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リボルバー対オートマチックの優劣論争だが、どうせ実際には拳銃を撃ったこともないオタクのコメントだらけだろうとは思うが、興味深いところもある。知識だけはたいしたものだ。

(以下引用)


15: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/17(金) 23:50:36.861 ID:ce2xlCdra
1.リボルバーの装弾数は少なく、戦闘射速は低く、戦闘持続時間は短い
2.リボルバーの装弾は非常に面倒で、実戦要求に符合しない
3.リボルバーの威力は小さすぎ、実戦の需要を満たせない
4.リボルバーの外形は自動拳銃のように携帯や使用が便利ではない
5.リボルバーのトリガープルは重く、発射時に正確な照準を狂わせやすい
6.リボルバーの重心はグリップと比較的遠く、射撃時に手に力が要り、射弾が低くなりやすい
7.リボルバーはシリンダーとバレルの間の隙間から火薬ガスが噴出する
8.発射音が小さく、威嚇効果が小さい
9.リボルバーの分解結合は不便である
10.リボルバーは外部に露出する部品が多すぎ、少しの適切でない操作がその性能に影響する可能性がある
11.リボルバーの撃発機構とシリンダーの間の機構動作は複雑であり、潜在的故障率は高い
12.リボルバーにはスライドストップに当たる機構がなく、射に対し適時に改めての装弾を促すことができない

17: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/17(金) 23:53:57.467 ID:ce2xlCdra
13.リボルバーは装弾時に射撃できない
14.リアサイトのノッチの幅が不適合であり、フロントサイトがはっきり見えず、夜間射撃ならなおさら照準は不可能である
15.チャンバーの抗堪力が自動拳銃に及ばず、チャンバー内圧力の急上昇は容易にチャンバーの破裂を引き起こす
16.リボルバーは遅発が起きた際にチャンバーの破裂が必然である
17.リボルバーのチャンバー内圧力は均等でなく、チャンバーの破裂はその潜在的危険である
18.蛇足である「セーフティー」は長所を喪失させる物笑いの種である
19.セーフティをかけた後にシリンダーが型通り回転し、使用者に「不発だ」との誤った判断をさせる
20.トリガーを途中まで引いたら変更できない。さもないと次が空撃ちになる危険がある
21.国産9mm警察用リボルバーの2種類の弾の内外弾道は異なり、ゴム弾は発射後にチャンバーに残渣を残す
22.ゴム弾の戦術技術指標は模糊としており、使用者は使いようがない

18: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/17(金) 23:54:06.116 ID:G/IFJqT1a
あと撃ち方のクセにもよる
リコイルの衝撃を肘を曲げて吸収するクセがある奴はリボルバー向き

20: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/17(金) 23:55:50.158 ID:P2y87ihW0
多少はメリット無いとオセロットがバカみたいじゃん…

24: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/17(金) 23:57:42.579 ID:As+i6Phj0
>>20
現代ではこうってだけでMGSの時代設定ならおかしい事じゃないよ
オートマチックは最近やっと完成したんだし
いややっぱりSAA使ってるのはおかしいかも

21: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/17(金) 23:57:06.045 ID:YDEm8Xp70
将来オートマチックとは違った動作の奴が発明されて
オートマチック使う理由がないとかスレが立てられるのかな

22: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/17(金) 23:57:18.906 ID:ZzCVBgws0
弾は1発ありゃいいんだよ

25: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/17(金) 23:57:59.608 ID:rkHh2vwa0
「安全装置かかったままやぞ」ってハッタリに引っかかって逆転される危険がない

26: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/17(金) 23:58:55.423 ID:G/IFJqT1a
1911系拳銃がこれから市場から消えることはないだろうな

30: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/18(土) 00:00:40.097 ID:MNIjIsiP0
>>26
いや消えるかも知れんぞ
1911はもう公的機関であんま使われてない

