杜甫の詩(石壕の吏)の中に、
生ける者はしばらく生を偸(ぬす)み
死せる者は長(とこしな)えに已みぬ
という一節があるが、この「生を偸む」という表現が面白い。この詩のこの一節は、息子たちを徴兵された老母の言葉だが、この「生を偸む」という言い方には、生き残った者の、罪悪感を感じる。
確か「閑を偸む」という言葉もあったと思うが、そこにも、働いている人たちに対する罪悪感がある気がする。
生ける者はしばらく生を偸(ぬす)み
死せる者は長(とこしな)えに已みぬ
という一節があるが、この「生を偸む」という表現が面白い。この詩のこの一節は、息子たちを徴兵された老母の言葉だが、この「生を偸む」という言い方には、生き残った者の、罪悪感を感じる。
確か「閑を偸む」という言葉もあったと思うが、そこにも、働いている人たちに対する罪悪感がある気がする。
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