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「マイエのブログ」というブログから転載。マイエという人物の性別は不明。名前は女性的だが、男性の雰囲気がする。まあ、オカマっぽい感じと言うべきか。
で、下の記事内容だが、ルートビアが薬品臭いというのはまさにその通りだが、「サロンパスの味」って何だよ。お前はサロンパスを舐めたことがあるのかwww
ちなみに、「ササフラス」という木の根の汁が原料(のひとつ?)であるのは正しいようで、だから「ルート」という名前が入っている。しかし、日本人が想像するビールではない。
ちなみに「ジンジャーエール」の「エール」もビールを意味することがあり、西洋人はアルコールと清涼飲料水の区別をあまりしていなかったようだ。つまり、子供にもアルコール類を飲ませることにためらいが無かったのではないか。まあ、日本にも「甘酒」というのがあるが。

(以下引用)


2013-08-22 09:38:25
テーマ:

マイエのブログ

前に書いたチャールズ・ラムの「エリア随筆」の中で、マイエは初めて、「ササフラス(サッサフラス、とも)」というものの

名を知りました。ラムによればそれはある植物の根っこからとれるもので、飲み物にするもの(正確には香りづけ)で、

幼い煙突掃除人(ラムの時代には子供が働いていたのです)が好むものだから、ぜひおごってやってほしい、という

ようなものなのでした。

外国文学を読んでいると、食べ物以上に飲み物に関しては、それぞれの国に独自の好みがあるんだなあと感心して

しまいます。話が逸れますが、たとえば日本の緑茶は、日本以外では評判がよくないね。中国でも、イギリスでも

「うっ、青臭い」と思われるみたいwww いや、慣れ親しんだ味だからそれでいいんですよ。で、また、独特の味だから

こそそれに魅力を感じる人も出てきたりする。コカコーラだって最初はみんな、「うっ、薬臭い」と言ったのですよw

でもって。その後マイエは、ササフラスという文字を目にする機会が、長いことなかった。それから、幾星霜(?)、ある時、

「ルートビア」というものの存在を知り、この「ルートビア」にササフラスが入ってるんだって、ということになって、マイエは

ルートビアに非っ常に興味を持ったのですよ。

で、まずササフラスからかたづけて(ww)しまうと、ササフラスに含まれるサフロールという成分に問題があるので、

今は使われていないらしいの。ラムの書いた感じだと、それはあったかい飲み物のように思えるけど、ササフラスが

クスノキ科、というところを見ると、バニラ系とかの甘い香りじゃないんだろうなあ、と調べたら、ウィキに「木全体に柑橘

様の芳香がある」とあった。ふむふむ。で、さらにネットでうろついていたら「their love for sassafras tea (the

original root beer),」という記述をみつけました。なるほど。ラムが言ってたのはこの、ササフラス茶なわけね。で、

ちゃんと「ルートビアの起源」となっている^^

はい、で、ルートビアの話にいけるね~。

ルートビアはアメリカを発祥とします。

ルートビアもコーラ同様、初めは「滋養強壮に!」の目的で薬局のおじさんなんかがハーブ類を調合して作ったもので、

炭酸飲料になったのは19世紀後半のことらしい。で、今では確固たるシェアを誇り、アメリカ人の好きな飲み物なんよ

ね。味が好まれてるらしく、ルートビア味のキャンディーもあったりするんだそうだ。

で、日本では、常時置いてるのは沖縄とか小笠原諸島とか、なんよね。一時、マイエの住んでるところにある海外フード

専門店・カルディで置いてたこともあったけど。

米軍基地内の自販機には必ず入ってるそうですけども。で、A&W沖縄(A&Wレストランの現地法人)の店舗ではルー

トビアが飲み放題らしい^^

さあ、そのお味ですが・・・

まず入ってる香料は、メーカーやなんかによって少しずつ違うんだけども、だいたい、

甘系・・・バニラ・リコリス〈甘草)・糖蜜・メープルシロップ・蜂蜜

スパイシィ系・・・ナツメグ・アニス・オールスパイス(という名前のスパイス)・コリアンダー(パクチーですね w)・シナ
          モン・ショウガ

苦み系・・・ジュニパー〈木です)・ホップ・タンポポ

刺激系・・・トウリョクジュ(ウィンターグリーンと呼ばれる木。主成分はサリチル酸メチルだそうな・・・・)
       カバノキ〈消毒剤のような香りだそうです)
       サルサパリラ〈植物)の根〈成分としては知らんけど、味はサリチル酸メチルっぽいらしい)

