でも管理者を置くことを条件に、旅館などと競合しないよう営業日数の制限を設けたうえで、「ホームステイ型」と同様に都道府県への届け出を行えば営業を認める方針を決めました。管理者は近隣とのトラブルの対応や宿泊者の名簿の作成などが義務づけられるということです。
厚生労働省と観光庁は今後、インターネットなどで仲介を行う業者への規制について検討することにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160513/k10010518831000.html
まあ、この方面での新商売というと、貸す相手を限定して
1)老人相手に貸す
2)学生相手に貸す
3)外国人相手に貸す
4)低収入者に貸す
などがあるが、もちろん、それぞれ、「短期に貸す」のと「長期に貸す」のがある。短期に貸すのがホテルや旅館やホステルなどだ。で、実は「ラブホテル」も、特定目的特定相手に特化した宿泊業だ。しかも、宿泊どころか時間単位での貸し間だ。
で、私がこれらの中で需要があり、成功可能性が高いと思うのが、そのラブホテルなのである。老人とか外国人相手の貸家や宿泊業も需要はあるが、成功可能性は疑問だ。
さて、実は、ラブホテルは業界全体としては凋落しつつあると思う。何しろ、今どき、恋人のいない若者が多いのだから、客は減少している。
ところが、潜在的需要は膨大にあるのである。
それは、冗談抜きで言うが、「中高生」である。
これほど「性交する場所」を切実に必要としている連中はいない。にもかかわらず、「親に隠れて性交ができる場所」はほとんど無いのである。自分の部屋など、いつ親兄弟が入ってくるか分からない。休日などで、他の家族が確実に家にいないときしかチャンスは無いのである。
まあ、未成年は性交禁止という法律を作るのに私自身は賛成だが、現実には未成年の性交は容認されているのが日本であり、先進国のほとんどだ。だが、性交する機会や場所はほとんど無い。中高生は蛇の生殺し状態である。
彼らはカネは案外ある。しかし、ラブホテルなどに入る勇気は、まずないだろう。だから、カラオケ喫茶などでやって、店員につるし上げられたりするわけだ。あるいは、学校の体育具倉庫とか、トイレとかでやる。ロマンチックさのかけらもない。
そこで、たとえば、一人住まいをしている級友のアパートなどがあれば、当然、そこが友人一同のセックス天国となるわけだが、そんな都合のいい級友もいない、というのがほとんどだ。
そこで、空き部屋のある一軒家を持っている人には、商売のチャンスである。中高生向けに、「そういう場」を提供して、1時間2000円くらい取ればいいのである。まあ、無許可の宿泊業は法律違反だろうが、「レンタル勉強室」という名目にでもすれば、可能ではないか。
2000円出せば、1時間は完全な密室が得られる、となれば、そこを「そういう目的」で借りる中高生が続々と出てくるのは自然の勢いだ。
これを不道徳と言うなら、中高生は性交禁止、というのを厳密に取り締まればいいのである。
大人が未成年を相手に性交してはいけないが、中学生どうしはいい、とかいう理屈は成り立たないだろう。中学生だろうが、未成年相手の性行為は「傷害罪」適用でいい。
ということで、以上が、需要は膨大にあるが、商売としては可能かどうかは分からんよ、という新商売の話である。
真面目な話をすれば、外国人相手の低料金宿泊所なども需要はあると思う。だが、認可を得るのが面倒そうだ。オリンピックに向けてこれを簡便化するという考えが政府にはあるようだが。
(追記)参考までに
民泊 管理者置けば届け出で営業可能に
5月13日 4時06分
住宅の空き部屋などを有料で貸し出す「民泊」について厚生労働省と観光庁は家主が同居していなくても管理者を置くことを条件に都道府県への届け出を行えば営業を認める方針を決めました。
住宅やマンションの空き部屋を有料で貸し出す「民泊」を巡っては、外国人観光客の増加で宿泊施設の不足が深刻となる中厚生労働省と観光庁がルール作りを進めています。先月からは「民泊」をカプセルホテルなどと同様に旅館業法で「簡易宿所」と位置づけ、貸主が都道府県から許可を得れば営業が認められるようになりました。
このうち、一般の家庭で受け入れる「ホームステイ型」については家主がいるため宿泊者の安全管理がしやすいなどとして、今後、許可制ではなく都道府県への届け出だけで認める方針です。
さらに「民泊」を広げるため厚生労働省などは家主が同居していない場合でも管理者を置くことを条件に、旅館などと競合しないよう営業日数の制限を設けたうえで、「ホームステイ型」と同様に都道府県への届け出を行えば営業を認める方針を決めました。管理者は近隣とのトラブルの対応や宿泊者の名簿の作成などが義務づけられるということです。
厚生労働省と観光庁は今後、インターネットなどで仲介を行う業者への規制について検討することにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160513/k10010518831000.html
パソコン麻雀ゲームで二度目の役満上がった。緑一色。48000点。これ、普通の役満よりでかい?
