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複数の漫画家のツィッターで話題になっていたので、その元になったと思しきブログを転載しておく。「物語の『トンネル』」ということの意味はそれらのツィートでは明記されていなかったが、だいたいこのようなものだろう、と理解できる書き方になっていて、下のブログを見た結果、その予想は正しかったようだ。つまり、結末に至るまでに主人公の身の上に起こる、さまざまな不幸や災厄などだ。これはドラマ作りの鉄則に近いもので、そういうものが無くても面白いドラマは作れる、ということを多くの人に意識させたのが、あずまきよひこの「あずまんが大王」であり、それに続く「よつばと!」だろう。まあ、不幸や災厄はあるが、それが軽く笑い飛ばせるようなものである、というのが大方のコメディである。
下の筆者が言っている、「物語の『トンネル』を通りたくない人は意外と多いのかもしれない」という推測は当たっていると思う。そもそも、そういう人々は物語が好きではないということだろう。フィクションにおいても、自分の自我が揺らぐことを、現実と同様の不快感を感じる、ということで、それはある意味では非常に繊細で正常な精神だとも言える。


(以下引用)



物語の「トンネル」を通りたくない人は意外と多いのかもしれない

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『王様ランキング』というWeb漫画が、待望の単行本となって発売された。半年ほど前だろうか、友人から「これ面白いぞ!」とLINEで勧められ、ちょっと読んでみたらこれがもうグイグイ読ませる読ませる。なんとも味わい深い、独特の温度がある漫画なんですよ。紙で読めるのが嬉しいです。

 

王様ランキング 1 (ビームコミックス)

王様ランキング 1 (ビームコミックス)

王様ランキング 1 (ビームコミックス)

 

 

せっかくなので、そんな『王様ランキング』を、漫画をあまり積極的には読まない嫁さんに勧めてみた。「これ、面白いよ。よかったら読んでみたら?」。絵柄が絵本チックで、コマ割りも大きいので、比較的「読みやすい」んじゃないかと思ったのだ。Twitter等では幾度となく書いてきたが、嫁さんは私と趣味が全く異なり、彼女は漫画や映画をあまり自分からは観ない。専門は韓ドラ。HDDは彼女が録画したBSの韓ドラでパンパンである。

 

そんな嫁さんに、実際に『王様ランキング』を読んでもらったところ、1巻の3割ほどを読んだ頃だろうか、「私これ以上は無理かも」と本を閉じてしまったのだ。

 

当然、こっちは「え?」となる。「あんまり面白くない」ならまだ分かる。それは好みの問題だ。しかし、「無理」とは何だろう。そこを詳しく聞いてみると、彼女の感想はこうだ。「ほんわかした絵柄なのにストーリーが辛い。胃が痛くなる感じがするから、あんまり読みたくないかも」。

 

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『王様ランキング』のストーリーを知らない人に説明すると、主人公は口がきけず耳も聞こえないひ弱な王子で、しかしそんな王子こそが誰よりも純粋かつ健やかな人間であり、彼を中心とした王位継承にまつわる様々な人間の悪意や邪推が話を転がしていく、ざっくりと説明するとそんな物語である。ファンタジー風味の世界観で、王子は、カゲというその名の通り影のような生命体と友達になる。共に悲しい運命を背負った彼らは、様々な困難を共に乗り越えようと奮闘し、そこに「美しいなにか」が見える、そんな群像劇として、遅効性の読み応えがあるのだ。

 

つまりは、嫁さんの言うところの「胃の痛い感じ」は、王位継承にまつわるあれこれなのである。主人公に冷たく当たる王の後妻や(これについては読み進めればフォローが入るのだが)、口がきけない王子をからかう町の人々など、確かに心にザワザワしたものがのし掛かるような展開が序盤にいくつか用意されている。しかし、だからこそ、そんな運命に翻弄されながらもひたむきさを忘れない王子の美しさが光る訳で、その「胃の痛い」展開は、物語にとって必要なものなのだ。

 

