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面倒くせえww
まあ、欧米人や英語圏の人間は基本的に相手を思いやる、忖度する、ということは無いわけだ。相手の表現が自分の気に入らない場合は、即座に相手を悪意ある存在と見るわけである。しかも、なぜか非英語圏の人間は知能的品性的に自分たちより劣等の存在だと見ている。


外資・グローバル転職で役立つ英語表現(20)–Passive Aggressiveなフレーズ

前回、英語圏のZ世代の間では、 (thumbs up)が「失礼」「受動攻撃的(passive aggressive)」と捉えられると書きました。

この”passive aggressive”というのは、直接、不満や怒り、攻撃性を相手に示すのではなく、表面的にはやわらかい物腰で、暗に怒りや抵抗を表現して相手を攻撃することを言います。

たとえば、「怒っていない」「気にしていない」と言いながら、態度は明らかに怒っている、いやなこと、やりたくないことをはっきり「いや」「やりたくない」と言わずに、わざとゆっくりやったりしてサボタージュする、といったことです。誘われて「イヤ」と言わずに、ドタキャンする、ネガティブなことを遠回しに言うといったことも含まれます。

たとえば、下記のような表現ですが、日本語でいう「マウントをとる」に重なっている部分もあります。

「それ、すてきな服。私も着れればいいんだけど、やせすぎてて無理」
「掃除、手伝ってよ」と言わずに、「〇〇さんは、いつも掃除、手伝ってくれたんだけど」

日本語で「受動的攻撃性」というと心理学の専門用語に聞こえますが、英語の”passive aggressive”は、日常会話でもよく使われます。

Don’t be passive aggressive.(受動攻撃するなよ=言いたいことがあるなら、はっきり言えよ)

It’s not easy to deal with a passive aggressive person.

(受動攻撃的な人と関わるのは楽じゃない)

Passive Aggressiveなフレーズ

昨年、アメリカの会社がネットユーザーを相手に調査した結果(英語の非ネイティブも含まれている)、一番よく使われるpassive aggressiveは下記の表現だそうです。皆さんも、避けるべき表現として覚えておいてください。

1. Please advise

これは、古めかしく、もったいぶった表現で、(アメリカの)中年層ですら使う人がいるのか、疑問です。昔、取引先のアメリカ企業で、これをよく使う男性がいたのですが、その人は、今では60代です。

これに代わる一般的な表現は、”Please let me know”です。また、本文中に質問であることがわかっているのですから、何もなくてもいいのです。質問した後に、日本語で「よろしくお願いします」と書くようなもので、(余白を埋めるだけの)あまり意味のない表現です。

2. Noted

これを頻繁に使う(ほぼメールで毎回)在米の日本人女性がいます。その人が以前、勤めていたアメリカ企業では、よく使われていたのかもしれませんが、私はアメリカで30年働いて、これを使うアメリカ人に出会ったことがありません。

これは相手からのメッセージに対し「了解」という意味です。ちょっと上から目線なので、上司から来たメールに部下が”Noted”と一言返信するというのは考えられません。同僚間では「別に返答するほどの内容でもないし、はい、はい、わかりました」という感じで受け取る人もいるかもしれません。

3. Friendly Reminder

私も、ビジネス英文メールなどの著書で、支払を催促する場合に、第一弾として”Friendly Reminder”の送信を勧めています。期日通りに支払をしていないのなら、いかなる”reminder”を送られても仕方ないと思います。

一方、社内で締切のリマインダーなんかで送ると嫌がられる可能性はあります。”Friendly”と言いながら(passive)、要求している(aggressive)点がpassive aggressiveだと思われるのでしょうが、単に”reminder”ならいいのか…

4. Will do

これはアメリカ人がよく使うフレーズで、「そうします」「その通りします」という意味です。私は、passive aggressiveだとは思わないのですが、シチュエーションによっては、そうとらえられる可能性はなきにしもあらず。


5. Thanks in advance

「前もってありがとう」という意味で、たとえば、質問をしたり、何かを依頼したときに、前もって感謝の念を伝えておく、ということですが、答えてもらう、やってもらうのを前提とすることで、相手がプレッシャーに感じることもあるということでしょう。

6. Per our last conversation (この間、話し合ったとおり)
7. As per my last email (前回の私のメールどおり)
8. As promised (約束したとおり)
9. As discussed (話し合ったとおり)

この4つが、上記リストの中で、一番passive aggressiveだと思います。私も、たまに使うのですが、暗に「ちゃんと言ったよね?」「前回のメール、読んでないの?」「聞いてないとは言わせない」と言っているようなものです。そこまでaggressiveではなくても、「ひょっとして、言ったのに、読んだのに、忘れた?」くらいのニュアンスは含まれているかも。できるだけ使うのは避けた方がいいでしょう。

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