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世阿弥「風姿花伝」の一節。(現代語訳)

「いったい、鬼の物まねは、重大な難事がある。うまくやればやるほど、面白くはないといった道理があるのだ。鬼は恐ろしいのが本質だ。恐ろしさの心と面白さの心とでは、まるっきり正反対だ。」



これはある種のホラー映画やリアリズム絵画、リアリズム芸術一般の盲点ではないか。ある物事を見事に描き出せば描き出すほど観る者は不快になるわけである。しかも、それが見事であれば、それだけで批評家たちに絶賛され、高く評価されることになるが、「面白くない」から大衆からはそっぽを向かれることになる。純文学などもそうだろう。
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