しかし、嫁さんはその全体としては必要な「胃の痛さ」こそが辛い、と。なるほど、自分はフィクションにそういう見方をしたことがなかったので、新鮮であった。つまりは、出口が用意されている「トンネル」があっても、「トンネル」そのものが暗いから通りたくない、という話だ。究極、彼女にとって、出口の存在やその先の景色は関係ないのかもしれない。「トンネル」そのものが自分に合わないのだ。

 

私は御多分に洩れず手塚治虫が大好きなのだが、以前嫁さんに『ブラック・ジャック』を勧めたところ、これもまたやんわりと断られてしまった。彼女も過去に何度かパラパラと読んだことがあるそうだが、だからこそ正直あまり読みたくない、と。その時はよく意味が分からなかったのだが、今回の『王様ランキング』の件と合わせて考えると、なるほど理解に届いたのかもしれない。

 

ブラック・ジャック 1

ブラック・ジャック 1

 

 

『ブラック・ジャック』も、確かに「トンネル」型の物語が多い。患者が難病に苦しんだり、酷な運命に翻弄されたり、命を失いかけたり、大切な仲が引き離されたり。そんな窮地に登場する我らが無免許医は、法外な報酬をふっかけながらも、命を想う信念でもって患者を救おうとする。彼のメスが、「トンネル」に出口を示す。そこに、爽快感や満足感、痛快さがあって、だからこそ『ブラック・ジャック』は面白いのだ。もちろん、出口の先の景色が必ずしも美しいとは限らないのが、流石の手塚治虫なのだけど。

 

私は、漫画や映画に限らず、「先の展開が予測できない」ことを好んで楽しむタイプだ。だから、本当に楽しみにしている映画は予告もほとんど見ずに臨むし、何ならネットも断つ。事前に情報を仕入れず、その物語がどう転ぶかに一喜一憂したいと思っている。だから、終わってみれば、「あそこ辺りまでが『トンネル』だったな」、となることが多い。もちろん、「トンネル」への誘導が拙い作品もあれば、最後まで出口が無い場合もある。それはそれで一興だ。

 

しかし嫁さんのようなタイプは、「トンネル」を通るのがそもそも苦手であり、どうせ通るのであればせめて、明るい出口を保証してもらって、事前に安心したいのだろう。だから、例えば一緒に映画を観ていると(私が事前に映画館で観て面白かった作品を一緒に観ることが多い)、彼女はよく「これ大丈夫だよね?」「主人公死なないよね?」「この人たち助かるよね?」と途中で聞いてくるのだ。

 

私にとってみれば、「そこ」が分からないこその、翻弄される心の動きが面白さなのに、彼女は「そこ」を先に知りたがる。今通っている「トンネル」、それだけでも苦手なんだけど、まさか出口が無いとかないよね? 大丈夫だよね? と、おそらくこういうことなのだ。

 

もしかしたら、嫁さんのような人は存外多いのかもしれない。というのも、多少飛躍があるかもしれないが、昨今は「内容見せすぎだろ!」な映画の予告をよく目にする。それほとんどエンディング手前まで推察できちゃうじゃん、とか、もうその展開になったらああいうオチに向かっていきそうなのが明白では、とか。

 

私のような楽しみ方をする人間にはそういう理解になるが、おそらく嫁さんのような人にとっては、こういう予告編こそがありがたいのかもしれない。「この作品に『トンネル』はあるけど、ちゃんと出口を用意してますから」、と、こういう訳だ。出口の存在を前もって確認して、それならばと安心した上で映画館に向かう。予告編で、トンネルの先の安心感を先に提示してしまう。そういう人って、実は結構多いのかもしれないね、と。

 

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ちなみに、嫁さんは韓ドラが好きと言っても、ドロドロ系のものは好んで観ない。それこそ「トンネル」作品だ。彼女が好むのは、ハチャメチャな雰囲気のライトなコメディか、純愛モノである。「トンネル」が少ない(短い)、もしくは、ある程度「トンネル」の先の景色が保証された物語。加えて、先にネットでネタバレを見てから鑑賞を始めたりもしている。私からすればその行為は全くもって理解不能だったのだが、『王様ランキング』に端を発した意見交換を経て、その狙いが分かったような気がする。彼女にとっては、物語のネタよりも、「トンネル」の有無や出口の保証の方が優先度が高いのだろう。安心が欲しいのだ。

