5世紀後半以降の地方の首長層とヤマトの王権との関係は、稲荷山鉄剣や江田船山大刀に刻された銘文とその考古学的解釈により、地方首長が直接ヤマトの大王と結びついていたのではなく、地方首長とヤマト王権を構成する大伴、物部、阿部などの畿内氏族とが強い結びつきをもつようになったものと想定される[28]。王は「大王」として専制的な権力を保有するようになったとともに、そのいっぽうでは大王と各地の首長層との結びつきはむしろ稀薄化したものと考えられる。また、大王の地位自体がしだいに畿内豪族連合の機関へと変質していく[29]。5世紀末葉から6世紀初頭にかけて、『日本書紀』では短期間のあいだに清寧、顕宗、仁賢、武烈の4人の大王が次々に現れたと記し、このことは、王統自体もはげしく動揺したことを示唆している。また、こののちのヲホド王(継体天皇)即位については、王統の断絶ないし王朝の交替とみなすという説(王朝交替説)がある。
こうした王権の動揺を背景として、この時期、中国王朝との通交も途絶している。ヤマト王権はまた、従来百済との友好関係を基盤として朝鮮半島南部に経済的・政治的基盤を築いてきたが、百済勢力の後退によりヤマト王権の半島での地位も相対的に低下した。このことにより、鉄資源の輸入も減少し、倭国内の農業開発が停滞したため、王権と傘下の豪族達の政治的・経済的求心力が低下したとの見方も示されている。6世紀に入ると、半島では高句麗に圧迫されていた百済と新羅がともに政治体制を整えて勢力を盛り返し、伽耶地方への進出をはかるようになった。
こうしたなか、6世紀初頭に近江から北陸にかけての首長層を背景としたヲホド大王(継体天皇)が現れ、ヤマトにむかえられて王統を統一した。しかし、ヲホドは奈良盆地に入るのに20年の歳月を要しており、この王権の確立が必ずしもスムーズではなかったことを物語る[注 11]。ヲホド大王治世下の527年には、北九州の有力豪族である筑紫君磐井が新羅と連携して、ヤマト王権と軍事衝突するにいたった(磐井の乱)。この乱はすぐに鎮圧されたものの、乱を契機として王権による朝鮮半島南部への進出活動が衰え、大伴金村の朝鮮政策も失敗して、朝鮮半島における日本の勢力は急速に揺らいだ[注 12]。継体天皇の没後、531年から539年にかけては、王権の分裂も考えられ、安閑・宣化の王権と欽明の王権が対立したとする説もある(辛亥の変)。いっぽう、ヲホド大王の登場以降、東北地方から九州地方南部におよぶ全域の統合が急速に進み、とくに磐井の乱ののちには各地に屯倉とよばれる直轄地がおかれて、国内的には政治統一が進展したとする見方が有力である。なお、540年には、ヲホド大王を擁立した大伴金村が失脚している。
ヤマト国家から律令制へ(古墳時代後期後半)[編集]
6世紀前半は砂鉄を素材とする製鉄法が開発されて鉄の自給が可能になったこともあって、ヤマト王権は対外的には消極的となった。562年、伽耶諸国は百済、新羅両国の支配下にはいり、ヤマト王権は朝鮮半島における勢力の拠点を失った。そのいっぽう、半島からは暦法など中国の文物を移入するとともに豪族や民衆の系列化・組織化を漸次的に進めて内政面を強化していった。ヤマト王権の内部では、中央豪族の政権における主導権や、田荘・部民などの獲得をめぐって抗争がつづいた。大伴氏失脚後は、蘇我稲目と物部尾輿が崇仏か排仏かをめぐって対立し、大臣蘇我馬子と大連物部守屋の代には、ついに武力闘争に至った(丁未の乱)。
丁未の乱を制した蘇我馬子は、大王に泊瀬部皇子を据えたが(崇峻天皇)、次第に両者は対立し、ついに馬子は大王を殺害した。続いて姪の額田部皇女を即位させて推古天皇とし、厩戸王(聖徳太子)とともに強固な政治基盤を築きあげ、冠位十二階や十七条憲法の制定など官僚制を柱とする大王権力の強化・革新を積極的に進めた。
6世紀中葉に日本に伝来した仏教は、統治と支配をささえるイデオロギーとして重視され、『天皇記』『国記』などの歴史書も編纂された。これ以降、氏族制度を基軸とした政治形態や諸制度は徐々に解消され、ヤマト国家の段階は終焉を迎え、古代律令制国家が形成されていくこととなる。
「日本」へ[編集]
7世紀半ばに唐が高句麗を攻め始めるとヤマトも中央集権の必要性が高まり、難波宮で大化の改新が行われた。壬申の乱にて大王位継承権を勝ち取った天武天皇は藤原京の造営を始め、持統天皇の代には飛鳥から遷都した。701年大宝律令が完成し、この頃からヤマト王権は「日本国」を国号の表記として用い(当初は「日本」と書き「やまと」と訓じた)、大王に代わる新しい君主号を、正式に「天皇」と定めた。
- 350年頃 ヤマト王権の統一。
- 369年 任那の成立。
- 413年以後 しばしば中国南朝に遣使(倭の五王)。
- 512年 伽耶(任那)4県を百済に譲渡。
- 527年 筑紫国国造、磐井の乱。
- 534年 武蔵国造の乱。
- 538年(一説に552年) 百済の聖王、仏像及び経綸を献ず(儒教伝来、仏教公伝)。
- 540年 伽耶(任那)問題で大伴金村失脚
- 552年 蘇我稲目と物部尾輿が崇仏争論を展開
- 562年 伽耶(任那)の日本府が新羅に滅ぼされる。
- 新羅人(帰化人)の来航。
- 587年 丁未の変により蘇我馬子が物部守屋を滅ぼす。
- 593年 - 622年 初の女性天皇である推古天皇が即位し、聖徳太子の摂政開始。
- 600年 史料上初の遣隋使派遣(隋書より)。
