世代的に離れた立ち場からFGOを見た時の掴みどころのなさは、アステカやマヤの神話を見た時に似ている。同じ人間の作った憧れの対象だから、概要は理解できる。だが近寄って細部に迫ると、個人の狭い共感の範囲を超えてしまって奇妙だとしか見えなくなってしまう。だが美しいことに間違いはないのだ。
ゾルゲ市蔵という人は、何者なのかさっぱり分からないが、漫画家のツィッターでよくリツィートされる人だ。だが、言っていることの半分くらいは「そうかなあ」と首をひねりたくなるものだ。
下にあるFGOのイラストを美しいと思うのは個人の主観であり、私は(これも私の主観だが)まったく美しいと思わない。
概して、登場人物の多いアニメのタイトルイラストなどでよく見られる、「全員集合」イラストだが、この手のものはまったく美しい感じはしない。というのは、人間が集合体のただの構成要素に堕してしまい、個々のキャラの美しさはまったく消えてしまうからだ。下の絵も「青や水色の多い、ごちゃごちゃした絵だな」という印象しか無い。青や水色のような「爽快感」を伴う色だからまだいいが、これがアステカやマヤの壁画などだと、朱色や茶色や黒が多くなり、爽快感も無いからただの不気味な絵になる。
唐沢なをきさんがリツイート
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