酸味系・・・スターフルーツ

味の系統は不明・・・桜の樹皮〈甘いのか?サクラモチみたいな香り??)
             甘松(松の木じゃありません。一種のハーブで、スパイクナードとも)
             オオウメガサソウ(消臭成分があるんですってよw)
             クローバー〈四葉の~とかのクローバーです。ハーブティーになるそうです)
             
といったところだとか。つまり、メーカーの処方によって、うちのはそんなもん入ってないよ、とか、これが入ってる

のはうちのだけだよ、とかいうわけですね。で、無論かつてはこれにササフラスがどーんと入ってたけど、今は入れて

ないわけだ。

でもって!

缶の写真があるのをご覧いただけばわかるとおり、マイエはこれを実際に飲んでみたことがあるのでしたよwwww

はい、ルートビアのお味は・・・ルートビアのお味は・・・ルートビアのお味は・・・

サロンパスにそっくりの味  Y(>_<、)Y

うっくくく・・・・く・・・く・・・

お好きな方、ごめんね~~~~~

大体ね、マイエは得体のしれん外国のものは好きな方なのね。

上のハーブ類で言えば、リコリスOK、コリアンダーOK、ジュニパー〈お酒のジンの香りづけ)大好き、飲み物で言えば、

ドクターペッパーというのがある、あれがそもそも大好き。ネット上でみたとこでは、ルートビアの味を、ドクターペッパー

と同じようなもんと言ってるかたがありましたが、違うよ~~~、というか、ドクターペッパーにサロンパスを混入した味と

言ってくれるなら納得するけど。

で、キャンディーなんかも、外国のハーブっぽいキャンディー何するものぞな人なんですけども、あ~~~ルートビアは

だめっ!!。(´д`lll)

つまり、サロンパスのような味、とはまんま「サリチル酸メチル」の味であるからして、じゃあ犯人は上の表の「トウリョク

ジュ」なのか・・・と思うわけですけども。でも、東南アジアや台湾で、サルサパリラの飲み物があって、これまたサロ

ンパス味がするらしいので、「サルサパリラ」も犯人(?)の一角というか、多分、こっちの方が主犯なのかもしれないです。

で、多分ね、さっきササフラスに柑橘様の香り、と書いてあったけど、きっと、香料としてのササフラスは、やっぱり

サロンパス臭だったんじゃないんでしょうか???

日本人はルートビア味がキライなんだってよ!? という海外スレがあって、そこにドイツ人や北欧の人も、嫌いと書いて

て、「ナンだ、結局好きなのはアメリカ人だけじゃん」となってて笑えましたが、日本人でもルートビア愛好家はいるし、

まあ、個人の嗜好よねw 

画像に載ってる、A&Wと、DAD’Sは有名なルートビアのブランドらしい。あ、それと、その後ろの「インカコーラ」

ですが、これはもとは本当にペルー(インカ帝国があったんですね^^)のコーラで、今はアメリカで作ってるらしいけ

ども、とっても冴えた黄色の、味は普通に甘いコーラです。ペルーでは、コカコーラをおさえて売り上げトップなん

ですってさ^^

マイエは多分一生、ルートビアは好きになんないだろうと思います。それにしても、アメリカにはサロンパスみたいな

湿布薬はあんまりないのかな? 
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某スレッドでのコメントのひとつだが、私は速読の技法で、漢字だけを先にさっとインプットしてから全体を速読するので「この先生 きのこるには」と読んで「きのこる?きのこの動詞形か?」と思ってしまった。ww