- 630年 犬上御田鍬を唐に派遣。遣唐使の初め。
- 645年(大化元年) 中大兄皇子と中臣鎌足によって、蘇我氏宗家が滅ぼされる(乙巳の変)。大化の改新始まる。
- 660年 百済が唐・新羅に滅ぼされ、百済人が日本に渡来。
- 663年 白村江の戦い
- 668年 高句麗が唐・新羅に滅ぼされ、高句麗人が日本に渡来(高麗神社)。
- 672年 壬申の乱。飛鳥京に遷都する。
- 683年頃 富本銭を鋳造する。
- 684年 八色の姓を制定する。白鳳地震。
- 694年 藤原京に遷都する。
- 701年(大宝元年) 大宝律令の成立。倭国、国号を日本に改める。
- 708年(和銅元年) 銀銭及び銅銭を鋳造する(和同開珎)。
(以下引用)
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- 2014年12月05日 16:21 ID:crZAbBVq0
- 獣の奏者
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- 2014年12月05日 16:21 ID:60g2OI900
- 二十代に一度投げ捨てた「細雪」が三十すぎて読んだら最強小説だったし
名作といってもそれぞれに読み頃の年代ってあるんだろうな
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- 2014年12月05日 16:24 ID:qA4bG9w90
- 不満たまってるはみ出し者は根本敬の本よんどけ
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- 2014年12月05日 16:30 ID:5AJxuTUf0
- 蜘蛛の糸
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- 2014年12月05日 16:40 ID:MjUItqNP0
- 宮城谷昌光の本にハズレなし
言葉の力を思いしらされる
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- 2014年12月05日 16:48 ID:m9UDWkdz0
- 仕事で疲れたときには、森見登美彦読んでる
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- 2014年12月05日 16:50 ID:WmYKP7mC0
- 若きウェルテルの悩み。ゲーテの最高傑作やろ
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- 2014年12月05日 16:54 ID:Yum9sZS80
- 角田光代の三面記事小説
名前の通り、三面記事から物語を広げていて面白いよ
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- 2014年12月05日 16:59 ID:.P1LalKw0
- 平井和正のウルフガイシリーズ。アダルト、って言われる大人版と、少年版、更に女性版もあるが、コアなファンが居る。自分は多感な青春時代にアダルト版と出会って、人格形成や物事の考え方に大いな影響を受けた。今となっては古いけど、是非一度読んで貰いたい作品。
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- 2014年12月05日 17:01 ID:day34d270
- 芥川龍之介と三島由紀夫
文章構成のお手本
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- 2014年12月05日 17:06 ID:.RU62abO0
- 新興宗教オモイデ教 大槻ケンヂ
若さ特有の心の底のドロドロがほとばしってる
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- 2014年12月05日 17:06 ID:LdZNC.0a0
- 族・赤毛の杏
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- 2014年12月05日 17:13 ID:uspgJqlZ0
- 猫の地球儀
夏への扉は出てるな
月は無慈悲な夜の女王、は大人になってからかな
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- 2014年12月05日 17:17 ID:PaAZqeAg0
- 姑獲鳥の夏は読むな
素直に真に受けすぎて、以来何が起きても不思議じゃないからって
良くも悪くも驚くってことがなくなってしまった
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- 2014年12月05日 17:27 ID:s8y351NM0
- 村上龍「希望の国のエクソダス」…この国には何でもある だが 希望だけがない
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- 2014年12月05日 17:29 ID:NbCT3H3g0
- パウロコエーリョのアルケミスト
20代と30代で印象が変わるけどな
