昭和52年に新車で買い、大事にしておられた車輌買取ました!実走2万4000キロ。鳥肌レベルに綺麗すぎて大事にしてたのが伝わりますた。。引き上げ時オーナーさんの寂しそうな顔を見て感情移入で泣きそうになったのは秘密。
私はついこの間、山田風太郎の「忍法八犬伝」を読み、それが面白かったので、市民図書館で山田風太郎の他の作品を探して、「飛騨忍法帖」というのを借りてきたのだが、冒頭部分にいきなり六人もの名前が出てきて、少しうんざりした。まあ、忘れたら忘れたでいいさと気楽に読めばいいのだが、やはりどこかに「自分は雑な読み方をしている」という気の重さが残るわけである。これは娯楽小説としては欠点だろう。
これが「水滸伝」などだと、登場人物は主要人物だけでも108人と多いのだが、ひとつひとつの話の登場人物は少なく、あまり名前を覚える必要はないし、自然に覚えるのである。やはり、古典的な大衆小説は「人間の生理」というのをよく分かっている。
まったく状況説明をしない代表例が「エバンゲリオン」で、あれは最後まで説明をしなかった。それでも、キャラが立っていたので、視聴者は、その回その回を単独で楽しめたのである。
私は、大衆小説や漫画や映画の「基本的な(あるいは一番重要な)教え」として、「説明するな。描写しろ」という指針がある、と思っている。説明とは、観客や視聴者の想像力や理解力を信頼していない、ということなのである。
(以下引用)
テレビアニメ『母をたずねて三千里』には、冒頭、何も考えずに状況説明ナレーションを入れる愚挙を戒められた。
ナレーションに頼るのは、楽に『描いた』気になれる罠がある。
(使わなくはないが、ページの圧縮と、リズム作りだな)
私など、自動車は下駄代わりとしか思っていなかったから、初心者のころは、どこかに軽くぶつけたりこすったりは当たり前だった。だが、まあ、こういう骨董品を買う方も買う方である。
いや、切り捨ててもいいが、そうした人間が描く作品もまた他人からは切り捨てられるのではないか。
まあ、他人に受け入れられなくても、自分は自分の好きな作品を描く、というのなら、それは商業誌に載せる作品ではなく、いくら技術が高かろうが精魂込めようが、趣味の作品だろう。熟達度の高いヘンリー・ダーガーである。つまり、書いた作品をひとつも外に出さず、自分のアパートの中で膨大な紙(作品)に埋もれて死んでいくのと本質的には同類であるわけだ。
ちなみに、彼の作品はエロと暴力の描写が多い作品だとそのツィッターに載る絵を見ると想像できるが、エロと暴力は大衆的人気を得るもっとも確実なテーマであるにも関わらず、彼の名前が世間的にほとんど知られていない理由は、単純に「これは俺(わたし)には面白くない。肌が合わない」と感じる漫画ファンが多いからだと思う。
逆に、自分の趣味に徹底的にこだわり、売れても売れなくてもいいという姿勢を一生続けていくのも、生き方としては悪くはないだろう。まあ、(自己批判能力の欠如による)自己満足という無形の檻の中で生きる人生ではあるが、自分が幸福と思えば幸福なのである。本人が「閉じ込められた監獄から脱出する話もどうでもいい」と既に書いているのは、自分自身の「無形の檻」を無意識に感じて、自己防衛の予防線を張っているのかもしれない。
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時空を超えて成人が学生になる設定、あの頃はよかったと思う人にはいいかもだけど、金も時間も自由にならないし好きな人もいっしょにいる今とくらべて何一ついいことないので、なぜそんな夢のない設定から始めないといけないのかと思って興味がわかない。いいのは体力と生活の心配がないくらいか。
向こう側の世界では、すべてが反転している、というアイデアもあるが、それだと内臓が外にあるような生き物が存在したりしてグロである。まあ、「すべてが反転」ではなく、数学的な世界や物理現象の多くが反転する、というのならいいかもしれない。
まあ、地動説くらいは信じているが、自分の目で見たもの(あるいは電気のように、間接的にその存在が分かるもの)以外はほとんど信じない性分なのである。まあ、ブラックホールが存在しようがしまいが、私の人生や生活には無縁の話だ。
(以下引用)
2019年4月、史上初めてブラックホールの撮影が成功。米科学誌『サイエンス』で、「2019年最大の発見」に選ばれるなど、大きな話題を呼びました。
このプロジェクトの日本代表が、国立天文台水沢VLBI観測所教授である本間希樹さん。
謎めいた存在であるブラックホールのトリビアについて、本間さんがわかりやすく紹介してくれました。
ブラックホールにまつわる豆知識。人間と同じく「ゲップ」をする!?
