忍者ブログ
[1196]  [1195]  [1194]  [1193]  [1192]  [1191]  [1190]  [1189]  [1188]  [1187]  [1186
萩尾望都の「思い出を切りぬくとき」というエッセイ集の中に、ベラスケスの絵の構造の凄さを、ピカソの再構成した絵によって知る、という部分がある。

(以下引用)

私が、視点が定まらないと言ったその構図が、いかに数学的に完璧なものか、大きすぎると言った画布や空間の配慮が、画面の中にどのような意味をもっていすわっているか、横に並ぶ王女とそのお付きが、どんな面と線と方向に行くか、そのすべての面と線と方向を一手に引きついで、奥の開いて光のさすドアが、一気にこの宇宙を引きこみ、向こうへ解放しようとしている。

(引用終わり)

この、絵の中の動きあるいは動線、あるいは(視線の)導線というものをレオナルド・ダ・ヴィンチがその手記の中で書いていた気がするが、斜め読みしただけの記憶なので、確かではない。

PR
この記事にコメントする
color
name
subject
mail
url
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
プロフィール
HN:
冬山想南
性別:
非公開
P R
忍者ブログ [PR]

photo byAnghel. 
◎ Template by hanamaru.