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- 2014年12月05日 17:32 ID:O7IDTtKI0
- ボッコちゃん
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- 2014年12月05日 17:33 ID:BF6.a03I0
- 小説は娯楽であって、マンガやラノベとたいして変わらん。
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- 2014年12月05日 17:38 ID:Y4OjiZvI0
- 教養小説と言われ若けりゃ若い時ほど読む価値があると聞いたのが
ライ麦畑でつかまえて JDサリンジャー
青年 森鴎外
三四郎 夏目漱石
魔の山 トウマス・マン
個人的に若者に勧めたい読書。
岩波文庫の日本の古典文学。
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- 2014年12月05日 17:39 ID:lnH.Ukgb0
- 孤島の鬼
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- 2014年12月05日 17:39 ID:jrMPTFEA0
- 児童文学はいっぱい読んでおいたほうがいい
大人になってからもう一回読むと、自分の考え方とか変わったことに気づく
「ひげよ、さらば」とかおススメ
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- 2014年12月05日 18:02 ID:CMCNnWeQ0
- 重松清はガチ
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- 2014年12月05日 18:04 ID:z73K6upn0
- この場を借りて、SFでオススメを教えてほしい
国内でも海外でもいいんで
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- 2014年12月05日 18:14 ID:aDS.ibkH0
- バトルロワイヤル
SFはあんまり読んでないのでわかんない。
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- 2014年12月05日 18:22 ID:lH8nK7cA0
- 十二国記、ラノベだけどこれ割りとマジで読んどいた方が色々助かると思う
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- 2014年12月05日 18:25 ID:.s.1NKpR0
- ドグラ・マグラ
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- 2014年12月05日 18:49 ID:b.XaFRIh0
- ※24 アンドロイドは電気羊の夢を見るかがお勧め。映画「ブレードランナー」の原作なのでそっちもあわせてビデオ屋で借りてくるよろし
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- 2014年12月05日 19:27 ID:lG5sp4TN0
- ※3
>読み頃の年代ってある
ほんこれ
アラフォーになった今、十二国記を読んでもぴくりとも心が動かない
昔は夢中になる面白さだったのに
きっと作者ももう続き書けないだろうな
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- 2014年12月05日 19:30 ID:u3mM4FtY0
- 1が小学生ならスタインベックの赤い仔馬
中学生ならヘミングウェイ老人と海
高校生ならトルストイ戦争と平和
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- 2014年12月05日 19:32 ID:qvhWlwQx0
- 岡田斗司夫「悩みのるつぼ」
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- 2014年12月05日 19:43 ID:MWoOIV.S0
- ジェフリー アーチャーもいいんじゃね
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- 2014年12月05日 19:56 ID:nf9SvOpN0
- ユング自伝
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- 2014年12月05日 19:57 ID:nf9SvOpN0
- ルディ・ラッカー著
思考の道具箱
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- 2014年12月05日 20:05 ID:FV4JJltt0
- キャッチャーインザライ
ちなこれ米国で坊っちゃん的立ち位置
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- 2014年12月05日 20:08 ID:VOjLwsbi0
- 吉村昭の本!