この先生きのこるには
 
「ロビンソン・クルーソー」を読んでいて、彼がサバイバルできた主要因は、難破船から生存必要物資を得られたことで、ある意味では「ご都合主義」だが、その元ネタのアレクサンダー・セルカークのサバイバルも同じだったのだろうか。
で、問題は、クルーソーの所持していた銃が連発式で、にも関わらず火薬と弾が別という印象で、不思議に思えるのだが、その当時はまだ薬莢は発明されていなかったはずで、それは連発式銃は不可能ということを意味しないか。一応は、銃を複数同時携帯していた場合もあったようだが、作品内の記述を見ると、連発銃に思えるのである。



歴史[編集]

出現まで[編集]

前装銃前装式)の時代には、弾丸と火薬は銃口から別々に装填されていた。日本では木製の筒型容器に一発分の弾丸と火薬を組み合わせたものを携行し、装填の手間を短縮する方式がとられるようになり、これを「早合(はやごう)」と呼んだ。

欧州では、歩兵の装備として1発分の火薬と弾丸をソーセージのように紙で包んだ紙製薬莢を使い、装填時にその一端を噛み破り、中身の弾丸と火薬を装填する方法が19世紀中頃まで行われた。紙製薬莢は「パトローネ」「パトロン」「紙早合」などと呼ばれた。今日、包装用の褐色の紙を「ハトロン紙」と云うのはその名残である。

しかし、前装銃は伏せた状態や射撃姿勢を維持したままでの装填が困難であり、不発が生じた場合の対処に手間がかかることから、火器が普及した17世紀頃から各種の後装式(ブリーチローダー)銃が考案されるようになった。

19世紀初頭までにいくつかの実用的な後装式軍用銃が出現する時代が到来したが、依然として弾丸と火薬は別々の状態であり、後装式の形態も銃身後部を切断して独立した薬室とする形状のものであり、回転式拳銃と同様に銃身と薬室の繋ぎ目から漏れる発射ガスを放置するデザインだった(注:回転式拳銃がアメリカ合衆国で特許を取得したのは1836年であり、これら後装銃の出現より後のことである)。

黎明期[編集]

紙製薬莢の内部構造
左:ドライゼ用 右:シャスポー用
初期金属薬莢の内部構造
左:ピンファイア
右:リムファイア[10]

1836年にプロイセンドライゼ銃が発明された。同銃は、弾丸・発射薬・雷管を紙製のケースで包んだ薬莢を銃身後端から装填し、ボルトを銃身後端に密着させて閉鎖する仕組みと、後にボルトアクションと呼ばれる撃発機構を有し、完全ではないものの、発射ガスの漏れを防ぐことに成功した、最初の実用レベルの後装銃だった。

同じ年に、フランスのカシミール・ルフォーシュ[11]によって、側面に小さなピンが突出した形状の全金属薬莢であるピンファイア式(薬莢から飛び出したピンの外観から、カニ目打ち式とも呼ばれる)が発明され、これを用いる銃器が欧州から世界中に広く輸出されたため、日本にも多数現存している。

ピンファイア式は最初の実用金属薬莢となったが、発火薬を突くピンが露出しているため暴発の危険が高く、より安全に携行できる後発の薬莢が出現すると急速に衰退した。

1847年には、フランスのフロベールが、現代まで使われ続けているリムファイア[10]式と呼ばれる一体型の金属薬莢を発明した。

翌年には、米国でロケットボールと呼ばれる、弾丸内部に発射薬・雷管を収めた形状の弾薬が発明され、1854年からヴォルカニック式連発銃[12]として、S&W社から販売が開始された。

しかし、ロケットボールの構造には発射薬を増やせない限界があり、同社はリムファイア式の特許を買い取って、1858年からS&W No.1回転式拳銃[13]用の弾薬として発売した結果、爆発的に普及した。

その後、大口径化した.44 Henry[14]や、最初の実用機関銃であるガトリング砲用の.58 Gatlingなどのリムファイア式弾薬が製造されて大きな市場を得たが、無煙火薬の実用化と、より低伸性のある弾道を実現するための小口径化への流れの中で、より高腔圧の弾薬が志向されるようになると、薬莢基部を厚く作れない制約のあるリムファイア式は徐々に衰退し、現在では小口径のものだけが生き残っている。

