フェミニズムに関するツィッター上の議論で「トーンポリシング」という耳慣れない言葉が何の説明も無しに使われていたので、調べてみた。こういう「専門語」はある種の社会運動家には常識なのだろうが、こうした言葉使い自体が社会運動を「あれは一部の物好きたちのやること」と一般社会から遠ざけるのではないか。
toneはおそらく「口調」、policingはおそらくこの場合は「戦術」という意味合いかと思う。そうすると、自分自身の口調も含んでしまうから、あまりいい命名だとは思わないが、policingは別の意味なのだろうか。正しくは、「口調攻撃戦術」と言うべきだろう。英語をそのままカタカナにするだけで使うと、自分を知的に見せるだけの「ファッション」的使用にしかならず、意味が分かりにくい。
(以下引用)
toneはおそらく「口調」、policingはおそらくこの場合は「戦術」という意味合いかと思う。そうすると、自分自身の口調も含んでしまうから、あまりいい命名だとは思わないが、policingは別の意味なのだろうか。正しくは、「口調攻撃戦術」と言うべきだろう。英語をそのままカタカナにするだけで使うと、自分を知的に見せるだけの「ファッション」的使用にしかならず、意味が分かりにくい。
(以下引用)
トーン・ポリシング
トーン・ポリシング (英語: tone policing) とは、発生論の誤謬に基づいて人身攻撃を行ったり議論を拒否したりする行為である。発言の内容ではなく、それが発せられた口調や論調を非難することによって、発言の妥当性を損なう目的で行われる。
ベイリー・ポランドは『Haters: Harassment, Abuse, and Violence Online』において、女性が頻繁にトーン・ポリシングの対象となることを示している[1]。「女性たちの話の中身ではなく、女性たちの口調を批判するという戦術に切り替えることを通じて、男性たちが築いたものは、議論によってではなく、男性たちが善意で議論に参加するかどうかによって論争の結果が決定するような環境である」と彼女は述べている[1]。また、女性たちが議論で主張することを妨げる手段として、トーン・ポリシングは頻繁に女性たちをその対象とする、と付け加えている[1]。
キース・バイビーは『How Civility Works』において、フェミニストたち、ブラック・ライヴズ・マターの抗議者たち、反戦の抗議者たちが「落ち着いて、より礼儀正しく振る舞う」よう言われてきたことを記している。苦情の中身に耳を傾けるのではなく、苦情の表現方法に問題をすり替えて、不正義から注意をそらす手段として、トーン・ポリシングが用いられる、と彼は述べている[2]。マーティン・ルーサー・キング・ジュニアは『バーミングハム刑務所からの手紙』において、「正義よりも『秩序』を重んじる穏健派の白人」に「大いに失望した」と記して、この種の黙らせ方を非難している[3]。
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