どれ読んでも面白い
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- 2014年12月05日 20:09 ID:gBba2Pzf0
- 村上春樹の言葉は聞きたくないです
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- 2014年12月05日 20:12 ID:i1BGqKSl0
- ミステリやSFはくわしい人が多そうだから、俺はもう少し硬いものを
福永武彦「草の花」 萩原朔太郎「青猫」 夏目漱石「草枕」 福田恆存「人間・この劇的なるもの」
ワイルド「ドリアン・グレイの肖像」 コンスタン「アドルフ」 ヴァレリー「ムッシュー・テスト」
どれも簡単に手に入るし、短いし、若いうちに読んだほうがいいと思う
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- 2014年12月05日 20:29 ID:Igb1TKDU0
- 名作はせめて20後半までとっとけ。若いうちに読んだ所でファッションにしかならん。
例外もいるだろう事を否定はしないが、少なくとも人におすすめはしない。
30歳の人間が読んで面白いものは10代の人間にはよく分からんだろう。
自分が若い頃読んで面白かったものをおすすめすべきだと思う。
西尾維新はおそらく若いうちじゃないと読むのが難しいから若いうちに読んどくといい。
というかラノベ全般は若いうちのほうが楽しいぞ。若いうちに読んでおけば年取ってからも楽しめる。
ラノベ(笑)とか言う人間にならずに済むぞ。
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- 2014年12月05日 20:32 ID:EyrxMwDd0
- 物事には順序があってな
まずは神話、古典から読んでないとどうしても理解が浅くなる
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- 2014年12月05日 20:47 ID:Y4OjiZvI0
- ※40 だね! 岩波文庫の源氏物語とか平家物語とか・・・
でまあ、全一冊完結の名著をたくさん読んだ方がいいと思う。
長編でもせいぜい全二冊。思いっきり背伸びして全三冊完結とか読んで
ひたすら全一冊完結本を読んだ方がいいと思います。それは読む時間というのは限られているから。
司馬遼太郎や吉川英二が面白過ぎて全八巻完結とか全十六巻完結とかはまると面白いけど
長編ばかり読んでいると他の名著が読めなくなる。神聖喜劇全五巻とか指輪物語全巻とか・・・
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- 2014年12月05日 20:56 ID:q.uNNxmV0
- 邪宗門
架空の教団の教義や組織体系を作り上げてるのが凄いし単純にエンタメとして面白いし知的好奇心が喚起させられるし色々考えさせられるし女性キャラに萌える
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- 2014年12月05日 21:00 ID:JPXkFaxA0
- これから色々読むなら売れ筋の大衆小説を読むべき、古典やら哲学書やら啓発本は読むべきかもしれないけど、活字慣れしてないと楽しくないし得るものも少ない。だからもっと読みたいと思えるような本を選べば良い。例えば東野圭吾とかだけど、ミステリーとSF好きなら貴志祐介とスティーブンキングもオススメする。今の内に楽しめるものが良いならファンタジーや冒険物が良いと思う。スレにもあったけどハリーポッターとかね。個人的には宝島を推したい。
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- 2014年12月05日 21:09 ID:C0j8aAay0