自分より大きい星ですら、いとも簡単に吸い込んでしまう“宇宙最強の存在”であるブラックホール。ブラックホールに吸い込む上限はなく、人間と同じように食べれば食べるほど重くなり、太っていくといいます。
「ブラックホールは、『ゲップ』をすることもあります。ブラックホールのゲップは、『ジェット』と呼ばれており、飛んでいく距離は、なんと銀河の直径よりも大きく、速さもほぼ光速! それもただのガスではなく、超高温のガスとそこから出る放射線が入り混じったもの。地球に直撃でもしたなら、地球上の生命は全滅してしまうかもしれません」●「ゲップ」によって、地球が生まれた可能性も
そんな地球や地球上の生命にとって超危険な「ブラックホールのゲップ」が、なぜ我々人類の誕生に影響している可能性があるのでしょうか?「ブラックホールにはざっくり分けて、軽量級と重量級のものがあります。軽量級はひとつの銀河の中に、何百万個もあると言われています。対して、重量級は、各銀河の中心にひとつだけ存在します」
まだ仮説ですが、銀河の中心にある重量級のブラックホールの重さと、周りにある星の総量には関係があるので、ブラックホールが銀河に何らかの影響を及ぼしたという推測が。
「銀河の中心にある重量級ブラックホールが宇宙にゲップを吐き出し、その勢いで周囲のガスがかき混ぜられたり、圧縮されたりして星が生まれ、銀河を成長させたのではないかと考えている人もいます。その成長の過程で、地球や我々人類が生まれた可能性も考えられるでしょう」
●ブラックホールは真っ暗ではない
ブラックという名前のため、ブラックホールは真っ暗だというイメージがありますが、じつはものすごく明るくなることもあります。「周りにガスが豊富にある場合、ブラックホールは、『降着円盤』という熱く輝く『衣』をまといます。衣は、ブラックホールの強い重力で引き寄せられた宇宙のチリやガスがぐるぐるとブラックホールの周りを回転しながらつくられています。チリやガスが多いほど、衣は明るくなり、最大で太陽の1兆倍以上! じつは宇宙で一番明るい『クェーサー』という天体も、その正体は衣が明るくなった、ブラックホールです」
●ブラックホールの近くでは時間がほとんど止まる
本来は暗黒の天体でありながら、宇宙一明るい天体でもあるブラックホール。さらに“とんでもない”超能力まがいの性質も…。
「時間というものはだれにでも同じように流れるものだと思っていませんか? でも、相対性理論によれば質量が時間と空間を歪ませ、重力が強いところでは時間の流れは遅くなるのです。たとえば、GPS衛星の時計は、地球の時計にあわせるために、毎秒100億分の4.45秒だけ遅く進むように設計されています。ブラックホールは宇宙で一番重力が強い天体で、ブラックホールの近くでは、時間と空間の歪みが極限に達するので、時間が遅くなるどころか、なんと時間がほとんど止まってしまうのです」本間さんの最新刊『ブラックホールってすごいやつ』(扶桑社刊)には、ブラックホールだけなく、宇宙、地球、宇宙人に関するトリビアがふんだんに盛り込まれています。冬休みにお子さんが読書するのにもうってつけの本書。ぜひチェックしてみてください。
<取材・文/ESSEonline編集部>
●教えてくれた人
【本間希樹さん】
国立天文台教授・水沢VLBI観測所所長。1971年、米テキサス州生まれ、横浜育ち。東京大学大学院理学系研究科天文学専攻博士課程を修了し、博士(理学)の学位を取得。専門は、超高分解能電波観測による銀河系天文学。特に、銀河系の構造研究と、巨大ブラックホールの研究。現在、巨大ブラックホールを事象の地平線スケールまで分解する、EHT(Event Horizon Telescope)プロジェクトに日本側の責任者として参加