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「最初の10分か15分で観客を惹き付けない映画はダメ」、というのは昔から言われている。つまり、映画は時間芸術だから、魅力の無い映画を2時間前後も(長い場合は3時間以上も)見るような観客はマニア以外にはいないということだろう。小説でも最初だけ読んで買う人も多いのではないか。漫画の場合は、絵柄の良し悪しが判断基準としては大きいだろう。好きな絵柄だと、さほど面白くなくても、読んで損したとはあまり思わない。つまり、好きな女優やタレントの出ている映画やテレビと同じことで、「眺めるだけで楽しい」からである。
ちなみに、山本貴嗣氏の漫画の絵柄(キャラ表現のバリエーションは増えたが、デビュー当時から基本的には変わっていない。)は私はまったく好みではないが、ツィッターの内容が面白いのでツィッターのファンである。ただし、人格的な偏りも凄いな、と思っているのだが、そこが思考の鋭さに関係しているのかもしれない。通して読んだ漫画作品はデビュー直後の作品を一作読んだ(そして、つまらないと思った。ただ、私はゆうきまさみのデビューのころの作品もつまらないと思ったが、今は大好きである。)という程度なので、話作りの腕は分からない。
なお、私の持論だが、一般人相手の人気が大事という仕事をする人は、難読の「芸名」や「ペンネーム」を使ってはならないと思う。私が山本貴嗣氏の下の名前を「あつじ」と読むのだと知ったのは、氏のツィッターを読み始めてから(つまり、ここ数年)である。氏の存在はデビュー直後から知っていた。
かりに編集者が編集長に推薦しようとして、「やまもとあつじの作品はいいですよ」、などと言っても、「やまもとあつじ? 聞いたことねえなあ(山本たかしなら知っているが)」となる(なっていた)のではないか。私が山本氏なら、デビュー時点で「山本貴嗣」ではなく「山本あつじ」の名前(表記)を使ったと思う。

なお、下で論じられている作劇法は一面的すぎるように思う。上の方にも書いたように、漫画の魅力は話の進め方だけではなく、話自体の面白さ、絵としての魅力、キャラの魅力などいろいろあり、静かな滑り出しでも興味を持たせる漫画はたくさんあると思う。
ちなみに、大塚士郎氏のこの「学習漫画」にしても、最初に出てくるキャラ(先生役)を可愛い女の子にしているのは、当然、そのほうが読んでいる人の興味を惹きやすいからである。汚いオッサンが偉そうに講釈を垂れる学習漫画を読みたい奴はいない。
ついでに言えば、私は、いきなりドンパチのアクションから始まる最近の映画(バットマン映画の類)の流行は大嫌いである。それだけで、底の浅さが分かるから、途中で切ることが多い。

  1. 山本貴嗣‏ @atsuji_yamamoto 3時間3時間前
  1. 極論すると最初の一コマでもう何かはじまってるくらいが今のマンガ(特にネットでは)いいのかなって思います。これから何か始まるぞじゃない。見た瞬間に始まってる。お客の忍耐を試すような演出はあかんかと。
  1. 暗い宇宙に文字だけ現れては消えるのが何分か続く、って映画館なら我慢もするけど家で見てたらやめますよ自分。昭和の時代じゃないんで。まあ録画してから見れば早送りもできるけど指が疲れるのいや。
  1. 映画の15分って漫画だと何十ページ?今は出だし3分くらいで見る気にさせてくれないと辛い気がする(あくまで個人の感想です)いやもうなんでもない風景に文字とか「話始まらないのかよ」ってチャンネル変えますがな
  1. 15分かああ、ダメな映画は1分で飽きるからな>RT



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