忍者ブログ
[390]  [389]  [388]  [387]  [386]  [385]  [384]  [383]  [382]  [381]  [380
「それからどうなった?」
「それから?」彼は言った。「それから革命が起こったのさ。王は殺され、ドワーフは逃亡した」
私はテーブルに肘をつき、自分のジョッキを揺すってビールをゆっくりとすすった。私は老人を見て、そして尋ねた。
「それは、ドワーフが宮廷に入った直後に革命が起こったという意味かな」
「直後ではないが、遅くもない。1年くらい後だ」老人は大きなゲップをした。
「よく分からないな」私は言った。「前にあんたはドワーフのことは話したくないと言ったが、どうしてだい。ドワーフは革命と何か関係があるのか」
「大当たりだ。少なくとも、確実なことがひとつある。革命軍はあのドワーフをやばいところに連行しようとしていた。今もそのつもりだ。革命はもう昔の話だが、連中はまだ踊るドワーフを探している。たとえそうであるにしても、俺はドワーフと革命に何の関係があるのかは知らん。聞こえてくる話はすべて噂にすぎん」

PR
この記事にコメントする
color
name
subject
mail
url
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
プロフィール
HN:
冬山想南
性別:
非公開
P R
忍者ブログ [PR]

photo byAnghel. 
◎ Template by hanamaru.