27: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/17(金) 23:59:05.743 ID:2nqNn3BN0
リボルバーにできてオートマチックに出来ないことあるよ

精密早撃ちandその状態での連射。実際競技種目になってる射撃法でもある

31: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/18(土) 00:02:47.265 ID:ujw9dJT4a
>>27
ダブルアクションでの引き金がクソ重い時点で精密射撃、ましてや連射に向いてるとは言えない
残念ながら競技としてある事が優位性を確かにする事ではない

39: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/18(土) 00:06:44.690 ID:0YXSd3BW0
>>31
何言ってんだ?クィックドロウはシングルアクションのトリガー引きっぱなしでハンマー操作だけで連射かつ複数に当てる競技だ
早撃の世界記録もシングルアクションで行い、その速さはのび太より速くしかも抜き撃ちで行う

28: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/18(土) 00:00:00.380 ID:k2XyxTx/0000000
昔デブが早打ちやってる動画が流行ってたよな

29: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/18(土) 00:00:07.771 ID:RZAXV2qm0
かっこいいからいいんだよ

34: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/18(土) 00:04:58.214 ID:7tOOM/Ss0
単純にメンテのしやすさでしょ
整備環境やパーツの補充環境が安定してるならオートの方がいいけどそうでないなら実地向きはリボルバー
ただそんなとこまで環境求められた上で尚且つ日々の護身レベルでオート使うかリボルバー使うかなんて誤差という事実
そこまで求められてるような環境の殆どはARやSMGのような大型火器が宛がわれるし拳銃メインなんて事は無いんだから

35: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/18(土) 00:06:01.223 ID:u0qZuKdH0
もしそれ一丁で旅でもしなければいけなくなった場合における整備性

38: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/18(土) 00:06:43.130 ID:u0qZuKdH0
そうそういうことが言いたかったの

40: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/18(土) 00:07:02.118 ID:Y9Sfck4r0
整備あんまりしなくていいからたまにしか使わない民間人に便利なんだぞ

41: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/18(土) 00:08:33.903 ID:vWGPAiGn0
1発で仕留める場合はリボルバーのほうが早いんじゃない

48: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/18(土) 00:12:36.832 ID:CENoY3OT0
リボルバーのリロードが遅いって?
https://youtu.be/gsEQfzA28Ow

51: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/18(土) 00:18:09.766 ID:k2XyxTx/0
>>48
これどうやってんの

49: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/18(土) 00:13:48.560 ID:UFYbSHY6M
お前が思ってる数倍オートマチックってジャムるぞ?

50: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/18(土) 00:14:22.105 ID:petcX2xj0
タフなリボルバーはかっこいいだろ

53: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/18(土) 00:19:46.935 ID:u0qZuKdH0
腰で吊ってるリボルバーと
脇に携帯してるオートマチックが路上で突然の喧嘩おっぱじめたとき
オートマチックを構える間にリボルバーは必殺の間合いからの腰撃ちで終わる
これが現実
距離をとるならアサルトライフルやライフルになるわけだし

54: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/18(土) 00:21:20.071 ID:MNIjIsiP0
リボルバー映画と言えばダークタワーだ!

https://youtu.be/ulFxMs35-P0

60: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/18(土) 00:27:05.024 ID:u0qZuKdH0
接近戦では銃よりナイフのほうが強いっていうあれよく聞くよな?
それは相手がオートマチックだからだ
早打ちガンマンとナイフ使いがお互いの間合いで戦ったら早打ちのほうが早い

61: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/18(土) 00:27:32.437 ID:IOQ3/USqa
米軍制式から外れた途端ハリウッド映画からM9拳銃がこつ然と消えたのには闇を感じざるを得ないわ

63: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/18(土) 00:29:00.772 ID:u0qZuKdH0
それぐらいくそ思い銃を抜いて腕を伸ばす動作っていうのは遅いの
だからこそ瞬時の判断を求められるような状況ではグロックが推奨される