- ロビンソン・クルーソー
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- 2014年12月05日 21:15 ID:agpMQP.Y0
- とりあえず赤毛のアンと異邦人は読むべき
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- 2014年12月05日 21:18 ID:h1zP8qFO0
- ドストエフスキーは面白いけど、トルストイはページが進まなかったなぁ。
飴村行の粘膜シリーズがオススメ
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- 2014年12月05日 21:19 ID:g.3jpZV6O
- 太宰治がいい。昔話も読んでみたら、社会人として必死に生きている自分が意地悪じいさん側になっていることにびっくりするよ
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- 2014年12月05日 21:22 ID:cutttliP0
- 吉川英治の宮本武蔵
層化学界信者みたいな大乗仏教マンセーって人には違和感あるだろうけど人生考えるにはいい小説だよ
単純に面白いし
で、何が言いたいかというと、「魅力的なキャラを作れれば、話は自然と生まれてくる」という考え方の創作法もある、ということだ。この創作法のポイントは「話の整合性はある程度誤魔化せる」ということだと思う。キャラが読者や視聴者の頬をゆるませるかぎり、些細な欠点は見逃されるということだ。これは、幼児や小児や愛玩動物を見る大人の気持ちを考えれば理解できるかと思う。高橋留美子の「うる星やつら」は、無数のキャラを出し、それらを動かすことで大長編を作ったわけで、個々の話は毎度毎度同じようなものだったわけだ。「めぞん一刻」にしても、話の大筋は一本、つまり主人公とヒロインの恋物語で、それはいろいろ変化するが、一刻館の住人のドタバタ騒ぎはほとんどがワンパターンである。つまり、同じキャラが、毎度似たような行動を取って騒動が起こるわけだ。
久米田康治が書いていたが、「絶望先生」でたくさんのキャラを出してしまったことを激しく後悔しているそうだ。つまり、それぞれのキャラで別作品が幾つも描けたはずだ、ということである。逆に言えば、キャラを作ることは容易な作業ではない、ということだ。
高橋留美子にしても、犬夜叉と男らんまはほぼ同じ性格のキャラである。時代と外貌が違うが、キャラの中身は同じなのである。あだち充の主人公にしても、男はほぼ同じキャラで、ヒロインは2種類くらいだろう。つまり、作者自身の好みに合わないキャラは描いていても楽しくないからだと思う。この辺は、推理小説作家とはだいぶ違うようだ。推理小説は、パズルがメインで、キャラはただの「道具」であることが多い。だから、人物が簡単に殺される。主人公の探偵にしても、「解決篇の説明をするための道具」と言っていい。「金田一少年の事件簿」など、主人公は魅力ゼロである。
私が好きなキャラを挙げておく。
1「トム・ジョーンズ」のトム・ジョーンズ
2「高慢と偏見」のミスタ・ダーシー
3シャーロック・ホームズ
4「レ・ミゼラブル」のジャン・ヴァルジャン
5あだち充作品の男主人公やヒロイン
6「風と共に去りぬ」のレット・バトラー
7「ピグマリオン」のヒギンズ教授
8映画「西部の男」の主人公(ゲーリー・クーパー)
9「ローマの休日」「マイ・フェア・レディ」のヒロイン(ヘップバーン)
10「第三の男」のハリー・ライム
これらのキャラの特徴や共通性を考えると、悪役のハリー・ライムやヒロインキャラは別として、主人公は基本的に
「善良である」「正直である」「勇気がある」「知性が高い(物事のポイントを見抜く洞察力がある)」「ユーモア感覚がある」「身体能力が高い」「悪に対抗する力がある」「抜けたところがある」「騎士道精神がある」
