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竹熊健太郎のツィートで、カッパブックス創刊者の神吉晴夫の言葉らしい。10か条あるが、私は「ベストセラーの作り方」には興味が無いので、読者心理について私も同感だと思う部分を抜き出す。ただし、「モラル」という言葉を狭く捉えないほうがいいと思う。たとえば、マルキ・ド・サドは当時の世間のモラルからはみ出しているが、彼が「人生をもっと豊かに幸福に生きる」道を模索したのが、性の追究だったという意味では、彼は「モラルの追究者」であり、それは「モラリスト」に等しいと言える。
「読者は正義を好む」ことについては私自身何度か言及していると思う。とにかく、主人公が反道徳的な人間である小説は、読んでいて爽快感が無いのである。「大菩薩峠」は、主人公が机龍之介だけではないから成立している小説だろう。石原慎太郎の初期の小説には、そういう反道徳的な若者がよく登場しているが、それは彼が「力こそすべて」という主義の人間だからだと思う。それはまた「カネこそがすべて」というホリエモンや竹中平蔵などと同種の人間なのである。

(以下引用)

7.芸術よりモラルが大切であること。——二度とないこの人生を、もっと幸福に生きるためには、どうしたらよいか、それを具体的に追求して行く。 8.読者は正義を好むということ。
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