好きなものは、すいすいと頭に入って、不思議なほど記憶にしっかり残りませんか。
それなのに年を重ねると、あんなに好きだったことが思い出せなくなったりします。
それは当たり前なのかもしれませんが、最近ふと思いました。
忘れないように努力するより、
興味をもって新しいことを覚えていくことによって、
過去に覚えたことも忘れなくなるのではと。
なんだかそんな気がします。
問題はどうやって興味を持つか、どうやって好きになるか、ということですね。
段々と色々な思考が身についてきて、若い頃のような無邪気に好き!というのは、なかなかなれません。
良いも悪いも含めて、どう肯定的になっていけるか、それが核のような気がしますが、精進精進。
そんな今日この頃、自主で動いているプロジェクトのために色々と本を読んでいます。
とにかく専門用語も多く、調べると更に知らないことが出てくるので、ひぃーとなりながら、グーグル先生のお世話になっています。
そんな中の一つに、とても面白い記事があったので、ちょっとご紹介。
アイヌの伝統民家「チセ」
http://www.chinetsu.jp/cise01.php
アイヌの住居は当然ですが、極寒の豪雪地域です。
今の私達の暮らしからは、現在のような建築ではなく、自然の材料だけで作られた住居でどうやって生きていけるのか、全くもって想像もつきません。せいぜい、昔の人は苦労してたんじゃない?とか。
上記の記事は実際にチセを建てて、寝泊りし、データを取りながら、アイヌの長老から聞いたことや、文献等の状況に近づけていく、そんな作業を10年ほどしたものになります。
本当に貴重な研究で大変感動しました。
そして永い歴史と地域風土に育まれた知恵というのは、想像を遥かに超えるものがありました。
色々と面白いので是非読んで貰いたいのですが、
私が特に感動したのは、大地の5m下では真夏と真冬の温度が反対になっているということでした。
夏の熱が地下5mに届くのに半年かかっているというのです。
それは大地が半年先まで、夏の熱や冬の冷熱を持ち越す力を持っているとも言い換えれます。
雪解けして直ぐに新しい芽が出るはそのお陰だと。
そしてアイヌの住居「チセ」はそのことを活用した作りになっていました。
丁度、読んでいる本にも、日本では竪穴式住居が長く一般的だったとあり、まさに目から鱗でした。
竪穴式住居も大地を掘って、そこを生活の場としているのです。
驚きじゃないですか?
何か言葉に出来ない感に打たれました。
私はその後、住居に床を作っていき、色々ありながらも、現在のような椅子生活がメインなった日本の文化も好きです。
ただ東京に住んでいると、本当に土をほとんど見ないのです。そして何か忘れものをしているような気がしてしまいます。単に過去に戻ろうという気持ちはないのですが、改めてスケールの大きい奥深さに出会う大切さはあるようにおもいます。
一戸建てに住んだら、地下室でカラオケや映画鑑賞を思い切り楽しみたい・・・そんな夢を持っている人が多い。でも、マイホームを探すと、「地下室付き一戸建て」はほとんどない。なぜ、少ないのか。そして将来、リフォームで地下室をつくることはできないのか。その疑問に答えたい。
規制が緩み、地下室はつくりやすい状況
一戸建て住宅を建てるときは、建ぺい率・容積率をめいっぱい使うのが普通。その土地に許される最大の家を建てるわけである。
近年、この建ぺい率・容積率に関する規制が改められ、地下室は別扱いされることになった。容積率をめいっぱい使った家でも、地下室ならば設置が認められるわけだ。
そうなると、地下室付きの建売住宅が増えても良さそうと考えてしまう。さらに、リフォームで地下室をつくってしまおうと考える人も増えるだろう。
地下室があれば、大音響で映画鑑賞を楽しんだり、カラオケルームをつくることができる。麻雀室をつくるのもわるくない、などと夢がふくらむ。
ところが、この地下室、簡単につくることはできない。防水工事を行うのはもちろん、防湿をしっかりしないとカビだらけの空間になってしまうからだ。
実際には地下に鉄筋コンクリートの箱を造り、さらに壁を二重にするような工事が求められる。工事費用が非常に高くなる。
一般的に、地下室付き住宅の新築費用は、そうでない住宅の2倍以上になるとされている。2階建てが総工費2,000万円で建設できる場合、その2階建てを地下室付きにすると総工費は4,000万円以上になるわけだ。
この工事費用に土地代が加わると、建売住宅としては高額物件となり、買い手を探しにくい。だから、建売住宅では「地下室付き」が登場しにくいという状況が生まれるのである。
リフォームで地下室付きをつくるのも大変
一戸建て住宅を購入した後、何年か後にリフォームで地下室をつくる場合も簡単にはできない。まず、既存の建物が工事の邪魔になる。映画に出てくる銀行強盗のように家の下に穴を掘って地下室をつくる、なんてことはできない。既存の家を横にずらし、地下室をつくる。地下室ができたら、家を元の位置に戻す・・・そんなことをしたら、いったいいくらかかるのか。さらに、家をずらすことができるくらい庭が広くなければ工事ができない。
実際のところ、地下室を手に入れたいなら、既存の家を壊して地下室付き住宅を新築することになる。地下室付き住宅は、現実的にお金に余裕がないと実現がむずかしいのである。