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「お前さんのものを私のものと一緒にしておきなさい」オヌアは片隅に積まれたものの上にかかっている粗布(注:カンバスのことだが、カンバスの訳語は「帆布」となっており、ここではふさわしくないので「粗布」と訳しておく。「カンバス」というカタカナ語は使いたくないので。)を指さして言った。「そこなら安全だ。このポニーたちは番犬よりマシさ」
ダイネはクラウドを囲いの中に導き、自分の荷物をオヌアの荷物と一緒に保管した。荷物を置いてきた時には、クラウドが黄色い種馬に噛み付こうとし、純血種の鹿毛の雌馬を蹴ろうとしていたが、それをあやうく止めた。「行儀よくしなさい」彼女は命じた。「私がそう言っているのよ」
クラウドは耳を後ろに振り、後ろ足を試すように持ち上げた。ダイネは身をかがめ、馬の耳に何かをささやいた。雌馬は鼻を鳴らし、四つの足を揃えて立ったが、その様は、まるで自分は夏空のように罪は無い、と言いたげであった。
「何て言ったんだい」オヌアは少女を囲いから出しながら尋ねた。
「馬肉で饅頭を作る男に売り飛ばすよ、って言ったの」(注:「I said I'd sell her to the man that makes dumplings down the way. 」をこう訳したが、いい加減な訳である。down the wayは、「その辺で」くらいかと思うが、特に訳していない。)
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