・大正末期の庶民の窮迫を訴える当時の新聞記事が連続して画面に出る。
・同様に労働運動の激化を伝える新聞記事。
・政治の堕落を批判する新聞記事。
・関東大震災を伝える新聞記事。
・(昭和に入り)「515事件」を伝える新聞記事。
・「226事件」を伝える新聞記事。
・シナ事変勃発を伝える新聞記事。
・同様に労働運動の激化を伝える新聞記事。
・政治の堕落を批判する新聞記事。
・関東大震災を伝える新聞記事。
・(昭和に入り)「515事件」を伝える新聞記事。
・「226事件」を伝える新聞記事。
・シナ事変勃発を伝える新聞記事。
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・黒い画面に、一字ずつ、次の短歌が現れる。(カギカッコ無しで文のみ)
「ほのぼのとおのれ光りてながれたる蛍を殺すわが道暗し」
「たたなはる曇りの下を狂人はわらひて行けり吾を離れて」
「ダアリヤは黒し笑ひて去りける狂人は終にかへり見ずけり」
「監房より今しがた来し囚人はわがまへにて少し笑みつも」
「紺色の囚人の群笠かむり草刈るゆゑに光るその鎌」
「たたかひは上海に起こり居たりけり鳳仙花紅く散りゐたりけり」
「ひた走るわが道暗ししんしんとこらへかねたるわが道くらし」
(斎藤茂吉「赤光」より)
「ほのぼのとおのれ光りてながれたる蛍を殺すわが道暗し」
「たたなはる曇りの下を狂人はわらひて行けり吾を離れて」
「ダアリヤは黒し笑ひて去りける狂人は終にかへり見ずけり」
「監房より今しがた来し囚人はわがまへにて少し笑みつも」
「紺色の囚人の群笠かむり草刈るゆゑに光るその鎌」
「たたかひは上海に起こり居たりけり鳳仙花紅く散りゐたりけり」
「ひた走るわが道暗ししんしんとこらへかねたるわが道くらし」
(斎藤茂吉「赤光」より)
全体の構想はある程度あるし、後少しで話はほとんど終わるのだが、「ワルプルギスの夜」を書いて、どう続けるか、まったく思いつかない。
最初は、兵頭が須田銀三郎に逃走資金を借りにきて、論争になる予定だったが、理伊子が死んだ直後にのんびり政治問答をするのはあまりに不自然だろう。ならば、兵頭と銀三郎は接触しないまま、それぞれに別の道を行くか。そうすると、ラストシーンに用意していた兵頭の墓前での銀三郎のモノローグが使えなくなる。つまり、別のラストシーンを考える必要が出て来る。というわけで、少し頭を休めようかと思うのだが、逆にここで止めると再開する気力が湧かない可能性もあるわけだ。
後で、もう少し工夫してみたい。
最初は、兵頭が須田銀三郎に逃走資金を借りにきて、論争になる予定だったが、理伊子が死んだ直後にのんびり政治問答をするのはあまりに不自然だろう。ならば、兵頭と銀三郎は接触しないまま、それぞれに別の道を行くか。そうすると、ラストシーンに用意していた兵頭の墓前での銀三郎のモノローグが使えなくなる。つまり、別のラストシーンを考える必要が出て来る。というわけで、少し頭を休めようかと思うのだが、逆にここで止めると再開する気力が湧かない可能性もあるわけだ。
後で、もう少し工夫してみたい。
・前の場面に続く。
・画面が数秒暗いまま。
・佐藤らの下宿の戸を叩く音。
・赤ん坊に見入っていた佐藤と鱒子がハッと顔を上げる。
佐藤「富士谷の奥さんかな?」
・佐藤、立ち上がって部屋を出る。
・玄関の外の兵頭・富士谷・栗谷、玄関から顔を出した佐藤を見る。
佐藤「何だ、君たちか。富士谷さん、さきほどは奥さんに世話になった」
富士谷「うむ。それで、赤ん坊が生まれて慌ただしい時に済まないが、君が組織から預かった例の品物を我々に引き渡してほしいんだ」
佐藤「あれを? 今さら、なぜ?」
富士谷「君は組織を脱退したから、あれを所有する権利はないからだ」
佐藤「ふん、五人組か。あれの上部組織なんてのがあるのか」
富士谷「じゃあ、引き渡しを拒否すると?」
佐藤「いや、君の奥さんには世話になったし、渡そう。しかし、あれは人気の無いところに隠したんで、少し歩く必要があるが」
富士谷「かまわん」
佐藤「兵頭さんも、この件に関わっているのか」
兵頭「まあ、まったく無関係でもない」
・佐藤が部屋に戻り、鱒子に少し待っているように告げる。不安そうな顔の鱒子。
・闇の中を歩いていく四人。町の外に出て、寂しい郊外の土手の上を歩く四人を、空をバックに映す。
・その四人から遅れて、彼らの後をつける、赤子を抱いた鱒子。
・或る沼の傍の小屋に入って、中から風呂敷に包んだ何かを持ってくる佐藤。
佐藤「これが、例のあれだ」
富士谷「中身を確認させてもらう」
・富士谷が風呂敷包みを開ける間に、佐藤の背後に回った栗谷が兵頭にアイコンタクトを取る。
・兵頭は顎を動かして「やれ」という合図をする。
