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これは、すべての小説に当てはまる言葉ではないだろう。確かに、内面描写の多い小説はつまらなくなりがちだとは思うが、小説の最大の長所は「心理描写ができること」と、「現実では不可能な空想が書けること」だと私は思っている。後者に関しては、映像より優れていると思う。簡単な話、確か、三島由紀夫が言っていたと思うが、ある人物を「美女(美男)である」と書けば、何も特別に描写しなくても、読み手それぞれが勝手に自分の好きな美男美女を想像してくれるが、映画だとどんな俳優が演じても、「これは私の想像とは違う」と思う人が大半だろう。
なお、漫画の創作法で、「キャラが一番大事」という考え方にかなりな支持者がいると思うが、話がつまらないとどんなキャラを出してもやはりつまらない漫画にしかならないと思う。よくある「日常もの」の漫画でも、実はそこに高度な物語(あるいはギャグや着想)が高度な技法で描かれている場合に名作や傑作になるはずだ。
そもそも、面白いキャラ(読み手に愛されるキャラ)を「作る」ほうが、面白い話を考えるより困難なのではないだろうか。低レベルな漫画の「面白いキャラ」と作者が思っているのは、単に非常識なだけの変人であり、高レベルな漫画になると、そこに「愛される要素」が入ってくる。たとえば、漫画だと「見かけ」だけでも愛される要素になる。これは小説ではできない、漫画だけの利点だろう。最近のライトノベルの表紙や挿絵が萌えキャラばかりになった理由はそこにある。安易と言えば、実に安易だが効果的なのだろう。

(以下引用)

ストーリーの書き方
@kakuniha
「登場人物の気持ち」は言わなくていい、ずばり「事の成り行き」を書けばいいんだ。人物が何を考えてるかということを、作者が言わなくても読者はわかる、というように書かなくちゃだめだ。(レイ・ブラッドベリ)出典:
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