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「pretender」というのは訳しにくい言葉だが、「自己詐称者」というのは口語としては無理すぎるのではないか。単純に、「大嘘つき」でいいと思う。pretendは「装う、そう見せかける」だから、確かに「詐称」でも間違いではないが、「自己詐称」はくどいし、日本語、特に歌詞(の訳)として耳に入りにくい。
まあ、pretendは「嘘をつく」のとは違うと言うなら、pretenderは「仮面人間」くらいでもいいし、「演技者」でもいい。greatを(歌詞全体を読めば当然だが)「偉大な」とせず、「大した」と訳したのは良いと思う。





フレディ・マーキュリー「グレート・プリテンダー」(87年)プラターズの名曲に託して自らの人生を最も赤裸々に振り返ったビデオです。「ああ、そうだよ。僕は大した自己詐称者さ。うまくやってるふりをしてきたよ。僕の孤独に誰も気づかなかった」
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「カラパイア」から転載。
毒殺に使われた料理、という題目だが、案外、甘い菓子類が多いのは意外だった。カレーなどの刺激性のある料理のほうが毒の異味を隠せるのではないかと思ったが、甘さで隠す方がいいのだろうか。
毒というのは動物などで毒の効果は試せても、毒の味は自分で試せないから、どんな料理に入れるのがいいか、毒殺犯も頭を悩ますところだろう。




1. りんごとプルーンパイ:殺鼠剤


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 ナニー・ドス(1905~1965年)は、12人を毒殺したアメリカの連続殺人犯だ。プルーンケーキやアップルプルーンパイに殺鼠剤を盛って殺害したと言われている。

 彼女の証言によると、オーブンから取り出したアツアツの生地に砂糖をまぶすのがいつものレシピだそうだ。

 これで毒の味がごまかされたのかもしれない。


2. バナナプリン:殺鼠剤


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 アンジェット・ドノバン・ライルズ(1925~1977年)は、アメリカ・ジョージア州メーコンで軽食堂を営む女主人で、バナナプリンにバニラウエハースを添えたシンプルな南部の料理やデザートを得意としていた。

 ライルズはときおり、体調を崩していた夫2人、義母、娘の世話をするために食堂を閉めることがあった。その全員が食事に殺鼠剤を混入されて死んでいる。

 犠牲者がどの料理で死んだのかまでは定かではない。


3. ピーナッツバター・ミルクシェーク:ヒ素


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 ブランチ・テイラー・ムーア(1933年~現在)は、ヒ素入りの料理を繰り返し提供するというやり方で、少なくとも3人をじわじわと苦しませて殺害している。

 病院送りとなった犠牲者に、バナナプリンなどの消化に優しい毒入りのお菓子まで届ける念の入りようだ。

 ところが彼女の2人目の夫ドワイト・ムーアは、通常の100倍ものヒ素が体の中にたまっていたにも関わらず、死ぬことはなかった。
 
 彼の好物は、バニラアイスとピーナッツバターの甘さがたまらないミルクシェークだったそうだ。


4. アップルパイ:ヒ素


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pixabay

シナモンをまぶし ナツメグ一振り
あまーいヒ素入りの美味そうな悪魔の一品
そいつが有名なアップルパイさ 忘れちゃいけない
リダ・サウサードのアップルパイで 男たちはばたばた死んだ
――アイダホ州のフォークソングより

 リダ・サウサード(1892~1958年)とその家族は、アイダホ州ツインフォールズの新しい町の付近になっていたメロンのようなりんごを抱えた男の写真を目にした。

 1907年頃にミズーリ州から引っ越してきたのは、これが目当てだったらしい。彼女はそのりんごをパイの中に仕込んだ……ハエトリ紙を煮込んで抽出したヒ素と一緒に。

 これによって夫4人、娘1人、義理の兄弟1人を殺したと言われている。

 彼女は最後まで無実を主張したが、彼女の体には毛がほとんどないとの噂があった。長い間ヒ素に暴露していたサインだ。


5. クラムチャウダー:ヒ素


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 リディア・シャーマン(1824~1878年)は、夫3人と子供8人をミルクとオートミールとニューイングランド風クラムチャウダーで殺害した。

 クラムチャウダーは南北戦争当時の一般的な料理で、豚の塩漬け、じゃがいも、ホンビノスガイをたっぷりの牛乳とクリームで煮込んだものだ。

 だが、シャーマンの場合は、隠し味にヒ素が入っていた。
 
 これによって彼女は2万ドル相当の不動産と現金1万ドルを相続した。

 面倒になったのか、次の夫にはブランデーのボトルにヒ素を混ぜるだけにしている。


6. ハムと豆のスープ:リシン


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 デボラ・グリーン(1951年~現在)の結婚生活は1995年に崩壊する。夫が原因不明の吐き気と下痢で苦しむようになったのだ。

 夫は最初、ペルーに旅行に行ったときに変な虫に食われたのだろうと主張していたが、夫妻の家が火災に遭い、子供2人が死んだために警察の捜査が入った。

 ここからグリーンによる放火であり、さらにチキンサラダサンドイッチとハムと豆のスープにトウゴマの種子を入れて夫に食べさせていたことが判明した。

 トウゴマの種子からとられるひまし油は下剤などとして用いられるが、種子にはリシンという毒物が含まれている。


7. キノコ料理:タマゴテングタケ


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 ローマ皇帝クラウディウス(紀元前10年~54年)は大のキノコ好きだったと伝えられている。

