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私が基本的に推理小説をあまり好まないのは、「登場人物が、単にストーリーを進ませるための道具である」のが理由だと思う。(SF小説もそれに近い。)もちろん、キャラ作りに力を入れている、たとえば森博嗣のような作家(彼の場合は青年時代に漫画を描いていたからだろう。)もいるが、それはそれで、話の筋とキャラ作りが無理に接合した感じである。推理小説は短編に限る、というのはそのためだ。
推理小説のキャラで、生きているのはシャーロック・ホームズだけではないか。まあ、ルパンもそうかもしれない。つまり、「冒険小説」的推理小説の場合は必然的にキャラと話が密接性を持ってくる、ということだろう。





最近、具体例で『お話しと設定を、台詞で並べるだけ』と『登場人物の個性が、直面した状況で行う行動と発言が物語になる』間の、埋められない落差に気付き始めた人が増えて重畳。
自分も小中生頃には、過去の創作物の表層をなぞった前者側に居たのだが、それは単なる創作ごっこ。
抜け出せて良かった。




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