忍者ブログ
[287]  [286]  [285]  [284]  [283]  [282]  [281]  [280]  [279]  [278]  [277
私も何の疑いもなく大気との摩擦熱のためだと信じていたのだが、それ以外に理由がありうるだろうか。あるとすれば、宇宙船自体の燃料使用による発熱が、大気圏外では外部の超低温のために冷却されていたのが、大気圏内に入ると冷却されなくなるためくらいか。もっとも、宇宙船の大気圏内への再突入は単なる自由落下で、燃料は使わないような気もする。

下に「正解」を追記したが、大気との摩擦熱によるものという考えもべつに昔の常識というわけではなく、誰もが何となくそう思っていた、というだけのようだ。宇宙船の先端で空気が圧縮されるなんて、そんな馬鹿な、空気なんてすぐに流れ去るだろう、とも思っていたが、「空気にも粘性がある(生じる)」ということらしい。




さんがリツイート
6月25日

質問「大気圏に突入した宇宙船が高温になるのは何故?」 JAXA「宇宙船と空気との摩擦による発熱ではありません」 し…知らなかった…。











ベストアンサーに選ばれた回答

scull4999さん

編集あり2007/4/1600:01:26

実のところ「摩擦ではない」のです。

空気を圧縮すると「温度が上がる」事をご存じでしょうか。注射器などに入れた空気で先を塞いでぐっと押し込むと温度が上がります。断熱圧縮というのですが、大気圏に物が突入してくる時も同じ現象が起きます。

大気圏に突入してくる物体のほとんどはとても高速なのですが、これほど高速ですと先端部分の大気はほとんど側面に逃げていく事が出来ず(音の何倍もの速度になると現れる空気自体の持つ粘性のため)、先端部分でものすごく圧縮される事になります。その結果、何千度という高温になるんです。
摩擦であれば最も流速の上がる側面が一番高温になるはずですが、実際に一番高温になるのは物体の先端部分。最も空気が圧縮される場所です。

この空気によって過熱される現象を「空力加熱(そのまんまですね)」と言います。

ちなみにシャトルなども「ロケットで減速すればこれほどの高温にさらされない」のですが、燃料を打ち上げるのも大変なので、シャトルの運動エネルギーを熱に転換する事で減速しているんです。






PR
この記事にコメントする
color
name
subject
mail
url
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
プロフィール
HN:
冬山想南
性別:
非公開
P R
忍者ブログ [PR]

photo byAnghel. 
◎ Template by hanamaru.