・鈍器で佐藤の後頭部を殴る栗谷。
・(スローモーション撮影で)ゆっくりと倒れる佐藤。
・地面に倒れた佐藤の鼻に手をかざし、心臓に手を当てる富士谷。頷く。
・三人が佐藤の死体に石を縛り付け、沼に投げ込んだ瞬間、やっと彼らに追いついた鱒子が即座に状況を理解して悲鳴を上げる。
・沼に沈んでいく佐藤の死体の後から、赤子を抱えて飛び込む鱒子。
・驚いてその様子を見守る三人。
・鱒子の姿も沼に沈み、数個の泡だけが暗い水面に昇る。
・顔を見合わせる三人。
(このシーン終わり)
・画面が数秒暗いまま。
・佐藤らの下宿の戸を叩く音。
・赤ん坊に見入っていた佐藤と鱒子がハッと顔を上げる。
佐藤「富士谷の奥さんかな?」
・佐藤、立ち上がって部屋を出る。
・玄関の外の兵頭・富士谷・栗谷、玄関から顔を出した佐藤を見る。
佐藤「何だ、君たちか。富士谷さん、さきほどは奥さんに世話になった」
富士谷「うむ。それで、赤ん坊が生まれて慌ただしい時に済まないが、君が組織から預かった例の品物を我々に引き渡してほしいんだ」
佐藤「あれを? 今さら、なぜ?」
富士谷「君は組織を脱退したから、あれを所有する権利はないからだ」
佐藤「ふん、五人組か。あれの上部組織なんてのがあるのか」
富士谷「じゃあ、引き渡しを拒否すると?」
佐藤「いや、君の奥さんには世話になったし、渡そう。しかし、あれは人気の無いところに隠したんで、少し歩く必要があるが」
富士谷「かまわん」
佐藤「兵頭さんも、この件に関わっているのか」
兵頭「まあ、まったく無関係でもない」
・佐藤が部屋に戻り、鱒子に少し待っているように告げる。不安そうな顔の鱒子。
・闇の中を歩いていく四人。町の外に出て、寂しい郊外の土手の上を歩く四人を、空をバックに映す。
・その四人から遅れて、彼らの後をつける、赤子を抱いた鱒子。
・或る沼の傍の小屋に入って、中から風呂敷に包んだ何かを持ってくる佐藤。
佐藤「これが、例のあれだ」
富士谷「中身を確認させてもらう」
・富士谷が風呂敷包みを開ける間に、佐藤の背後に回った栗谷が兵頭にアイコンタクトを取る。
・兵頭は顎を動かして「やれ」という合図をする。
・鈍器で佐藤の後頭部を殴る栗谷。
・(スローモーション撮影で)ゆっくりと倒れる佐藤。
・地面に倒れた佐藤の鼻に手をかざし、心臓に手を当てる富士谷。頷く。
・三人が佐藤の死体に石を縛り付け、沼に投げ込んだ瞬間、やっと彼らに追いついた鱒子が即座に状況を理解して悲鳴を上げる。
・沼に沈んでいく佐藤の死体の後から、赤子を抱えて飛び込む鱒子。
・驚いてその様子を見守る三人。
・鱒子の姿も沼に沈み、数個の泡だけが暗い水面に昇る。
・顔を見合わせる三人。
(このシーン終わり)
ワルプルギスの夜・第二夜の構想
・佐藤と桐井の下宿に兵頭・富士谷・栗谷が来る。
・
・佐藤は、印刷機の引き渡しを求められ、近くの林の中の小屋に案内させられる。
・その直後、兵頭・栗谷・富士谷の手で佐藤は殺害される。
・不安を感じた鱒子は赤ん坊を抱いて4人の後を追い、佐藤が投げ込まれた沼に赤子もろとも自ら飛び込んで死ぬ。
・佐藤の部屋を覗いて佐藤一家がいないことを知った桐井は富士谷の家を訪ね、富士谷が不在であることを知る。そこへ帰ってきた兵頭らの手で桐井も殺される。
・兵頭によって佐藤の「犯罪告白書」と桐井の「遺書」が案文され、栗谷と富士谷の手で書面にされる。桐井の死体は桐井の部屋に運ばれ、首吊り自殺を仮装して吊るされる。
・富士谷の妻は、3人の行為のあまりの非道さに、家を出ていく。富士谷はその後を追って行く。
・栗谷はどうするか、考慮すること。
・佐藤と桐井の下宿に兵頭・富士谷・栗谷が来る。
・
・佐藤は、印刷機の引き渡しを求められ、近くの林の中の小屋に案内させられる。
・その直後、兵頭・栗谷・富士谷の手で佐藤は殺害される。
・不安を感じた鱒子は赤ん坊を抱いて4人の後を追い、佐藤が投げ込まれた沼に赤子もろとも自ら飛び込んで死ぬ。
・佐藤の部屋を覗いて佐藤一家がいないことを知った桐井は富士谷の家を訪ね、富士谷が不在であることを知る。そこへ帰ってきた兵頭らの手で桐井も殺される。
・兵頭によって佐藤の「犯罪告白書」と桐井の「遺書」が案文され、栗谷と富士谷の手で書面にされる。桐井の死体は桐井の部屋に運ばれ、首吊り自殺を仮装して吊るされる。
・富士谷の妻は、3人の行為のあまりの非道さに、家を出ていく。富士谷はその後を追って行く。
・栗谷はどうするか、考慮すること。
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冬山想南
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