 

嫁さんとはつくづく趣味が合わないのだが、だからこそ、結婚して良かったと思っている。こういう、新しい価値観と出会えることが多いのだ。そして嫁さんも、同じようなことを言ってくれる時がある。今はまだ小さい娘が大きくなれば、彼女もまた、私に新しい「気づき」をくれるのかもしれない。

 

私は私で、今日もまた気づけば「トンネル」に迷い込んでいるような、そんな作品と出会いたいものである。




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事実かどうか(嘘ではなくても誇張表現だと思うが)わからないが、「脳は否定形を理解できない」というのは面白い視点だな、と思うのでメモしておく。ここから、何かの「問題現象の解釈」が生まれるかもしれない。




さんがリツイート

「母親みたいになりたくない」とカウンセラーに言った時、「そう強く願えば願うほど母親みたいな人になるよ。脳は否定形を理解できないから今のままでは『母親』を常に思い浮かべてそちらに向かってしまう。代わりに『こうなりたい』と思う人を思い浮かべて」と助言されたのをよく思い出す。

漫画家のゆうきまさみがデビューしたてのころ、「SFと時代劇はやめておけ」という趣旨のことを編集者に言われたという話で、その補足のツィートである。
漫画家は作る側のプロだが、編集者(出版社の人間)は「売る側のプロ」だから、売れるかどうかについては編集者の考えが妥当性があるだろう。もちろん、時代が変われば売れるものも変わってくる。
なお、「苦労するわりに売れない」の「苦労する」の部分は、時代劇だと時代考証が大変なのと、SFは世界観の構築(ある程度の合理性とリアリティが無いと読者は拒否感情を持つ)が大変だということだろう。完成品に関しては、時代劇はともかく、SFは、読者が理解できない、ということも多いかと思う。少なくとも、一般人の知性でSFが理解できるというのは甘い見方だと思う。だから、小説の世界でもSFという名称を避けるようになったのだろう。
なお、漫画を読まない、あるいは読めない、という人もけっこういるらしい。コマの追い方が分からないのかと思う。私も、アクション漫画だと、どういう状況でこういう姿勢になるのか分からない、ということはよくある。まあ、描き手がヘボなのだろうとは思っている。




  1. 僕も小学館の編集部しか知りませんから、確たることは言えませんが、おそらくどこの編集部でも、新人作家については「売れてもらいたい」と考えているはずなので、そこで「苦労する割には売れない」と認識しているジャンルは勧めないと思うんですよね(^_^;) それが「ダメだよ」になったのかな、と。

  2. ちょっと補足しておくと、もちろん「絶対にダメ!」ということではなかったんですよ。現に当時もSF的な作品や時代劇スタイルの漫画は、見渡せばいくつもありましたから。ただ、どちらも編集部的には、「作り手側が苦労する割には売れない」という認識があったのかなぁと思います。









「日本を守るのに右も左もない」から転載。第一次大戦の背後関係について、田中宇が、列強中心だが簡潔にまとめている。ただ、「資本の論理と帝国の論理の間の矛盾・対立が拡大した」というのがよく分からない。むしろ、資本の論理と帝国の論理は「拡張主義」と「戦争への傾斜」という同じ方向を向いていたのではないか。

(以下引用)


