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小津安二郎の映画の中にある、場面と場面の切り替わりに挟まる、どうでもいいような風景を「枕詞ショット」と名付けているのがいい。そして、そのショットが映画に豊かな膨らみを与えている「ぜいたくな」ものだ、という評価もいい。
漫画でこの「枕詞ショット」を多用するのがあだち充である。アニメでは、この種のショットの無い「日常アニメ」のほうが少ないだろう。そして、効率主義者であるアメリカ人がもっとも苦手なのがこの種の「無用の用」だろう。だからアメリカのアニメには日常性の仮面をかぶった毒舌風刺アニメ以外の、情緒性豊かな日常アニメはほとんど無いのである。
下のインタビューでは、日本アニメの背景を水彩画みたいだ、と言っているのも同感である。
日本文化はまさに「モンスーン気候」という湿潤気候の生み出した、水の文化なのである。






高畑勲「火垂るの墓」のレビューでは米国人批評家ロジャー・イーバートのインタビューがなかなかいい。> 火垂るの墓 「映画批評家 ロジャー・イーバート インタビュー映像」 (1999年) ←T... さんから





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