 おかげで、毒使いロクスタによって殺されてしまった。

 毒殺を命じたのは、息子ネロを皇帝の座に就かせようと画策したクラウディウスの4番目の妻、小アグリッピナである。

 暗殺が実際に行われたのかどうか、歴史家の間では議論がある。
 
 だが、伝えられるところによると、ロクスタは猛毒キノコ御三家の1つ、タマゴテングタケのエキスを皇帝の大好物セイヨウタマゴタケ料理に入れたという。

 その後の詳細はさまざまで、吐き出させるために皇帝の喉に入れられた羽に毒が塗られていただの、毒入りの浣腸を入れられただのと諸説ある。

 いずれにせよ苦しみぬいて死んだことだろう。


8. キャロライン・グリルズの手作りお菓子:タリウム


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 オーストラリアのキャロライン・グリルズ(1888~1960年)は、親戚とお茶をするために手作りケーキとクッキーを作ることで知られていた。

 だが、彼女のおもてなしのお菓子には殺鼠剤に使われるタリウムが入っており、家族4人が犠牲になった疑いがある。

 タリウム中毒になると、熱、精神錯乱、けいれん、進行性の盲目といった症状が生じ、やがて死にいたる。

 だが、それでもグリルズのお菓子はとても美味しく、彼女が容疑者になってすらも、人はそれを口にした。

 生姜の砂糖漬けをもらったある親族は、その魅力に抗えず食べてしまい、首と胸の痛みに、つま先のしびれという美味しくない思いをする羽目になった。

 結局、グリルズは4人の殺人と1人の殺人未遂の容疑で逮捕されたが、有罪となったのは1件だけである。
 
 なお戦後のオーストラリアではタリウム中毒で10人が死亡し、これに関する裁判が頻発していた。彼女の裁判は、タリウムに関連する裁判のうちの1つであったと言える。

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pixabay

 女性の連続殺人犯の共通点として毒殺を用いることが多いそうだ。

・見かけはごく普通の女性。女性の連続殺人犯の驚くべき6つの特徴(米研究) : カラパイア

 非力な女性であっても、毒ならば簡単に犯行に及ぶことができる。昔から料理を作る役割が女性だったことから、料理に毒を入れやすかったのかもしれない。

written by hiroching / edited by parumo
追記:(2018/11/27)本文を一部訂正して再送します。


歯舞群島の島の名前が面白いのでメモしておく。
「水晶島」「貝殻島」「海馬島」は小説に出てきそうな名前である。いずれ私が使うかもしれない。




日本語ロシア語英語島名の由来となったアイヌ語
海馬島
とどじま
Осколки
オスコルキ島
Oskolki  
多楽島[* 13]
たらくとう
Полонского
パロンスキー島
Polonskogo 「トララ・ウク(皮紐・取る→皮紐を取る島)」
志発島
しぼつとう
Зелёный
ゼリョーヌイ島
Zelyony 「シペ・オッ(鮭・群在する所)」
勇留島
ゆりとう
Юрий
ユーリ島
Yuri 「ユウロ(それの鵜がたくさんいる→鵜の島)」または「ウリル(鵜の島)」
秋勇留島
あきゆりとう
Анучина
アヌーチナ島
Anuchina 「アキ・ユリ(弟・勇留→勇留の弟)」
水晶島
すいしょうじま
Танфильева
タンフィーリエフ島
Tanfilyeva 「シ・ショウ(大きい・裸岩)」
貝殻島
かいがらじま
Сигнальный[* 14]
シグナリヌイ島
Signalny 「カイ・カ・ラ・イ(波の・上面・低い・もの<岩礁>)」



井上やすし「キネマの天地」読了。良作。
演劇界、映画界の実態を喜劇的に描きながら、読後感が非常にいい。特に、美人女優の現実の悲惨さや汚さがよく分かる。しかし、それも「演劇の魔」に魅入られたことによる幸福な悲惨である。

「選ばれてあることの恍惚と不安 我にあり」

太宰治の或る作品の冒頭のエピグラフである。「選ばれてある」とは、「選ばれた者として存在する」ということ。

なお、言葉の使い方が面白い。「しょっちゅう」を「初中終」と書いて、「しょっちゅう」と振り仮名を付けたり、「つよい」を「強い」ではなく「勁い」という漢字を用いたりしている。
前者は、たしかに「初中(しょちゅう)」だけでは全体にはならないから「終」を入れることで完全になるし、また「終」の「しゅう」と「中」の「ちゅう」は音として融合するとすれば、「初中終」で意味も音も完全な「しょっちゅう」になる、と考えられる。実際に、「初中終」で「しょっちゅう」と読むというのが前例があるのか、夏目漱石的な当て字なのかは知らない。
後者は、私も「強い」と「勁い」から受ける感じが違うし、作中の使い方も確かに「勁い」がニュアンスとしていいと思う。要するに、「強い」はレスラー的、力士的なパワーの「強さ」であり、「勁い」は「毅然として、すっと立ち、外部の力によって倒れることのない」感じだ。首の立った感じ(「勁」は頸部の「頸」と似ている。)であり、「疾風に勁草を知る」の疾風を物ともせずに立ち続ける草の勁さだ。
この写真で、封蝋の使い方が初めて理解できた。私は、単に封した紙(手紙)の上に封蝋をするのだと思っていて、それなら、剥がしてから封し直すこともできるのではないかと思っていた。
下のように、封した上から紐で縛り、その縛り目に封蝋をするのなら、紐を切るか封蝋を壊さないと手紙が読めないわけで、信書の秘密が守られるわけである。



封蝋ってまだ売ってるのね。





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