忍者ブログ
[46]  [47]  [48]  [49]  [50]  [51]  [52]  [53]  [54]  [55]  [56
ドイツの「クロスボウ事件」の続報だが、遠く離れた2つの土地で、複数の遺体がそれぞれ見つかり、どちらも心中事件だというのは納得しがたい。先に、ヴィッティンゲンの2人をパッサウの3人が殺し、後でその3人がお互いに殺し合った(嘱託殺人と自殺)のではないか。
まあ、もっと複雑な事件の可能性もあると思う。
まあ、私の予測の「カルト組織が背後にある」というのは当たったと言えるかもしれないが、実はそれは、別の犯人、もっと大物が背後にいるという予想である。





矢で射られた男性は中世セックスカルト主宰か ドイツの5遺体発見


ドイツ南東部のホテルでクロスボウ(洋弓銃)で撃たれた男女3人の遺体が見つかり、うち1人の650キロ離れた自宅でさらに女性2人の遺体が発見された事件で、5人の中で唯一の男性は中世ヨーロッパの民間伝承に基づくカルト団体を主宰し、周囲の女性を奴隷のように扱っていたと、複数のドイツメディアが15日までに報じた。

男女3人の遺体は11日、バイエルン州パッサウ近郊のホテルの部屋で掃除係が発見した。ダブルサイズのベッドの上で男女1人ずつが手をつないだ状態で横たわり、ベッドわきの床の上で女性1人が倒れていたという。

部屋からは、ベッド上で発見された男女のものとみられる2通の遺書が見つかった。


捜査当局は、男性をトーステン・Wさん(53)、ベッドで見つかった女性はケルスティン・Eさん(33)、床で発見された女性はファリナ・Cさん(30)と発表した。

3人は10日夕方、3泊の予定でチェックインし、朝食は頼まなかったという。

警察は、床で発見された女性がベッド上の男女をクロスボウで撃ち、その後自殺したとみて、「嘱託殺人と自殺」事案として捜査を進めている。

13日には、パッサウから北に約650キロ離れた町ヴィッティンゲンのアパートの部屋で、女性2人の遺体が発見された。

当局によると、このアパートはファリナ・Cさんの自宅で、遺体で見つかった2人のうちの1人は、彼女のパートナーであるゲルトルート・Cさん(35)と発表された。もう1人は19歳としたが、名前は公表していない。

死因はまだ明らかになっていないが、クロスボウは関係していないという。

Germany map
Image caption 3遺体が見つかったパッサウ(Passau)と2遺体が見つかったヴィッティンゲン(Wittingen)は約650キロ離れている

ドイツのメディアによると、今回発見された5人の中で唯一の男性は、カルト団体の指導者のごとく身体的暴力や心理的操作を使って、遺体で発見された女性4人を支配していたという。

テレビ局RTLは「捜査員たちは、5人は全員、中世を愛好する一種のセックスサークルのメンバーだとみている。男性はサークルのグル(導師)だった可能性がある」と報じた。

一方、ビルト紙は「男性は主人のようにふるまい、支配していた何人かの女性たちと関係をもっていた」ようだと伝えた。

RTLはまた、遺体で発見された19歳の女性は自分たちの娘、カリナ・Uさんではないかと話す夫妻を取材。夫妻によると、娘は今回発見された男性に何年も前から強く影響を受け、連絡が取れなくなっていたという。

不自由なく暮らしていた娘は、格闘技の授業を通して男性と知り合うと、すぐに魅惑され、気分が落ち込むこともあったという。娘は髪の毛を黒く染め、家を出て行ったと話した。

(英語記事 Man killed by crossbow led 'medieval cult'

PR
前にメモした事件の続報だが、「心中」とすることで、「犯人無し」「事件性は低い」という方向に持っていこうとしている可能性もありそうだ。つまり、前に書いた「カルト集団」の関係者が政界や警察の上層部にいるとか。
そもそも、なぜこの3人(ほかに、事件と関係がありそうな別の土地での2遺体の件もある。)が「心中」を図ったのか、「遺書」の内容が公表されないと、何とも判断できないし、またその「遺書」が本物かどうかも断定はできないだろう。
なお、自分で自分に弓矢を射るのは、胸を狙うのは難しいだろうが、ボウガンで喉を射るのは可能かもしれない。つまり、ライフル銃の銃口を口にくわえて自殺するのとほぼ同じだ。ただし、使われたボウガンの大きさにもよるのではないか。引き金に指が届くかどうかが問題だ。まさか、足の指を使うという手を使うとも思えないが。

女性2人の遺体が見つかったドイツ北西部ニーダーザクセン州ウィッテンゲンの住宅(2019年5月13日撮影)。 © Christophe Gateau / dpa / AFP 女性2人の遺体が見つかったドイツ北西部ニーダーザクセン州ウィッテンゲンの住宅(2019年5月13日撮影)。

