児童文学には「反階級差別」の思想を底流に持つ作者が多い気がするが、それは児童文学が、階級社会であるイギリスで高度な発展をしたことにつながるものかもしれない。
そこで、イギリスの主な児童文学者の出身地をメモする。それは、「辺境には辺境差別があり、それは階級差別と裏表になっているのではないか」という考えからだ。
1:スイフト(アイルランド、ダブリン)
2:J・M・バリ(スコットランド、キリュミア)下層階級出身
3:C・S・ルイス(アイルランド)
4:ロアルド・ダール(ウェールズ)
5:ディケンズ *下層階級出身
6:ロフティング(イギリス、メイドンヘッド)
7:ミルン(ロンドン)
8:
9
10
ちなみに、伊丹十三は子供のころに「熊のプーさん」が大好きだったが、大人になって読み返すと、クリストファー・ロビン=イギリス人(白人)、動物たち=異民族(劣等人種)という大英植民地主義を感じて、読めなくなったという。やや考え過ぎとも思うが、たとえばケストナーの「続エーミールと探偵たち」にも、召使の中年女性への中産階級の悪ガキ中学生たちのあくどいからかいが(無批判的に)描かれ、それは作者自身の無意識の階級差別の発露だと思え、私も大好きだったケストナーが少し嫌いになったものである。相手が「こちらに抵抗できない」立場であることに乗じて、相手をいじめたりからかったりすることのあくどさに、当人たちは気づかないのが、差別というものだろう。
そこで、イギリスの主な児童文学者の出身地をメモする。それは、「辺境には辺境差別があり、それは階級差別と裏表になっているのではないか」という考えからだ。
1:スイフト(アイルランド、ダブリン)
2:J・M・バリ(スコットランド、キリュミア)下層階級出身
3:C・S・ルイス(アイルランド)
4:ロアルド・ダール(ウェールズ)
5:ディケンズ *下層階級出身
6:ロフティング(イギリス、メイドンヘッド)
7:ミルン(ロンドン)
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ちなみに、伊丹十三は子供のころに「熊のプーさん」が大好きだったが、大人になって読み返すと、クリストファー・ロビン=イギリス人(白人)、動物たち=異民族(劣等人種)という大英植民地主義を感じて、読めなくなったという。やや考え過ぎとも思うが、たとえばケストナーの「続エーミールと探偵たち」にも、召使の中年女性への中産階級の悪ガキ中学生たちのあくどいからかいが(無批判的に)描かれ、それは作者自身の無意識の階級差別の発露だと思え、私も大好きだったケストナーが少し嫌いになったものである。相手が「こちらに抵抗できない」立場であることに乗じて、相手をいじめたりからかったりすることのあくどさに、当人たちは気づかないのが、差別というものだろう。
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