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Would it not be better for him to die at once, and go to wait for her in the blessed regions of a half-barbaric futurity?

And yet, that awful tiger, those shrieks, that blood!

Her decision had been indicated in an instant, but it had been made after days and nights of dreadful deliberation. She had known she would be asked, she had decided what she would answer, and, without the slightest hesitation, she had moved her hand to the right.

The question of her decision is one not to be lightly considered, and it is not for me to presume to set myself up as the one person able to answer it. And so I leave it with all of you: Which came out of the opened door—the lady, or the tiger?

 

(注)

 

regions:地域、地方、領域  futurity:来世、未来  indicated:示された  deliberation:熟考 *前にも調べたか?  presume:推定する、仮定する、考える  set myself up:自分をset up する *set up=主張する、掲げる、設置する

 

(研究)

 

not to be lightly considered

・「軽々しく考えられるべきもの」とでも訳すか。toは義務・当然を表すと聞いた覚えがある。

 

[試訳]

 

彼にとっては、即座に死んで、祝福された半野蛮な来世で彼女を待つ方がよいのではないだろうか?

だがしかし、あの恐ろしい虎、その叫び声、あの血!

彼女の決定は即座に示されたが、しかしそれは幾つもの昼と夜を経た恐ろしい熟考の中で作られたものである。彼女は自分が尋ねられるということを知っていた。彼女は自分がどう答えるかも知っていた。そして、ほんの少しもためらうことなく、彼女は手を上げて右の方を指したのであった。

彼女の決定についてのこの質問は軽々しく考えられるべきものではないし、私自身がそれに答えうる唯一の人間だとも主張する気はない。そこで、私はその答えの判断をあなた方に残すことにしよう。開いた扉から出てきたのはどちらだろう。女か、それとも虎か?

 

 

 

 

 

 

               「女か虎か」完

 

 

 

 

 

*話はこれですべて終わりである。「女か、虎か?」という問いに答えるのは読者であるあなたである。このように、話の結論を謎のままに残す話をリドルストーリーと言うが、この「女か虎か」は、その中でもっとも高名なものであり、リドルストーリーの代名詞のようなものだ。しかし、案外と誰も話自体を読んではいないはずだから、ここで掲載したわけである。どうだっただろうか。

 








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