一方、プロイセンのライバルだったフランスでも、紙製薬莢と後装式銃の開発が進められ、ほぼ完全にガス漏れを防いだシャスポー銃が1866年に採用され、紙製薬莢を使用する後装式銃は一応の完成を見たが、環境の変化に弱い紙製薬莢の欠点は克服されず、センターファイア式の金属薬莢が普及し始めると、置換されてその時代を終えた。

これら現在では消滅してしまったタイプの薬莢のうち、紙製薬莢・ヴォルカニック式・ピンファイア式の構造は、20世紀中盤に入ってから弾薬軽量化のために試作され始めた各種ケースレス弾薬のデザインの参考とされているものが散見される。

漫画に限らず、娯楽系フィクションによくある欠点だと思うので、参考までに転載。

(以下引用)

https://myjitsu.jp/enta/archives/94415

打ち切り漫画のあるあるネタ

<1>設定を盛りすぎる
壮大なスケールの作品によって、読む人をワクワクさせたい…。そんな夢を抱く作家は多いようだが、大量に設定を盛り込むのは典型的な打ち切り作品の特徴だ。肝心のストーリーがごちゃごちゃして、「何がしたいのか分からない」と読み手を混乱させてしまうだろう。

<2>難解な造語
こちらはファンタジーやSF系の打ち切り漫画に多い特徴。作中に登場するモノに対して、聞きなれない独自の造語がくまなく付けられているというパターンだ。話のエッセンス程度なら問題ないだろうが、多すぎると読者が置いてきぼりになってしまう。

<3>文字で説明しがち
推理漫画や設定の凝った漫画にはよくあることだが、文字に頼りすぎる表現は「絵」しか見ない一般読者には受けにくい。長文をサラッと流す人もいるので、ストーリーの重要な部分でも「よくわからない」と理解を放棄されてしまうことも。また、キャラクターのセリフまで説明調だと〝言わされている〟感が出るため、読者の没入感を損なう恐れがある。

<4>展開が遅い
心理描写や世界観を丁寧に描くことはとても重要。だがそこにページ数を割きすぎるとテンポが悪くなり、ストーリーが進まなくなるのもよくある失敗だ。序盤で読者の心をつかんだとしても、だらだらと動きがない展開が続くとすぐに飽きられてしまうだろう。

<5>お色気・下ネタ頼り
ギャグ漫画やラブコメにおいて、お色気・下ネタは強い武器になる。しかし諸刃の剣でもあり、それだけに頼っているとすぐにマンネリ化してしまう。過剰な女性キャラの露出や下ネタの連発は、引き出しの少なさや中身の薄っぺらさを露呈しているようなものだ。

<6>オマージュが多すぎる
名作のオマージュは近年増えつつある表現だが、あまりにも別作品に似ていると人気は出づらいだろう。徐々に小ネタを盛り込んでいく程度なら問題ないが、1話目からオマージュを連発すれば二番煎じの作品にしか見えない。人気が出始めたあとに過度なオマージュが判明すると、盗作扱いされたり、「作者が自分で考えることを放棄した」と思われて人気が急落するリスクも。

<7>面白い部分を出し惜しむ
物語の構成でもっとも重要なのは、起承転結の「転」にあたる部分。このパートを引っ張りすぎると、読者が先に興味を失ってしまうかもしれない。連載終了が決定した直後に、新要素や新キャラがドバドバ出始めるのは打ち切り漫画ではよく見る光景。最初からその要素を出せば面白くなったのに…と、残念な気持ちになってしまう。

<8>キャラクター設定に難アリ
登場人物の魅力が足りないのも、打ち切り作品の典型例。外見の魅力だけで内面が空っぽだったり、生い立ちや性格に共感しにくかったりすると、人気を失いがちだ。また、キャラクター設定の矛盾も気をつけるべきポイント。「IQ180」の知的キャラが読者よりも知能が低い、強キャラなのに噛ませ犬になる…など、描写に矛盾があると読み手が白ける原因となる。

