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私は栗本薫のファンではないが、「グイン・サーガ」は日本大衆小説史に残る優れた作品だと思っており、それが未完に終わったのはその欠点でも何でもないと思っている。それは「大菩薩峠」が未完に終わったのと同じことである。逆に、その方が読者の想像力に訴えて魅力を増すとすら言えるだろう。
「グイン・サーガ」の場合は、どう終わるかより、途中途中のエピソードや描写のほうが主な魅力なのである。冗長さを言うならば、むしろ序盤のほうに冗長な描写は多い。これは作者が推敲というものを(頭脳内での推敲ではなく、書いたものの推敲を)まったくせず、特に、冗長な部分の削除という作業をまったくしなかったからだろう。と言うのは、作者は一番最初に「世界で一番長い小説を書く」と言明していたからである。
ところが、そういう「雑な」書き方にもかかわらず、書かれた人物が生きて躍動している、というのがこの小説の素晴らしいところである。まあ、当人が言っているように、創作の神が降りてきて、彼女は自動書記状態で書いていたと思う。
私がこの一文を書いたのは、下のツィートなどを読んで、「グイン・サーガ」は出来の悪い小説だと誤解する人がかなり出てくるだろうと思うからである。物語を完結させることに過大な意味を求めるべきではない。物語の元である現実人生には死以外には「完結」など無いではないか。物語の「完結」のほうがむしろご都合主義だとすら言えるのである。
  1. 山本貴嗣‏ @atsuji_yamamoto 7時間7時間前
  1. やはり「一人ペリー・ロ●ダン」の荒行は無理があったか;>RT
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    1. さんがリツイート
    1. 7時間前
    1. そう思います。 100巻に至る随分手前で、100巻での完結を投げた、と感じました。 作者の気持ちはどうであれ、読み手としては物語に冗長さを感じて離れてしまいましたね。
    2. 3件の返信 22件のリツイート 27 いいね


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私は「ハサミ男」を読む前から殊能将之のツィッターが好きで、実に頭のいい人だなあ、と思っていたので、その突然の死が残念でならない。作品としては、「ハサミ男」は傑作だが、他の作品は数作読んだ限りではその域に達していない。まあ、風変わりな味はあった。なお、アブラム・デイビッドスンが好きだったらしく、その作品集の翻訳もしているが、私にはさほどの作家とも思えなかった。殊能氏は独学でフランス語を勉強してフランスの推理小説の翻訳もしていたと思うが、世の中には実に能力の高い人もいるものだ。
ただ、その突然の死の原因(死因)がさっぱり分からないのも不思議である。確か、ツィッターが中断して数日後にその死が明らかになったのではなかったか。とすると、自殺だと思うのだが、ネットで調べられないのは、近親者がその事情について口を閉ざしているのかと思う。




  1. 実は作品を読んだことがないのに、殊能さんをフォローしてたんだよなあ。もっと早く読んで感想を送れば良かった(;_;)

  2. 今更だけど『ハサミ男』(殊能将之著・講談社文庫)を読了。連続殺人鬼「ハサミ男」が、自分と同じ手口で女子高生を殺した犯人を追う、「連続殺人鬼が探偵役」という妙味のある趣向。何を書いてもネタバレになりそうで、ただもう「お見事」と言うしかない。「ハサミ男」を追う目黒西署の刑事たちもいい。



前に私がイギリス式綴りの「programme」(プログラム)をフランス語みたいと書いたのに少しは納得していただけるだろうか。
なお、語頭(語中のもか?)のHを発音しないのもフランス語の特徴。
ただし、私はフランス語はほとんど知らない。単なるうろ覚えのゴミ知識である。
記事タイトルは数日前に亡くなったアラン・ドロンの記念。ダーバンはまだ存在するブランドだろうか。



俺が言う「ホンマゲ」という店と、嫁が言う「オマージュ」という店が同じ店であることが判明した回。

HOMMAGE(オマージュ)




戦艦大和に関する軍事オタクのスレッドコメントの一部だが、「大艦巨砲主義」の根本的誤りを見事に指摘している。そもそも、巨砲主義というのは、「敵の弾の届かない遠距離から撃って、こちらの弾は相手に当てたい」という素朴な考えだが、移動する相手に遠距離から撃っても、弾が相手に届くころには相手は移動しており、その移動位置を予測して撃っても、まず当たるはずはない。つまり、盲撃ちみたいなものだ。基本を考えただけでも巨砲主義の愚かしさは分かるはずだが、当時の海軍上層部は日露戦争の日本海海戦の幻想に囚われ続けていたのである。




29: 天王星(神奈川県) [BR] 2019/08/13(火) 19:44:39.17 ID:/opGhUAt0
あの大砲は対地攻撃にこそ有効だった
動く標的に長距離で撃っても当たらない

768: ベガ(山城・丹波・丹後國) [US] 2019/08/14(水) 07:23:52.60 ID:W36dbRxh0
>>29
これだわ
まあ、その地獄状態である「プロ」創作家の存在によって我々創作愛好者は無数の傑作や名作に出逢えて幸福を得られるわけで、これはある意味では「他人の不幸が自分の幸福になる」悪魔のサイクルである。そして、カネが得られるということによって彼らは膨大な傑作や名作を生み出す。私は「搾取のサイクル」である資本主義を否定する人間だが、創作活動ということに関しては資本主義は物凄いエネルギーを生み出すものだとは思う。
  1. 山本貴嗣‏ @atsuji_yamamoto 59分59分前
  1. 編集の意見を聞くこともなく、描きたい時に描き、描きたくないときに描かず、すべて好きに出来る同人誌には、けしてプロでは味わえない幸せがあります。
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  1. ちなみにプロで漫画を描いていくのは、生まれ変わっても(そんな気はないが)二度とやりたくないくらいしんどい。一生漫画を描いていたいほど漫画が好きな自分でもそんなにしんどいことを、うかつに人にすすめられない。
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  1. 自分は一生漫画を描いて死にたいくらい漫画が好きだが、ほんの1時間でも机に向かうのは拷問という人がいるのも知っている。あなたも描くと幸せになるかもしれませんよ、とか、興味の無い人に間違ってもすすめない。
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