などの条件を持っているようだ。この中のひとつかふたつだけでも、主人公キャラになれる。たとえば、「ワールド・トリガー」の主人公は「善良である」「知性が高い」のふたつと、後は「騎士道精神がある」かもしれない、というだけの弱キャラだが、それでも主人公の資格はある。
で、少年漫画だと「身体能力が高い」だけでも主人公になることがあるが、読者の好感は得られないだろう。天才的運動能力があるだけの嫌みな主人公というのはうんざりするほどいるのである。低レベルの漫画家や原作作家は、天才というだけで子供が憧れると安易に考えているのだろう。実際、そういう馬鹿な子供も一定数いるとは思う。
(追記)昔の記事の一部を再掲載。
二次創作は初心者が創作する入り口としては非常に優れた手法だと思う。
と言うのは、小説や漫画を書く初心者が苦しむのは「キャラクター作り」であるからで、話自体は松本清張が言うように「人物が3人いれば話はできる」からである。つまり、キャラクター同士の干渉によって話が動いていく。だが、面白いキャラクターを創造するのは難しい。どうしても類型的キャラクターしか想像できないのが初心者の常なのである。だから、「二次創作」が有効なのである。
「話」を作ること自体がさほど大変でないことは、「なろう小説」の話がほとんど異世界冒険物であることから分かるだろう。これは、キャラではなく、RPGの「お約束」を借りた二次創作的な作法だからだ。
何の比喩かは、少し空白を挟んで載せる。
(以下引用)
わかりにくい話ですね。もう少し分かりやすい喩えを使ってみます。
「虎の威を借る狐」ということわざがあります。虎の実力を背景にして、空威張りしている狐のことです。この狐は虎が居丈高に命令を下したり、異論を一喝して退けたりする真似はたいへん上手に再現できます。でも、虎に代わって「対話」や「交渉」をすることはできない。絶対にできません。仮に虎に対して「ちょっとだけの間、縞模様を茶色の無地に換えて頂けますか?」とか「いま目の前に兎が歩いてきますけど、今回だけ食べずに我慢してもらえますか?」とかいうオッファーがあったときに、虎であれば採否を即断できます(「茶色の無地の方がダートで狩りをするとき便利かも」とか「兎って、小骨が多くて食いにくいんだよな」とかいう虎固有の判断基準に照らして)。でも、「虎の威を借る狐」にはこの採否の判断ができない。というのは、「虎の虎性を形成している本質的条件は何か」が狐にはわからないからです。虎は自分のことですから、「虎とは何であるか」を知っています。自分が自分自身であるためには、何が必要であるかを知っている。絶対に譲ることのできない「虎の本質」とは何かを知っている。縞模様は別に虎の本質ではない(毛が生え替わることだってありますから)、腹一杯のときには獲物がそばを通っても見向きもしない。それでもいささかも虎の虎性は揺るがない。でも、狐にはそれがわからない。偉そうに吠えている虎の真似はできるけれど、「譲る虎」や「折れる虎」の真似はできない。
人間の場合も同じです。
ある人が自分のオリジナルな知見を語っているのか、誰かの請け売りをしているのかは、実際には簡単に判別できます。「偉そうに、断定的に、定型的な言葉づかいで、同じことを何度も言うやつ」はおおかた誰かの請け売りをしていると判じて過ちません。自分の頭で考え、自分の言葉で語る人、独立独行の人は、そうはなりません。
(引用終わり)
下手な比喩だというより、説明が長すぎるし余計なことをダラダラ書いているので論旨がつかみにくいわけだ。
誰の文章かというと、内田樹である。
彼は論理的に書くことは上手いが、名文家ではない。その論理性というのは、官僚的な、「他人から批判されたりしないように、ミス無く念入りに書く」ことが主眼だから、どうしてもダラダラと長い文章になるのである。
一つでも知れば無限に興味が広がって、知ることも学ぶことも多い