租(そ)は、税(ぜい)と並んで、国家維持に必要な財政を調達するために、政府が徴収する財物・サービスのことである。
最古の漢字字典である説文解字(100年に成立)によれば「田賦なり」とあり、元々は田からの徴税である田租(でんそ)をさし、祭祀の費用としての徴収を名目としていた。
新たに徴収したもの(フロー)を租といい、租を貯蓄したもの(ストック)を税という。租税も参照のこと。
律令制においては、田租を租として徴税した。租は租庸調の中では唯一の地税的な税であった。