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まあ、あれだ。本屋や図書館で、買う時や借りる時には面白そうな本が、家で読むとあまり面白くない、ということはとても多い。あれは、空腹時には飯(食材や食品)が美味そうだが、腹いっぱいだと美味くなさそうに見えるというのと同じ現象かもしれない。つまり、期待感が対象の価値を実力以上に見せてしまう現象だろう。
別の見方をすれば、本というのは、著者が無駄なことを詰め込みすぎているとも言える。原稿料は原稿用紙の枚数や字数という「量」を元に支払われるから、「圧縮によって質が高まる」性格の文芸への支払い方法としては不適切なのである。芭蕉の名句にカネを払うとして、「古池や」の句にⅠ億円支払うという出版社がいるだろうか。まあ、広告業界でのコピーへの支払いなどがどの程度なのかは知らない。

(「唐沢なをき」のツィッターから転載)

ちょっと立ち読みして面白そうな本だから、買って本格的に読んでみたら思ってたよりむつかしいことがたくさん書いてあって途中で投げ出したくなくなるの悲しい。



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