【AFP=時事】ドイツで5人が謎の死を遂げているのが見つかり、そのうち3人がクロスボウ(洋弓銃)で射られていた事件で、捜査当局は14日、5人が心中を図った可能性があるという線で捜査を進めた。ドイツの報道によると、5人は中世の伝説や武器の愛好家だった。

 最初にドイツ南東部バイエルン(Bavaria)州パッサウ(Passau)のホテルで遺体が発見された3人について警察は、ホテルの部屋から2人の遺書が見つかり、争った跡や他の人物の関与を示す痕跡はなかったと明らかにした。

 独の日刊紙ビルト(Bild)は、死亡した5人全員が騎士や馬上やり試合、武器、錬金術などを含め、中世時代の愛好家だったと伝えた。

 検視報告書によると、パッサウのホテルの部屋で見つかった3人の遺体のうちトルステン・W(Torsten W.)という名の男性(53)と、ケルスティン・E(Kerstin E.)という名の女性(33)は手をつなぎ、ベッド上に横たわった状態で発見された。検死の結果、2人は頭と心臓にクロスボウの矢が刺さったことで死亡したことが分かった。この部屋から2人の遺書も見つかった。2人はドイツ西部ラインラント・プファルツ(Rhineland-Palatinate)州在住だった。

女性2人の遺体が見つかったドイツ北西部ニーダーザクセン州ウィッテンゲンの住宅に入る警察の鑑識職員(2019年5月13日撮影)。 © Christophe Gateau / dpa / AFP 女性2人の遺体が見つかったドイツ北西部ニーダーザクセン州ウィッテンゲンの住宅に入る警察の鑑識職員(2019年5月13日撮影)。

 同じ部屋で床に横たわった状態の遺体が見つかったファリーナ・C(Farina C.)という名の女性(30)は、当初胸に矢が刺さっていたと報じられていたが、実際はのどに1本の矢が刺さっていた。

 地元検察当局はこの事件を「嘱託殺人と自殺」として扱っていると表明。ファリーナ・Cという名の女性がまず男女2人に矢を放ち、その後自身を矢で射ったとの見方を示している。

【翻訳編集】AFPBB News





これは「名探偵コナン」のひとつの回で使えそうな謎である。
まず、室内で人を殺すのに、なぜ弓(クロスボウ)が使われたのか。もちろん、近距離で射るのは不可能ではないが、そういう用途には不向きな武器だろう。
次に、3人で宿泊し、2人がベッドで手をつないだ状態で死亡、残る1人は床に倒れて死亡、とすれば、床に倒れて死亡していた1人が他の2人を殺して、自殺しようとしたと思うのが自然だが、これは「胸に矢が刺さっていた」ということらしいので、それこそ自分で自分を弓で射るのは不可能に近いだろう。しかも、チェックインの際には荷物は所持していなかったらしいのに、室内には荷物がある。
さらに、この事件の当事者の実家がある近くで別の2人の女性の遺体が発見された、となると、かなりおおがかりな事件の可能性もある。或る種のカルト組織が背後にいるような気がする。





矢で射抜かれた3人の遺体が発見された独バイエルン州パッサウのホテル(2019年5月11日撮影)。 © Lino Mirgeler / dpa / AFP 矢で射抜かれた3人の遺体が発見された独バイエルン州パッサウのホテル(2019年5月11日撮影)。

【AFP=時事】ドイツ南東部バイエルン(Bavaria)州のホテルの部屋で先週末、ドイツ人3人が矢に射抜かれて死亡しているのが見つかった。警察当局は13日、さらに女性2人の遺体も発見したと発表した。

 最初に見つかった3人は、10日にパッサウ(Passau)のホテルに到着。それぞれ国内の別の場所から来て、その中の一人の女性が朝食なしで3泊すると予約していたという。荷物を持たずにホテルに来た3人はチェックインし、外は雨が降る中、ソフトドリンクと水が入ったグラスを手に2階の客室に入った。

矢で射抜かれた3人の遺体が発見された独バイエルン州パッサウのホテル(2019年5月11日撮影)。 © Lino Mirgeler / dpa / AFP 矢で射抜かれた3人の遺体が発見された独バイエルン州パッサウのホテル(2019年5月11日撮影)。

 ホテルの従業員が11日正午(日本時間午後7時)ごろ、部屋で3人の遺体を見つけた。地元メディアによると、男性(53)と女性(33)はベッドで手を握り合い、頭と胸に矢が刺さった状態で死んでいた。もう一人の女性(30)は胸に矢が刺さった状態で床に倒れていた。遺体のそばにクロスボウ(洋弓銃)2丁があり、後にかばんの中からもう1丁が発見された。

矢で射抜かれた3人の遺体が発見された独バイエルン州パッサウのホテル(2019年5月11日撮影)。 © Lino Mirgeler / dpa / AFP 矢で射抜かれた3人の遺体が発見された独バイエルン州パッサウのホテル(2019年5月11日撮影)。

 警察は13日、ドイツのほぼ反対側に位置しホテルから約660キロ離れた北西部ニーダーザクセン(Lower Saxony)州ウィッテンゲン(Wittingen)で、女性2人の遺体を発見したと発表した。