71: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/18(土) 00:32:06.332 ID:u0qZuKdH0
んでそれもオートマで比較したときの場合であって
抜いてから打つまでの動作は腰撃ちに絶対に勝てない
仮に何ももっていない手で構える動作の真似をしたところで
腰うちにはかなわないだろう

85: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/18(土) 00:41:07.253 ID:fr7mpDtM0
リボルバーのメリットはDAでトリガーを引けば確実に弾が出る事に尽きる

90: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/18(土) 00:42:57.378 ID:58kszQ8E0
>>85
グリップセーフティとかトリガーセーフティのオートマチックで予め弾を装填しておくのと何が違うの?

93: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/18(土) 00:44:39.660 ID:fr7mpDtM0
>>90
相当確率が低い話なんだけど不発の可能性を回避できる
オートだとスライド引いて装填し直す動作が入るけど
DAのリボルバーならトリガー引くだけで撃てる
シリンダー丸ごと不発って事も無いだろう

88: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/18(土) 00:41:58.075 ID:u0qZuKdH0
所詮は組織におけるサイドアームというわけだな
反骨精神のまろびでる一匹狼がもつ銃はリボルバーで決まり

89: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/18(土) 00:42:32.603 ID:nHQdIZCi0
今から撃ちに行きますよってわけじゃなくて家の机の引き出しに隠しとくのはリボルバーがいいんだろ
整備少なくて済むしどうせ一発しか撃てないしで威嚇が目的らしいし

95: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/18(土) 00:45:26.395 ID:MNIjIsiP0
リボルバーでも不発はするじゃん

98: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/18(土) 00:46:39.054 ID:fr7mpDtM0
>>95
不発した場合にトリガー引けば別の弾撃てる
ダブルアクションに限るけどね

101: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/18(土) 00:48:49.376 ID:9eQXugV6a
アメリカのお巡りさんは主力をオートマチックにして予備を小型リボルバーにしたりしてるそうだ

117: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします : 2023/03/18(土) 00:58:33.556 ID:u0qZuKdH0
懐古主義になれよ
ミリタリーなんて懐古主義じゃなければくそつまんねえ界隈だろうが
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内田樹の記事で、例によって隙の無い(いつでも批判への抗弁が可能な)論理から、頭をひねるような結論に至っている文章に見える。しかし、論じている「品位」という題目は面白い。結論が、「品位」とどう関係しているのかは分からないが。
なお、私は白川静の漢字論も嫌いで、何でもかんでも「呪術」と結び付けて説明するやり方が嫌いである。
さて、内田は次のように言う。これを考察してみよう。

そして、品位(decency)は決してオルタナティブを認めてはならないものである。
 なぜなら、品位はその本質からして「集団内部的なもの」「内輪の決まり」ではないからである。それは「外部」から到来するもの、われわれと共通の論理や価値観や美意識を共有しないもの、すなわち「他者」と向き合うときの作法のことだからである。

という論理は、勝手な論拠を自分で提出しているように見える。そこが内田樹的に思える。品(ひん)とは「品(しな)くだれる」のように、下層階級と上流階級(自分たち)を差別する意図で生まれたのが起源であり、それは単に上下の階層を示す意味であり、内部と外部の関係もあり、内部の中だけでの関係もあるのである。ついでに言えば「品位」の「位」も階級を意味する。
これもついでに言えば、上品下品がモラル的な意味なら、私は「品位」を基準とした差別を大喜びで許容するものである。これは上級国民も下級国民も平等に対象とできる基準だからだ。安倍元総理など、下品の最たるものであり、政治家の9割も同じである。

(以下引用)