なお、上がるまで、普通のホンイツだと思っていた。
なお、上がるまで、普通のホンイツだと思っていた。
娯楽の要素を「ギャンブル・スポーツ・鑑賞」と規定してみたが、これからの娯楽商売を考える上で一番大事なのは、「庶民にはカネが無い」ということだろう。
ここから出てくる帰結は
1)安い大衆娯楽を発明する
2)金持ち用の新しい娯楽を考える
の二つとなるが、後者には当然高額の資本金が必要になるから、考えるまでもない。ゴルフ場などが廃れているのを見ても、今の金持ち相手の娯楽商売は困難だ。だから、闇カジノなどに手を出す金持ちが出てくるのである。金持ちにふさわしい娯楽が無い。流行っていないゴルフなどをしても空しく思うのだろう。
庶民相手の安価な娯楽について考えてみよう。
「ボーリング」や「麻雀」はなぜすたれ、「カラオケ」や「パチンコ」はなぜすたれないのか。
いや、ボーリングなどはまだすたれてはいないだろう。若者だけの場になってしまっただけだと思う。かつてのように老いも若きもという娯楽ではなくなり、「大人」は行きにくいものとなった。それは「流行りではない」からだ。ゴルフと同様である。ディズニーランドも「流行り」ならば大人も行くが、流行りでなくなったら、大人は恥ずかしくて遊園地など行かない。
「麻雀」は、時間拘束が長すぎる。一晩ぶっ続けでやらないと麻雀は面白くないし、今どき、そんな時間の余裕のある庶民はいない。面子を4人探す苦労が大変だ。他者とのつきあいで毎日気苦労があるのに、個人的な時間まで他人とつきあいたくない、という若者も多いだろう。恋人やセフレとのつきあいは、性欲というエンジンがあるから別である。
「カラオケ」がすたれないのも、そこには「男女関係のいい機会」という要素があるからだろう。しかも、「密室」だ。男女の絶好の発展場である。
「パチンコ」は言うまでもなく、カネが儲かるかもしれない、という射幸心がエンジンである。
つまり、これから儲かる娯楽関係の新商売には「性欲の満足につながる」か「射幸心を刺激する」かのどちらかの要素があれば、かなり成功確率は高い、と言えそうである。
前者は法に触れる可能性があるし、後者も法律すれすれだ。抜け道は、「甘納豆くじ」のような子供相手の「ギャンブル」だろうか。もちろん、単純な運任せだけのゲームではなく、そこに「頭脳と経験で勝率が上がるシステムを組み込む」などのバリエーションも考えられる。
ネットを使って、壮大な「仮想野球世界」を作る、(小説「ユニバーサル野球協会」のネット版)というのも面白いのではないか、と思うが、これは構築したり商売化したりするのにカネがかかりそうな案だからここでは考察しない。
実は、「鑑賞」というのが現代のもっともポピュラーな娯楽である。つまり、「スポーツ観戦」だ。野球やサッカーをテレビで見ることだ。相撲やボクシングなどもある。これらは、一番安価で楽な娯楽だが、これを使って金儲けをするのは大資本にしかできない。
ただし、「便乗商売」はできる。ダフ屋や飲み屋(酒を飲むのではなく、ギャンブルのノミ屋である。)などだ。もちろん、これは違法行為だから、お勧めはできない。鑑賞することだけが庶民にできることだ。あるいは、自分自身がそのスポーツをやればいい。草野球などだ。
結局、手軽に始められる娯楽商売というのは
