なるべく食わず嫌いをしないで新作アニメを見るようにしているのだが、「彼女が侯爵(公爵?)邸に行った理由」の最初の設定だけは面白い。作り方次第で秀作になりそうだが、脚本も監督もキャラ設定もダメダメである。話自体、異世界転生の面白さがほとんど無い。異世界転生物の中で、「小説世界への転生」というのはおそらく初めてではないか。ゲーム世界への転生は腐るほどあるが。
ただ、小説世界への、しかも脇役への転生というのは素晴らしいアイデアなのだが、問題は、主人公が知っている筋と、転生してからの話の筋を一致させると転生の意味がほとんど無い(主人公は記憶している筋の通りに行動するしかない)し、一致させないと、主人公の行動が小説の筋と矛盾だらけになる。これを解決するには、「信用できない語り手」という、上手い手段がある。つまり、主人公は、小説の語り手の思考(語った内容)を信じて行動するが、実はそれは語り手の主観でしかなく、転生世界の「現実」は、それより面白く有意義なものだった、ということを転生者(主人公)は最後のあたりで知る、というものだ。
ただ、小説世界への、しかも脇役への転生というのは素晴らしいアイデアなのだが、問題は、主人公が知っている筋と、転生してからの話の筋を一致させると転生の意味がほとんど無い(主人公は記憶している筋の通りに行動するしかない)し、一致させないと、主人公の行動が小説の筋と矛盾だらけになる。これを解決するには、「信用できない語り手」という、上手い手段がある。つまり、主人公は、小説の語り手の思考(語った内容)を信じて行動するが、実はそれは語り手の主観でしかなく、転生世界の「現実」は、それより面白く有意義なものだった、ということを転生者(主人公)は最後のあたりで知る、というものだ。
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