銃[編集]
銃における口径は、銃身の内径(≒発射される弾丸の直径)を示す。単位としては、ヨーロッパで主用されるメートル法と米国で用いられるヤード・ポンド法の二つが用いられている。このほか重量単位が用いられることがある。銃身長は3インチや77ミリメートルといった実測値がそのまま表記される。
軍用弾においては、弾種は7.62x54mmR弾に見られるように口径×薬莢長の表記が用いられている。米国で開発された.50 BMG弾と.223レミントン弾がNATOの標準弾に指定された際には、12.7x99mm NATO弾と5.56x45mm NATO弾としてヤード・ポンド法表記から口径×薬莢長のメートル法表記に改められた。
拳銃などにおいて、n口径とは、銃口の内径が「100分のn」インチであることを意味し、独立の単位として存在する。1インチは25.4ミリ(=2.54センチメートル)であるので、たとえば40口径は約10ミリである。また、50口径は別名「半インチ」(12.7mm)となる。表記においては小数点(.)を数字の前に書き記すことも多い。口径の後ろに固有の名前をつけて弾種が表される。たとえば、日本の警察用拳銃、ニューナンブM60(現在はS&W M37だが同じ)の口径は38口径で弾薬は.38スペシャル弾が用いられている。まれに、弾丸の直径ではなく薬莢の直径を表している場合がある。一般に38口径≒9mmとされているが、薬莢の直径が0.38インチ(9.65mm)であり、弾丸の直径が9mmである。.357マグナム弾(0.357インチ=9mm)用の銃は、.38スペシャル弾を発射することが可能であるが、この場合は数値は異なっているが、実際に発射される弾丸のサイズは同じである。
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