<9>ニッチ・場違いなテーマ
打ち切り漫画の中には、根強いファンを生み出す作品も。そうした漫画にありがちなのは、作者のこだわりが強すぎて一般読者は振り落とされる…という特徴だ。また掲載誌と作風が大きく異なっている場合は、たとえ良作でもしかるべき読者に発見されないまま打ち切られてしまうことがある。

<10>作者に向いていない作風
編集部の指示によって、作者が自分に向いていない題材を選ぶケースは多い。たとえばSF作品なのに科学的な説明がでたらめ、ミステリーなのにトリックが穴だらけ、料理漫画なのに料理がマズそうなど、挙げていけば枚挙にいとまがない。いくら売れ線のテーマであっても、作者が上手に扱えなければヒット作は生まれないので、身の丈にあった題材を選ぶべきだ。
 

同年2024年の秋には、私立星嵐高校の話題はほとんど聞かれなくなっており、9月の学園祭にわざわざ千葉の山奥まで行くような物好きは稀だと聞いていたから、千葉秀作がその学園祭に行ったのも自分の意思ではなく両親の命令と友人の勧誘によるものだった。そして、彼はその偶然を運命に一生感謝することになる。

両親が彼に星嵐高校を見てこいと言ったのは、当然、彼が学校での劣等生だったからだったが、あるいは学費無料というのが真実の理由だったかもしれない。学費無料のため、そして一応は高卒の資格が得られるために、去年の入学希望者は定員の3倍以上あったのである。
だが、進学科の定員が40名しかないということで、大半の生徒が馬鹿だろうというのが世間の評判であり、それは中学生の間での定評にもなっていた。子供には自分で判断するだけの知識も知性も無いのが普通なのである。
秀作の友人の大木賢哉がなぜこの高校の学園祭に誘ったかと言うと、彼の従兄の矢島武則という、柔道は馬鹿強いが学校の成績は最悪の快男子がそこに通っていて、なかなか愉快な学生生活を送っているという話をしていたからのようだ。もちろん、大木賢哉も従兄同様の劣等生である。

学園祭は三日間にわたって行われるが、その間、1時間に1本の送迎バスが学園から一番近いS駅までのピストン輸送をする。これも無料で、しかも学園祭では、いろいろな屋台で食べ放題だと聞いていたので、初秋の、あるいは晩夏の一日を山奥までピクニックに行くのも悪くはないと、この新奇な学園の学園祭に物見遊山気分で来る中学生や父兄も結構いるようだ。と言うのは、行きのバスは、まだ朝の8時の段階でほぼ満員だったからである。まあ、それでも50人定員のバスだから、半日稼働してすべて満員でも250人程度にしかならないだろうが。

駅から20分程度でバスが星嵐高校に着いた。(思ったよりはるかに早い到着で、確かに周囲は林に囲まれているが、時間だけの印象だと山奥というほどでもないようだ。)学園の外観は、巨大な捕虜収容所という印象であり、その異常に広大な敷地(かつてのゴルフコース全体)を保安名目で鉄格子と金網の長大な壁が囲んでいる。そして、その上端はご丁寧にも鉄条網である。つまり、一度中に入ると、校門以外からは出入不可能なようだ。後で聞いた話だと、その上端の鉄条網には電気が流れているという噂もある。

「私立星嵐高校」と独特の字体の漢字が刻まれた黒い大理石のような石の看板の嵌った白い門柱の校門を入ると、ヴェルサイユ宮殿のような外観の学園本部まで100メートルほどの白い砂利の道があり、本部前は幾何学的な印象の樹々の並ぶ庭に囲まれた広場になっている。車はそこから校舎の傍の駐車場に入るようだ。つまり、自動車のような不細工な物体は人目につかないようになっている。
本部前の庭園は不思議な印象を与える。非日常的というか、超現実的な雰囲気である。本部の前には高さ40センチほどの低い石の壁(縁石)に囲まれた人工の池があり、噴水が水を高く空中に噴き上げている。その水が初秋の朝の日光によって、空に小さな虹を作っているのを秀作は眺め、この本部前の庭園を見ただけでもここに来た甲斐はあったな、と思った。
しかし、それはこの日の遭遇の序の口であったことを彼はまだ知らない。
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