都築響一さんと対談するため、彼の本「圏外編集者」を読んでいるが、同感できる文章満載で嬉しい。都築さんは80年代「BRUTUS」の編集者だった。「編集長から教わったことはいろいろあるけれど、いちばん身についたのは、『読者層を想定するな、マーケットリサーチは絶対するな」だった。』」
一理ある。しかしまた、「自分の好きなものを提供すれば売れる」という思い込みが、脱サラ自営業の失敗の一番の原因だ、ということも知っておく必要はあるだろう。
そもそも、脱サラする人間とは、「大多数からはじかれた人間」であり、異端的存在なのだから、そういう人間の趣味嗜好が大多数とマッチするはずがない。しかし、自分の好きなものを追及しないなら、脱サラした意味がない。そういうジレンマを乗り越える必要がある
雑誌などのマーケティングに関しては、下の言葉は正しいかもしれない。だが、さらに踏み込んで考えるなら、女性誌の編集者や編集長は女性にすればいい、というだけの話である。都築氏の言葉は、男性編集者としての自分を正当化するだけのポジショントークにも聞こえる。
竹熊健太郎《一直線》 @kentaro666 10時間前
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「たとえば女性誌を作るとする。『この雑誌の対象は25〜30歳の独身女性で、収入はこれくらいで…』とか、読者層を想定する。その瞬間に、その雑誌って終わるよね。だって自分は25〜30歳の女性じゃないから。」(都築響一『圏外編集者』)私もこの世で一番嫌いなものがマーケティングです。
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