田中宇の国際ニュース解説 資本の論理と帝国の論理
2008年2月28日

▼資本と帝国の矛盾の末に起きた第一次大戦
 しかしそもそも、当時は大英帝国の政治覇権が世界を安定させていたパックス・ブリタニカの時代だった。イギリスが帝国の論理に基づいて世界を安定的に支配していたからこそ、資本家は世界的に儲けられた。
 世界には、工業技術の修得がうまい人々と、そうでもない人々がいる。日本やドイツなどの人々は、イギリス人よりも安く優れた工業製品を作れるようになった。欧州各国から移民を集めて作られたアメリカも、イギリスより良い工業製品を作り出した。イギリスは、最初に産業革命を起こし、パックス・ブリタニカで世界を安定させている功労者であるにもかかわらず、産業的には独米日などより劣る、儲からない国になる傾向がしだいに顕著になった。19世紀末には、資本の論理と帝国の論理の間の矛盾・対立が拡大した。
 矛盾が拡大した果てに起きたのが、1914年からの第一次世界大戦だった。前回の記事にも書いたように、イギリスは外交・諜報能力が非常に進んでいたが、軍事製造力でドイツに抜かれるのは時間の問題だった。イギリスは、ドイツが東欧・バルカン半島からトルコ・中東方面に覇権を拡大するのを阻止する目的もあり、フランスやロシアを誘ってドイツとの戦争を起こした。  ドイツにも投資していたイギリスの国際資本家の中には、イギリスが戦争でドイツを潰そうとしていることに、ひそかに反発した人々もいたふしがある。彼らは、英政府に軍事費を無駄遣いさせたり、欧州のユダヤ系革命勢力がロシアに行くよう誘導して革命を起こし、イギリスと組んでドイツと敵対していたロシアが革命で戦線離脱するよう仕向けたりして、第一次大戦でイギリスが消耗し、帝国として機能できない状態に陥れようとした。こうした暗闘の結果、第一次大戦は長引き、イギリスは最終的に勝ったものの、国力を大幅に落とした。
 第一次大戦でイギリスが勝てたのは、アメリカを参戦させることに成功したからである。当時すでにニューヨークには資本家が数多くおり、第一次大戦でイギリスではなくドイツを支援する勢力も多かったが、イギリスの強い勧誘活動の結果、アメリカはイギリス側に立って参戦した。その見返りとして米政府は、戦後の世界体制を多極的なものにするための主導権を得た。

「金融の世界史」という本の紹介記事の一部を転載。
第一次大戦の背後にある国際金融について調べたいのだが、ネットにもあまり無い。やはり、ロスチャイルド家限定で調べたほうが記事は多いのかもしれない。

(以下引用)

資本主義は、海賊キャプテン・ドレイクがチリから海賊行為をして銀を大量に持ち帰ったところから始まる
とかそういう事が延々書いています。

画像の字がすこし小さいので、いくつかに画像を切り分けて何が起こったか書いてみようと思います。書き写すとキリが無いので、簡素に書いてますが、本書ではもっとドラマチックです。

16〜17世紀の金融史

16〜17世紀の金融史 時系列
1571年 財産権の確立(ローマ)
レオパルト海戦を前に、軍人が安心して財産を家に置いて戦いに出られるよう、ローマ法により、個人の財産所有が明確に認められる。
16世紀末 初の株式会社&株式取引所設立(オランダ)
オランダで香辛料貿易のための会社「東インド会社」設立。これまでにも無限責任の団体はあったが、オランダ東インド会社は株主の責任を投資した額のみで住むよう有限責任化した。これにより、一般の人々が多く・小口で株式投資が行えるようになり東インド会社株の取引を中心とする株式会社が設立される。
1637年 チューリップ・バブル崩壊(オランダ)
チューリップ球根の売買が投機目的で加熱。1637年春、球根の受け渡しを目前にして球根価格は暴落。人類初のバブル崩壊。
1672年 英チャールズ二世デフォルト(イギリス)
英蘭戦争勃発により、英国王チャールズ2世が、軍費以外の支払いを停止。英国王チャールズ二世に投資していた富豪が多数破産する。
1688年 国債の発明(イギリス)
名誉革命によりイギリス議会誕生。同時に財源確保の為に、国債を発行。過去にも国への借金はあったが、国王への個人貸付の性質が強く、国王失脚と共に投資家が破産していた。イギリス議会は国王ではなく国が債務を負う国債を発行。そのため、この年を初の国債発行年とする。

