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私は昔予備校で小論文を教えたことがあるが、下の指摘は小論文にも通じる。全員とは言わないが、8割くらいの生徒の書いた小論文は、無駄な前置きがあって、それが規定字数の3分の1くらいになる場合もある。何を書いていいか分からないから、何か「論文らしく思える」ゴタゴタを書いているうちに、頭がまとまり始めて、やっと「論文」になるわけだ。つまり、最初の部分はまったく無意味で無価値だということ。下で言っていることは、それとは少し違うが、「書き出しに苦労し、そこに無駄な努力をしている」という点が同じである。映画やテレビドラマを見る側から言えば、「面白くもない前置きを延々と見せられる」ことになる。
これ(下のツィートで言う、前半を短くすること)と同じ趣旨だが、平田弘史が小林正樹の映画「切腹」を見て、いきなりクライマックスの近くから話を始めていることに感心し、その後のドラマ作りの基本にしたという。

(以下引用)ツィート主はたぶん、「結婚できない男」の脚本家だと思う。

生徒が書く脚本は「ストーリーが本格的に始まるのが遅く、そこから先が端折り気味になる」という症状に陥ることが多いです。だから直しの多くは「前半を短く(ストーリーの発生を早く)して後半をテーマに沿って膨らます」ということになります
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