 パッサウのホテルで発見された女性の一人の自宅がウィッテンゲンにあり、警察が捜索したところ2人の遺体が見つかったという。警察は、2人はクロスボウで殺害されていなかったと発表。「犯行方法は比較できない」と述べた。科学捜査官が手掛りを求めて女性2人の殺害現場を調査している。

【翻訳編集】AFPBB News





私自身、中世騎士物語は大好きだし、それを舞台にしたような「剣と魔法の物語」やRPGも大好きで、自分でもそれらしきものを数作書いているが、「ゲームオブスローンズ」(あっさりと日本語訳して「王座のゲーム」とすればいいのに。)は第一シリーズの中盤までしか見ていない。見ていて、気が滅入り、うんざりするのである。いや、素晴らしい出来の作品なのであるが、エロとグロと暴力と陰謀と卑劣さだらけの物語を誰が好んで見るのだろう。爽快感が無いなら、それは騎士物語でも何でもない。つまり、「騎士道の無い騎士物語」とは何なのか。







さんがリツイート

>RT
ゲームオブスローンズS8のEP3
全米の視聴者数1780万人!
さらには番組史上最高視聴率って凄い!( ゚д゚)
調べたところ、ウォーキングデッドS9EP1は610万人
比較すると、どれほど人気があるのかわかるよね!
なのに日本での知名度の低さよ…
フォロワーさんで見てる人、たった3人だし(´;ω;`)




この前から、ネットテレビで昔の海外の白黒映画を何本か見ているが、その中で気が付いたこと、というか考えたことがある。
それは、映画の導入部で観客を惹き付けるのは、サスペンスやアクションではなく、登場人物、特に脇役やモブの魅力である、ということだ。ヒッチコックやフランク・キャプラの映画ではだいたい、脇役やモブの個性を疎かにしない。他の映画との一番の違いはそこだろうし、彼ら以外でも、名作映画は脇役やモブ(セリフ付きモブに限定されるが)も、個性がある。特に、愛嬌がある。偉い人物も「どこか滑稽な人物」として描かれるわけだ。小悪党なども愛嬌があり、憎めない。別の見方をすれば、「芯からの悪人」はいない、とも言える。それぞれ立場によって犯罪的行為もするが、それはスポーツで戦うのと同じであり、勝利を目指しての行為にすぎないわけだ。だから、見ていて不快感が無い。
これは特にイギリス的な感覚かもしれない。
私は以前に「『39階段』のスポーツ感覚」という小エッセイを書いたが、イギリスがスパイ小説の本場だというのは、スパイの活動自体にスポーツ感覚があるわけだ。つまり、「知的遊戯」の面が大きい。
話を「脇役やモブにも個性を与える」というテーゼに戻せば、多くのフィクションがなぜあれほどつまらないのか、という理由が分かってくる。
たとえば、ヒッチコックの「海外特派員」と、監督名は失念したが、同じように古い白黒映画でスパイ映画の「間諜」という作品を比べると、私は前者はすぐに作品世界に引き込まれたが、後者は話が始まって10分ほどしても興味を持てなかった。同じ10分間でも、前者では人物に個性があったが、後者にはまったく個性を感じられなかったのだ。(ちなみに、ビビアン・リーがヒロインの映画で、話の最初から登場している。)「面白い人物」がいれば、それが主役だろうが脇役だろうがモブだろうが、映画は面白く、そういう人物がいなければ、どんな派手な事件が繰り広げられても少しも面白くない、ということである。つまり、「感情移入ができない映画は、観客にとってはゼロに等しい」。
これはフィクションの創作における鉄則だろう。
ある意味では、小池一夫が言う「キャラを立てろ」と同じことだが、たぶんその言葉は「中心キャラ」に限定されている。小池一夫の作品ではそうだからだ。
しかし、ヒッチコックやキャプラや昔の名作映画では、モブキャラも「生きている」のである。これは創作を志す者が注意すべきことだろう。

なお、そうした「半モブキャラ」の魅力は、たいていの場合、ユーモア、笑いにある。どこか滑稽で笑えるキャラに出逢うと、観客はその作品世界に引き込まれるのである。
これは現実社会と同じであり、笑いは人と人を結びつける。同じ冗談で笑いあうと、そこに連帯感が生まれるわけだ。漫画などでも同じであり、たとえば吉田戦車のキャラの微妙なおかしさを感じられる読者は、その世界を愛さずにはいられない。逆に、どんなに凄い内容の漫画でも、その作品世界が愛されない漫画家は無数にいる。(ここで言う笑いは、相手を愛することにつながる笑いであることに注意。相手を見下し、嘲笑する笑いではない。相手の弱点が笑いの理由だとしても、それは愛すべき弱点なのである。)




<<< 前のページ HOME 次のページ >>>
プロフィール
HN:
冬山想南
性別:
非公開
P R
忍者ブログ [PR]

photo byAnghel. 
◎ Template by hanamaru.