18〜19世紀の金融史

18〜19世紀の金融史 時系列
18世紀初頭 初の資産運用記金スコティッシュ・ウィドウズ設立(イギリス)
スコットランド牧師兄弟2名が、牧師の未亡人が安心して暮らせるよう、年金に似た相互扶助団体を設立。国際分散投資により基金を運用する。
1720年 南海バブル崩壊(南海飛沫事件)(イギリス)
イギリスの国策により生まれた貿易会社。特殊な利益計上と国債引き受けが出来る仕組みにより投機化。経営陣の株式売却と共に株価は大暴落した。
1771年 初の保険組合 ロイズ誕生(イギリス)
貿易船の積み荷に対する無限責任に対応する保険として、79人の組合員によってロイズ組合が誕生
1868年 世界初の投資ファンド誕生(イギリス)
イギリス国外、植民地に分散投資する目的の投資信託「Foreign and Colonial Government Trust」がイギリスで設立。資産を第三者が管理する信託保全機能を組み込んだ、今の投資信託と同等の信託機能が生まれる。
1871年 金本位制の制式採用(西欧)
いままで各国で金兌換、銀兌換、兌換不可紙幣などがある中で、スカンジナビア諸国が一致して金本位制に移行した。
1873年 大不況(イギリス)
米南北戦争集結に伴い、成長著しかった欧州諸国の経済成長が停滞・以後20世紀前まで不況が長期化する。
1896年 ダウ工業平均株価&テクニカル投資手法誕生(アメリカ)
チャールズ・ダウがファミリーと設立した「ダウ・ジョーンズ工業平均株価」は米株式市場初の株価指数となった。また、チャールズ・ダウ自信は株価指数の日々の上下の規則性に気づき「テクニカル投資手法」を開発した。

20〜21世紀の金融史

1920年 ドイツでハイパーインフレ発生(ドイツ)
第一次世界大戦の賠償金を支払うために、多額のドイツマルクを発行しマルクが暴落。パンを買いに行くのに手押し車に紙幣を積まなければならないほど、ドイツマルクはインフレした。
1929年 ウォール街大暴落(暗黒の木曜日)-世界恐慌(世界)
第一次世界大戦後 米国が国策により過度に金融市場を緩和し、国民が総投資家となる。しかし実体経済は追いつかず株式市場は崩壊。米国最悪の暴落となり、世界恐慌へとつながった。
1944年 ブレントン・ウッズ協定の締結(世界)
第二次世界大戦後の世界金融を安定させるための会議場において、「金とドルの固定相場兌換」「各国通貨とドルの固定相場」を決定。ドルを通じて世界の通貨は金兌換制に移行した。ブレトン・ウッズ協定ではIMF(国際通貨基金)と後の世界銀行、IRBD(国際復興開発銀行)の設置も決定された。
1946年 新円切り替え・預金封鎖(日本)
第二次世界大戦で焼け野原になった日本の円は暴落。国内でのインフレを防ぐために政府は「全ての円を期日までに銀行に預け、以後新円を引き出し規制にしたがって銀行から引き出すこと。旧円はその日から使えなくなる」とした。同時に保有額から一定の財産税も最大90%徴収した。
1952年 投資ポートフォリオ選択理論発表(アメリカ)
シカゴ大学の大学生が「ポートフォリオ選択理論」論文を発表。これにより資産の分散はリスク最小以外にもリターンの最大化が行える事「効率的ポートフォリオ」の存在が確認された。
1965年 株価ランダムウォーク理論発表(アメリカ)
ユージーン・ファーマにより「株式市場のランダム・ウォーク理論」が発表。「全ての株価はランダムに推移する」として、全世界のファンドマネージャーを震撼させる。
1971年 ニクソン・ショック(世界)
金の国外流出に悩んでいたアメリカが突如「紙幣と金の交換を停止する」と発表。ブレントン・ウッズ体制の「各国通貨はドルとの固定相場によって金兌換が保証されていた」状態が無くなり、一気に世界の通貨が変動相場制へ移行。ドルは大幅に下落。
1971年 初のインデックスファンド設立(アメリカ)
米ウェルス・ファーゴ資産運用部門が年金基金600万ドルを元手に分散投資するファンドとして成ったのが始まり。76年には個人向けとしてヴァンガード社がインデックスファンドを発売開始。
1987年 ブラック・マンデー(アメリカ)
2000年 ドットコム・バブル崩壊(アメリカ)
2008年 リーマン・ショック(アメリカ)

※長くなるため省略します

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