1)たいして儲からない(相手が子供だったりする)
2)法律に触れる
のどちらかになるだけ、かと思われる。
ここから出てくる帰結は
1)安い大衆娯楽を発明する
2)金持ち用の新しい娯楽を考える
の二つとなるが、後者には当然高額の資本金が必要になるから、考えるまでもない。ゴルフ場などが廃れているのを見ても、今の金持ち相手の娯楽商売は困難だ。だから、闇カジノなどに手を出す金持ちが出てくるのである。金持ちにふさわしい娯楽が無い。流行っていないゴルフなどをしても空しく思うのだろう。
庶民相手の安価な娯楽について考えてみよう。
「ボーリング」や「麻雀」はなぜすたれ、「カラオケ」や「パチンコ」はなぜすたれないのか。
いや、ボーリングなどはまだすたれてはいないだろう。若者だけの場になってしまっただけだと思う。かつてのように老いも若きもという娯楽ではなくなり、「大人」は行きにくいものとなった。それは「流行りではない」からだ。ゴルフと同様である。ディズニーランドも「流行り」ならば大人も行くが、流行りでなくなったら、大人は恥ずかしくて遊園地など行かない。
「麻雀」は、時間拘束が長すぎる。一晩ぶっ続けでやらないと麻雀は面白くないし、今どき、そんな時間の余裕のある庶民はいない。面子を4人探す苦労が大変だ。他者とのつきあいで毎日気苦労があるのに、個人的な時間まで他人とつきあいたくない、という若者も多いだろう。恋人やセフレとのつきあいは、性欲というエンジンがあるから別である。
「カラオケ」がすたれないのも、そこには「男女関係のいい機会」という要素があるからだろう。しかも、「密室」だ。男女の絶好の発展場である。
「パチンコ」は言うまでもなく、カネが儲かるかもしれない、という射幸心がエンジンである。
つまり、これから儲かる娯楽関係の新商売には「性欲の満足につながる」か「射幸心を刺激する」かのどちらかの要素があれば、かなり成功確率は高い、と言えそうである。
前者は法に触れる可能性があるし、後者も法律すれすれだ。抜け道は、「甘納豆くじ」のような子供相手の「ギャンブル」だろうか。もちろん、単純な運任せだけのゲームではなく、そこに「頭脳と経験で勝率が上がるシステムを組み込む」などのバリエーションも考えられる。
ネットを使って、壮大な「仮想野球世界」を作る、(小説「ユニバーサル野球協会」のネット版)というのも面白いのではないか、と思うが、これは構築したり商売化したりするのにカネがかかりそうな案だからここでは考察しない。
実は、「鑑賞」というのが現代のもっともポピュラーな娯楽である。つまり、「スポーツ観戦」だ。野球やサッカーをテレビで見ることだ。相撲やボクシングなどもある。これらは、一番安価で楽な娯楽だが、これを使って金儲けをするのは大資本にしかできない。
ただし、「便乗商売」はできる。ダフ屋や飲み屋(酒を飲むのではなく、ギャンブルのノミ屋である。)などだ。もちろん、これは違法行為だから、お勧めはできない。鑑賞することだけが庶民にできることだ。あるいは、自分自身がそのスポーツをやればいい。草野球などだ。
結局、手軽に始められる娯楽商売というのは
1)たいして儲からない(相手が子供だったりする)
2)法律に触れる
のどちらかになるだけ、かと思われる。
プロフィール
HN:
冬山想南
性別:
非公開
カテゴリー
P R