アニメ「神様になった日」を全部見たが、面白くて見たというより、この話をどう展開させるか、という興味で見た感じだ。実際、話としては無理がありすぎ、ギャグ的キャラクターに悲劇を演じさせるという根本的な無理が、視聴者(私)に不快感を感じさせたのだが、前半はよくあるギャグを上手く使っていて悪くはなかった。後半は、まったく不快なドラマである。これが「泣きゲー」的感性なら、私とは水と油だ。
ちなみに、「麻枝」は「まえだ」と読むらしい。中二病的ネーミングである。
(以下引用)
Key設立後[編集]
ビジュアルアーツ移籍後は、企画者、シナリオライター、作詞家、作曲家(Key名義)として活動する。涼元悠一が企画・シナリオを手がけた『planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜』を除き、1999年に発売した第1作『Kanon』から、第7作『リトルバスターズ! エクスタシー』まで第一線で活動し続けた。10年近く制作現場の中核的位置にいたことから、実質的なKeyの代表とみなされるようになっている。
しかし、必ずしも麻枝が「Key」というブランドに固執していたわけではない。『Kanon』発売直後においては、『ONE 〜輝く季節へ〜』と同様に久弥直樹の人気の高さに勝てなかったと感じていたため、Keyを辞める意向をビジュアルアーツの社長である馬場隆博に伝えている[7]。しかし、久弥の個人的都合による退社でKeyへの一時的な残留が決定。一作限りということで、第2作『AIR』の企画、執筆を行った。だが、『AIR』完成時には新ブランド設立時の相方となるはずだったイラストレーターと縁が切れており、以降もKeyに残留することとなった[14]。
3作目では、企画者から一旦降板したが、別の担当者による企画が数ヶ月経っても全く進まないという事態が発生。やむを得ず企画者に戻ったものの、3回も開発中止の覚悟をするなど制作は難航した[7]。3年半後、第3作であるKey初の全年齢対象作品『CLANNAD』が完成。結果的に麻枝作品の集大成ともなった同作は高い評価を受けた。しかし、『CLANNAD』のスピンオフ作品として比較的自由に作った『智代アフター 〜It's a Wonderful Life〜』は強烈な批判を受ける。麻枝本人も後年「ボッコボコにユーザーに叩かれた」と語っている。評価する声も決して少なくは無かったが、それ以上にバッシングが大きく、麻枝はショックのあまり1 - 2か月の休職に追い込まれた[14]。復帰後は新人ライター・都乃河勇人の育成を兼ねて、『リトルバスターズ!』の企画、シナリオを手がけた[7]。『月刊コンプティーク』2007年2月号にて休筆宣言をした際には「麻枝引退!」と騒がれたが、「『次は誰かにまかせます』くらいの気持ちで言った」として、シナリオライターとしての活動継続の可能性を示唆[15]。その後アニプレックスの鳥羽洋典よりオリジナルアニメ企画への参加を依頼され[16]、ピーエーワークス制作によるTVアニメ『Angel Beats!』が2010年4月から1クール(3ヶ月)アニメとして放送された。2009年10月には最後の本読みが終わり、この本読みを最後に再び休職に入ることを報告していたが[17]、2010年11月12日に京都大学での講演で、『Angel Beats!』のゲーム化、シナリオ執筆業の再開が麻枝本人から発表された。2012年にピーエーワークスの堀川社長よりもう一度麻枝と作品制作をしたいとの依頼があり[18]、再び脚本や劇中バンドの楽曲制作等で参加、2015年7月よりTVアニメ『Charlotte』が放送された。
2004年より『ヒビキのマホウ』で漫画原作にも挑戦している。麻枝は『ヒビキのマホウ』はルーツとも呼べる物語だと語っている[19]。こちらは作画担当の依澄れいの都合により長期休載中であったが、2013年より連載再開し当初の構想とは異なるものの[20]、単行本全六巻で完結している。
2016年2月29日、Twitterにて入院する旨をツイート。同年7月2日にTwitterを再開、特発性拡張型心筋症を患っており、その後第一種身体障害者心臓機能障害一級(心臓の機能の障害により自己の身辺の日常生活活動が極度に制限されるもの)となったことを公表するとともに、心臓移植が不可避の状態にあることを明らかにした[21]。同時に、元来のうつ病の影響で、仕事以外への関心が薄いため、仕事に復帰することが望ましいと診断されたことも明らかにした [22]。
2015年秋ごろ『Charlotte』挿入歌『君の文字』歌唱担当の熊木杏里からオファーがあり[23]、オリジナルアルバムの制作を開始、麻枝の入退院を挟み完成し、『Long Long Love Song』として2017年7月に発売する。また退院後にシンガーソングライターのひょんとユニットSatsubatsu Kidsを結成、2017年末のコミックマーケット93にてアルバム『Hikikomori Songs』を、2018年5月に一般流通盤『Hikikomori Songs』を発売する[24]。加えてKeyの新作『Summer Pockets』にて原案と音楽を担当する[25]など様々な活動を続けている。
2019年11月28日に麻枝 准が原作・メインシナリオを手掛ける完全新作ゲーム『ヘブンバーンズレッド』がティザーサイトと同時に発表された。当初は2020年リリース予定となっていたが、後に延期が発表された。
2020年1月09日にVABLOG馬場隆博社長の記事『◆2020年の抱負など◆』にて「例のアイツが手がける情報未公開の作品については、今年ようやく発表になると思うのでよろしく!」[26]と記載され新作オリジナルアニメを示唆された。その後、2020年5月10日に行われたニコニコ生放送にて、原点回帰をキーワード[27]とした新作アニメ『神様になった日』が発表され、2020年10月から放送された。
