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前の記事だとまったく不十分なので、ユダヤ教のカバラ思想についてまとめた記事を転載する。
どうも、現代の「陰謀論」で言うカバールとは何の関係もない神秘主義的思想にしか見えない。
英語のcabalに「徒党、陰謀(を企てる)、陰謀集団」の意味があり、おそらくそれがユダヤ教のcabbalaとごっちゃになったと言うか、あるいはcabbalaという言葉から派生して陰謀集団を cabalと呼ぶようになっただけだろうと思う。つまり、現実の陰謀集団とユダヤ教には関係は無かったのに、キリスト教徒たちが「ユダヤ教徒というのは陰謀集団だ」と妄想したのではないか。もちろん、それにも一定の根拠はあり、ユダヤ教の教典であるトーラー(と言ったか)には「ユダヤ人絶対主義」「他民族は家畜に等しい」「他民族を殺したり略奪したり他民族に嘘をつくことは罪ではなく、むしろ善行だ」という思想がある(これは旧約聖書にもある。)ため、他民族から見ればユダヤ教徒は「信頼に値しない、何をするか分からない」連中と見られてきたという経緯はあると思う。
まあ、ユダヤ教徒は無害だ、友人になれる、と思う人は、その「友人」に、「ところで君は『旧約聖書』を肯定するか」と聞いてみたらいいwww


(以下引用)


カバラ
(קַבָּלָה qabbalah, Kabbala, Cabbala)、
カバラーとは、
ユダヤ教の伝統に基づいた創造論、
終末論、メシア論を伴う神秘主義思想である。

独特の宇宙観を持っていることから、
しばしば仏教における密教との類似性を
指摘されることがある。

しかし、これはもっぱら積極的な教義開示を
行わないという類似性であって、
教義や起源等の類似性のことではない。

カバラーはヘブライ語の動詞キッベール
「受け入れる」「伝承する」の名詞形で、
「受け入れ」「伝承」を意味する。

カバラーが登場する以前の
ゲオーニーム時代には、
単に口伝律法を指す言葉として用いられた。

したがって、その後ユダヤ教神秘主義を指す
呼称となった際にも、
個人が独自に体得した神秘思想というよりは、
神から伝授された知恵、
あるいは師が弟子に伝承した神秘という
意味で用いられることになる。

カバラーはユダヤ教の伝統に忠実な
側面を持とうとしたという点において、
他の宗教の神秘主義とは異なる。

本来のカバラーは、
ユダヤ教の律法を遵守すること、
あるいは神から律法の真意を学ぶことを目的とした。

したがって、
正統的なユダヤ教との親和性を持っていた
時期もあったため、
必ずしも秘教的な神秘思想とは言えない。

しかし、
キリスト教の神秘家に採り入れられるようになると、
ユダヤ教の伝統からは乖離した極めて個人的な
神秘体験の追究の手段として用いられることになる。




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