品が良いとは悪いとは

2023-03-07 mardi

 というお題を頂いた。よく考えると不思議な論題である。そんなの「わかりきったことじゃないか」と思ったからである。でも、これをあえて主題的に論じて欲しいと求められたのは、「品のよしあし」が「わかりきったこと」ではもうなくなったという現実を映し出しているのだと思う。たぶん編集者のどなたかが、誰かの言動について「品が悪いなあ」という印象を述べた時に、「あなたいま『品が悪い』と言われたが、それはいったいどのような客観的根拠に基づく言明なのですかな。『品が良い/悪い』の判定ができるというなら、その基準をただちに開示せよ」というようなことを言い立てられて、気鬱になったというようなことがあったのであろう。
 最近はそういうことが多い。いちいち「個人の感想ですが」とか「写真はイメージです」とかお断りを入れないとうるさく絡んで来る人がいる。
 これは「ポストモダン」固有の知的荒廃の現れではないかということをアメリカの文芸評論家ミチコ・カクタニが指摘していた。ポストモダンは「客観的現実」という語を軽々しく口にできなくなった時代である。われわれが見ている世界は、それぞれの人種、国籍、性別、階級、信教、イデオロギーなどのバイアスによって歪められている。それ自体はそれほど目新しい知見ではない。自分が見ているものの客観性を過大評価してはならないというのは、プラトンの「洞窟の比喩」以来ずっと言われてきたことである。だが、ポストモダン期にはその知的自制が過激化した。
「自制が過激化する」というのは変な言い方だが、そういうこともある。プラトンの場合なら、振り返れば洞窟の外には客観的現実があるわけだけれど、ポストモダンが過激化した現代では「振り返って現実を見る」ということ自体がもう人間にはできないと宣告されたのである。客観的現実について語るのは虚しいからもう止めようということになったのである。なんと。
「世界の見え方は人によって違う」ということ自体は常識的な言明である。だが、そこから「万人が共有できるような客観的現実は存在しない」というところまでゆくと、これは「非常識」と言わざるを得ない。2017年1月22日、ホワイトハウス報道官がドナルド・トランプの大統領就任式に「過去最大の人々が集まった」と虚偽の言明をしたことについて問われた大統領顧問ケリーアン・コンウェイが、報道官の言明は「代替的事実(alternative facts)」を伝えたものだと述べたのが、この「非常識」の起点標識をなす。
 日本のメディアはこの言明を「もう一つの事実」と訳したが、コンウェイはこのときfacts と複数形を使っていたのである。一つどころではなく、無数の代替的事実が等権利的に併存している新しい世界の始まりがこの日に宣言されたのである。
 真実性の証明は誰にもできないとなった以上、発声機会の多い人間、声のでかい人間の勝ちである。それがポスト・ポスト・モダンの知的退廃の実相である。知的節度が過激化したせいで、知的無法状態が現出したのである。
 客観的現実さえもが懐疑される時代に「品が良い/悪い」などという判断に普遍性が求められるはずもない。もちろん、それで話を終わりにするわけにはゆかない。
「この世に品が良い悪いなどという判断を下すことのできる者はいない」と冷笑してことが決するようならこの世は闇である。いかなる時代にあっても、下品なものは断固として退けられねばならないし、上品なものは擁護され顕彰されねばならない。世の中には「オルタナティブ」を認めてもよいものもあり、認めてはならないものもある。そして、品位(decency)は決してオルタナティブを認めてはならないものである。
 なぜなら、品位はその本質からして「集団内部的なもの」「内輪の決まり」ではないからである。それは「外部」から到来するもの、われわれと共通の論理や価値観や美意識を共有しないもの、すなわち「他者」と向き合うときの作法のことだからである。
他者に向き合う作法とは、一言で言えば、「敬意を示すこと」である。
「敬」は白川静によれば、「もとは神事祝祷に関する字。神につかえるときの心意」を表わす。最もよく知られた用例は『論語』にある「鬼神は敬して之を遠ざく。知と謂うべし」である。
 敬とは距離を取ることである。熱いフライパンをつかむときに「なべつかみ」を用いるのと変わらない。
 世の中には「鬼神」に類するものがいる。うかつに手で触れると失命するかも知れないものがあまた存在する。それに対する畏怖の現れが「敬」である。ポストモダン的なバケツの底が抜けた「すべては等しく主観的幻想にすぎない」という命題に致命的に欠けているのは他者の他者性に対するこの畏怖の思いである。(『學鐙』2023年春号)
 