2021年には、麻枝准が「純粋に書きたいものを初めて書いた」という初の小説「猫狩り族の長」が5月17日に発売された[28]。
2022年2月10日、2020年リリース予定となっていた『ヘブンバーンズレッド』が正式リリースを開始した。
作品の特徴[編集]
泣きゲーのパイオニアとして知られる。最初期の『MOON.』の頃からシナリオにおける泣かせ要素に注目しており[7]、ジャンルを『鬼畜サイコ涙腺弛まし系ADV』としていた[29]。続く『ONE 〜輝く季節へ〜』は泣きゲーの始祖的存在として[30]、後の作品に大きな影響を与えた[注 3]。『MOON.』から数えて5作目となる『CLANNAD』で作風がほぼ確立。『電撃G's magazine』の美少女ゲームの人気投票で『CLANNAD』が1位に輝いた時、麻枝自身も「自分の中でもシナリオでは行き着くとこまで行っちゃって二度と超えられない壁になっている」とコメントしている。
テーマとして頻繁に取り上げられるのは「死」と「家族(及び家族に準じる集団)」とである。「死」は感動を呼びこむための要素として麻枝作品で度々使われる題材である。しかし「死」というテーマの陳腐化が否めないことに麻枝本人も悩んでおり、『Angel Beats!』では死後の世界を舞台と設定することで登場人物が全員物語開始時点で既に死亡してしまっているなどの設定が考案された。「家族」に関しては『AIR』までは母娘関係を取り上げていたが、近年は多人数間の友情を描く方向へとシフトしている(母娘関係を優先していたのは、出せるキャラクター数が限定されていたためである[31])。一方で、恋愛ゲーム、アダルトゲームのシナリオライターでありながら、恋愛描写、性的描写には殆ど重点を置かない。家族になる前の段階には興味がないとも述べている[31]。
またシナリオライターとして久弥直樹の事を大変尊敬しており、『Kanon』や『Angel Beats!』などの雑誌やテレビのインタビューでも度々「自分にとって神・天才的存在」と発言しており、久弥がKeyを引退してから数年の間は「自分は一生Keyのファンには認められない。彼を超える事は一生できない」とプレッシャーを抱えながら努力と勉強の毎日だったらしい。
『CLANNAD』を発表してからはファンからの感想などにより自信が付き、ようやく自分も仲間に入れてもらえたように感じたと語っている[7]。
麻枝に影響を与えた人物の一人に村上春樹がいる。高校生の頃に読んだ村上春樹作品、特に『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』からは人生観が変わるほどの衝撃を受けた。[32]その影響から「別の世界にいるもうひとりの自分」を想定し、それを作品に昇華させるようになったと語っている。[33]。麻枝の作品でしばしば主人公がいる所とは別の幻想的な世界があるのは〔世界の終り〕のイメージによる影響である[34]。また「えいえんのせかい」[注 4]はかつて自身のウェブサイト名にタイトルを借りるほどこよなく愛するBTの「Flaming June」から生まれたと述べている[31]。BTの『These Hopeful Machines』日本盤ブックレットにて『AIR』や『CLANNAD』に関しても同じでBTの音楽が「懐かしいのに知らない世界」という心象風景をもたらしてくれたと語っている。
そして麻枝本人が度々言及しているように、『ONE 〜輝く季節へ〜』『Kanon』で同僚のライターであった久弥直樹の影響も大きい。両作品発表当時は久弥は麻枝よりも評価が高かったため、麻枝は久弥のシナリオを徹底的に研究して自分の作風へと取り入れた。キャラクターに好物を設定して個性を演出するのはその一例である[35]。キャラクターデザインに関して好きではないキャラは動かせないので、縦ロール、オールバック、眼鏡のキャラは書かない、Key作品に基本的に眼鏡のヒロインがいないのは自分の好みが原因と語っている[36]。
具体的な作風としては、テキストの特異性が挙げられる。学生時代に文章よりも音楽を志向していたためか、テキストのニュアンスは小説やシナリオよりも作詞に近い。麻枝本人は文章が短いほどいいとしている他、ビジュアルノベルスタイルだと文章の下手さが目立つとしている[31]。また、全く関係の無い2つの事項を組み合わせてギャップを作り、感動や笑いを演出する手法を得意としている。シナリオ全体におけるシリアスとギャグのギャップも激しい。麻枝の手法は業界でも独特のものであり、強固なオリジナリティを持つ反面、模倣が難しい。そのため、麻枝作品の二次創作はいまひとつ盛り上がらない傾向がある。ただし、07th Expansionのシナリオライターである竜騎士07のように、麻枝の手法を自分の作風に取り入れた者もいる[37]。
『Angel Beats!』では初のアニメの脚本を手がけたが、アニメはあまり見ない方だと本人は語っており、アニメの声優にもあまり詳しくないとのこと。声優を選ぶ際にも、花澤香菜が売れっ子声優であることや、牧野由依が歌手としても実績があるということを知らなかったという。その一方で、櫻井浩美を気に入っている様子が自身の口からも多々語られている[38]。
好きなアニメに、『Angel Beats!』の制作を担当したP.A. Worksの社長である堀川憲司が制作デスクとして関わった『無責任艦長タイラー』や、庵野秀明の『新世紀エヴァンゲリオン』を挙げており、特に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』をブログで絶賛している[39]。