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「wired」所載の作家円城塔の文章(発言)の一部。
ハリウッド映画が自動生成(ソフト)で作られている、というのは初めて知った。

(以下引用)

ただ、自動生成に関しては、やっぱり小説は戯曲とは違うので、難しさがあるといまは思っていますね。

登場人物がいて、それぞれに名前と性別と年齢を設定してというやり方は、演劇を考えるときのメソッドです。だから例えば、ハリウッド映画の多くがストーリー制作を自動生成で行っているというのは、ある種納得できるし、そこでは小説は勝てなくなるかもしれないとも思います。

もちろん小説でも、登場人物の人間関係だけを書いていきたいというのであればそれでいいのでしょうが、小説は本来、そういう枠のなかに収まるものではありません。戯曲と違って登場人物だっていなくていいし、ト書きもいらない。とても自由なものなんです。小説の可能性はほかにあると思うんですよね。ただ、その可能性を追求したところで誰が読むのかという疑問は常にあるんですけども。


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