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あるゲームライター(たぶん女性)の「るろうに剣心」初読の感想文の一節で、人為的に欠点(欠落部分、弱点)を作ったキャラは、好きになれない、というのは分かる気がする。つまり、クリエイターが「流れ作業」的(自動作成的。機械的)にキャラ作りをすると、そうなりがちなわけだ。意図的に欠点(弱点)を作るというのは昔から言われてきた「キャラ作りのセオリー」だが、今では見る側もそのあざとさに飽きているのだろう。
私は「るろ剣」はさほど好きでもないが、アニメを見ていて飽きない理由は、薫などの脇役キャラ(特に女性キャラ)が「自然な感じ」があるからだろうと思う。たとえば、麻薬作りの一味の一員だった女医師(実写版では蒼井優がやった役)の女性など、話に膨らみを出している。ああいうように、巻き込まれる形で悪に加わった脇役を、普通ならあっさり殺していまうのが、多くの作者にある「キャラの始末法」だが、和月は彼女を改心させ、その後も脇役として出している。そういう人間味は、たとえフィクションでも読者に伝わるのではないか。


(以下引用)

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『るろうに剣心』21巻より

 いけーっ 神谷の娘!!

 帰ってきた、「俺は神谷薫だ」シリーズです。いや、もうここに関しては応援する側になってますね。巴の過去エピソード挟んだ直後にこの告白持ってくる見せ方、純粋に感情の乗せ方が上手い。

 このスルッと告白したあとに「ご、御免!今の無し!忘れて!!あっはは!!」と笑いながら誤魔化して逃げようとするところに「神谷薫が好きな理由」が詰まっています。

 この「薫殿が好きな理由」、さっき「生活感のある女性キャラが好き」のところで一瞬書こうと思ってやめたのですが……そろそろみなさんジスロマック濃度で頭がおかしくなってきている頃合いだと思うのでぶっこみます。

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『るろうに剣心』21巻より

 もっと明確に言えば、私は「人為的な欠落のあるキャラ」があまり好きになれない傾向にあります。これは割とキャラを作る人の間では有名な方法かもしれませんが、「愛されてもらうため」になにかしらの「欠落」を用意しておくことは、キャラクターを立てる上で割と普通の技法だと思います。

 だけど、そうやって人為的に欠落が用意されているキャラよりかは、きっちり「人」として自立しているキャラクターの方が好きです。なので、薫殿が好きです。……これ、伝わってますかね? 

 端的に言うと、「うーん、これはちょっと人として心配だな……」と思ってしまうポイントが作為的に見えてしまうと、かなりガックシ来てしまいます。そして、その「人為的な欠落」に頼っていない自立したキャラクターが好きです。薫殿は、その「生活しているところ」が見えたキャラです。

 もちろん、「ダメなところがあるキャラは苦手」とかではありません。ただ、現実で考えて「ちょっと人として心配になっちゃうな……」と感じるキャラは、どうしても一歩引いた視点で見てしまいます。どんなに美貌を持っていても、そこが一度気になるとうまく入り込めない。

 だから、創作物の中であったとしても「ちゃんと生活しているところを想像できるキャラ」であってほしいと、いつも思ってしまいます。なんか真面目な話すぎるな。以上、薫殿が好きな理由の説明終わり!!

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