アガサ・クリスティは、事件の犯人を誰にするかを最初から決めてプロットを作るのではなく、むしろ最後に決めていたらしい。つまり、話の合理性から、誰が犯人かは自然に決まるのであり、後はその「ミスディレクション」を作っていくのだと思われる。これは、「探偵」の推理が常に正解となる所以だ。他の犯人候補にはそれぞれ犯人となるについての不合理性があるわけだ。
別の見方をすれば、現実の事件でも「誰でも犯人とされる可能性はある」ということだ。ある証拠が他の証拠より重要だとか確実だというのは捜査側の主観でしかない可能性は常にある。それが、膨大な冤罪事件が生じる所以だ。
どうでもいい話だが、新語の中でも「必要性があって生まれた」ものがあり、これは否定されるべきものではないと思う。たとえば「目線」という言葉は1970年代くらいに一般化してきた言葉で、最初はテレビ局でドラマの撮影時に使われたものらしい。それがなぜ一般化してきたかというと、流行というだけでなく、言葉としての便利さがあったからだ。
それまでは「視線」という言葉しかなかったが、それと「目線」は明らかに違うのである。「視線を感じる」という言い方はあるが、「目線を感じる」とは言わないことで、両者が違うのは明白である。つまり、「視線」という言い方は、実際に目から何かの放射線が出ているイメージであるが、「目線」は単に見ている人の目と見られている物を結ぶ動線でしかないのである。そして、後者では両者の位置関係が大事になる。だから「上から目線」とは言うが「上から視線」とは言わないわけだ。
それに対して、芸能人たちが使い始めて、素人がそれを真似した結果、既にあった同じ意味の言葉が駆逐されて、新語が「使われて当たり前」の言葉になることもある。これは昔からたくさんあるようだ。まあ、軽薄な流行語だが、服の流行同様に、流行したから仕方が無い、という類のものである。洋服の時代に羽織袴で生活するわけにはいかないわけだ。
夢を見たのだが、見ているうちに狂的な笑いの発作が起こりそうになって目が覚めた。内容はほとんど覚えていない。ただ、最後が、単調な音列の曲(「タラランタン・タン・タン・タン・タン」というリズムである。)の連続と、舞台上の怪人たちの無意味な舞踊と、彼らが唱える呪文のような「何とかかんとかケコクッキー」という発声と暗黒の舞台を照らす赤い照明が、見ている人間の精神を崩壊させて狂笑に導くようだ。
まあ、その前からナンセンスな日常の芝居(たぶん、我々の隣人としての異星人、あるいは狂人と我々普通人の会話の齟齬による笑い)があったのが、最後の狂笑への布石のようなのだが、一切覚えていない。最後に異星人が正体を現すのだが、チャチな着ぐるみと、全身タイツと、ステテコ腹巻などの集団で、それが「タラランタン・タン・タン・タン・タン」のリズムの単調な曲(最初は昔のCM曲の「ウガチャカ・ウガウガ」でもいい)で一斉に原始人的な、あるいはゴリラのような仕草の踊りを始めると、音楽の高まりと共に観ている者が狂人になっていくという感じだ。
どこかの大学生演劇グループに作ってもらいたい芝居である。題は「さあ、キチガイになりなさい」でいいのではないか。もちろん、フレドリック・ブラウンの名作のタイトルの借用だ。観客を本当に狂人にするか、笑い死にさせることができればお手柄だ。
前半は精神病院で患者たちが普通人の世界を皮肉る芝居をやる、という話でもいい。コオロギ食とか、風刺の材料はいくらでもあるだろう。
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