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そういう構図というのは見たことがあるような気もするが、ほとんどのドラマや映画でそういう構図が出てきたとはまったく思えない。そもそも、どういうドラマや映画にそんな構図があったか、具体的な名前を挙げてほしいものである。この人は過去のテレビドラマや映画のほとんどを見たと主張するのだろうか。
まあ、確かに、窓の外を見ながら背後の人に話すという構図も時にはあるだろうが、それは、相手を見て話すという構図が連続すると画面が単調になるという単なる視聴者への配慮だろう。特に、窓の外からの画面を入れることで、かなり画面の変化が出る。そして、話している相手の顔が見えない時に、当人にどんな表情が生まれるか(顔と顔を見合わせている時には見せない、真実の表情を見せる。)という興味も生じる。

要するに、現実とフィクションの違いをこのツィート主は理解していないわけで、このツィートをリツィートした山本氏は漫画家であるのに、この言葉に賛同して引用したのなら、「現実性の有無」ということに囚われて、創作者としての自分を顧みなかったのではないか。

現実性云々は抜きにして、演出だけ考えても、対面しての表情しか描かない演出は幼稚だろう。

「結婚しない男」で、普段はただの仕事仲間で友人関係でしかない高島礼子が、主人公の阿部寛との結婚も考えてもいいかな、と心が揺れていた時に、彼が自分をまったく結婚(恋愛)対象と見ていないことを知って、表面上は穏やかにその場を立ち去るのだが、阿部寛を背後にして歩み去る時に、一瞬、顔に苦痛と悲しみの表情を浮かべる。そのシーンで私は、それまであまり評価していなかった高島礼子をいい女優だと思ったのだが、これは演出の素晴らしさと言うべきだろう。つまり、人間には他人には見せない表情があるということだ。



さんがリツイート

なんでさ、ドラマとか映画の登場人物が大事な話をするときって、急に立ち上がって窓際に歩いていって外を見ながら話し出すの?
現実の世界で大事な話をするときに相手に背中むけてる人ってほとんどいないとおもうんだけど、でも大抵の映画やドラマのそういうシーンはそうなってるよね?どういう意図?













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