今、「虚栄の市」を読み始めているが、面白い。ベッキー・シャープというキャラが面白い。意地悪女なのだが、行動が痛快で、ある意味、涼宮ハルヒの先祖的キャラかもしれない。
不遇な生まれ育ちの娘なのだが、だからこそ社会に「鍛えられている」わけだ。
作者の筆致はこのヒロインにまったく同情的ではないのも面白い。不遇は不遇として、彼女の性格は自分で作り上げたものでもあり、周囲の人間が彼女を嫌うのも、彼女が周囲の人間に見せる態度の反映だ、というのがちゃんと描かれている。
小説を書くのにお手本になりそうな作品である。
かなり冗談交じりの書き方なのだが、そのユーモアはディッケンズよりはどちらかと言うとフィールディングに近いか。
森薫に漫画化してもらいたい作品である。ユーモアの質は案外似ている気がする。
不遇な生まれ育ちの娘なのだが、だからこそ社会に「鍛えられている」わけだ。
作者の筆致はこのヒロインにまったく同情的ではないのも面白い。不遇は不遇として、彼女の性格は自分で作り上げたものでもあり、周囲の人間が彼女を嫌うのも、彼女が周囲の人間に見せる態度の反映だ、というのがちゃんと描かれている。
小説を書くのにお手本になりそうな作品である。
かなり冗談交じりの書き方なのだが、そのユーモアはディッケンズよりはどちらかと言うとフィールディングに近いか。
森薫に漫画化してもらいたい作品である。ユーモアの質は案外似ている気がする。
PR
この記事にコメントする
プロフィール
HN:
冬山想南
性別:
非公開
カテゴリー
最新記事
P R