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興味深いツィートや記事のリツィートや転載が多いのでよく「利用」している某漫画家のツィートだが、私はこの漫画家のデビュー時から知っていて、私には少しも面白く思えない漫画を描いていた。その後、まったくメジャーにならないが、現在まで漫画家を続けていられるのは、根性だけは凄いと思う。
で、私が彼の漫画に感じた「面白くない」という気持ちを分析すると、それは端的に「ユーモアセンスが無い」に尽きると思う。優れた漫画家のほとんどは、シリアスな作風の人間(たとえばつげ義春など)でも、たまにユーモアを入れることがあり、その時には冴えたユーモアセンスを発揮するものだ。「李さん一家」のラストの「で、その一家がその後どうなったかというと」「今でも隣にいるのです」の強烈なズッコケ感は有名で、多くの漫画家に模倣されたものだ。
ただし、ユーモアが知性のレベルを示すと結論づけるのは短絡であり、他者を馬鹿にすればそれだけでユーモアだとされる「現代の笑い」が低レベルな笑いであることは言うまでもない。
結論としては、ユーモアが低レベルな漫画家は大物になれない、ということだが、たとえばゆうきまさみのようにデビュー時はさほど冴えたユーモア感覚が無くても(というより、笑いが楽屋落ち的で嫌みでも)、一部のマニアにはウケ、長年のうちにそのユーモア感覚が進化して優れた漫画家になる例もある。楽屋落ちというのは、作品世界をメタ視点で見る姿勢だから、しばしばかなり嫌みになるのである。たがみよしひさなどがその例だろう。

(以下引用)絵のコピーはできなかったが、要するに「銀河皇帝」が和風のお大尽の衣装を着ているのが「面白いだろ?」ということである。まあ、低レベルのユーモアである。


自分で描いておいてバカみたいですが、30年以上昔描いた『エルフ・17』の銀河皇帝の衣装を久々に見て「くす」とか笑ってました。この原画もヤフオクで落札されましたので、もうすぐ我が家を旅立ちます。





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