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私も長い間、「判断が難しい」の意味で「悩ましい」を使うのは誤用だと思ってきたが、下の回答者の言葉が本当なら、かえって「セクシーだ」の意味の方が新しい(出た当初は流行語だったか。)用法であるわけで、もはや両方とも正解、でいいのだろう。

(以下引用)

ベストアンサーに選ばれた回答

kir********さん

2011/4/2923:40:22

私も「言葉の商売」をしている者であり、
「女性で年配」でもありますが、
「悩ましい」が、「頭を悩ませる」という意味で
使われることには、いまだ慣れません。
私がこの語を知ったときからかなり長い間、
これはもっぱら「マリリン・モンロー的」意味合いで
使われており、「頭を悩ませる」というような
意味で使われたのを初めて聞いたときには
誤用ではないかと思いました。(20年ぐらい前でしょうか、
時期についての記憶は定かではありません)

しかし、私が生まれる前の古い国語辞典を
引いてみると、「なやましい」に官能的なことを
表わす定義はなく、「頭を悩ます」に近い意味が
並んでいました。
・・・とすれば、私がもっぱらそれだけを知っていた
セクシーな方の意味は、後からつくられた
当時の「新用法」(もしかすると、その当初には
ひどい誤用だ、下品だ、許せない、気持ち悪い、
と評されたかもしれません) だったのかもしれず、
その後また、当初の(古い国語辞典と同様の)
「頭を悩ます」の意味での用法が復活してきた、とも
考えられます。

時間をかけて徹底的に調べれば、変遷の様子が
わかると思いますが、
このように交錯している場合、もはやどちらも
間違いとは言えないでしょうし、現在は
どちらにも使われる語である、ということを
自覚して使うしかないでしょう。
言葉の使い方について、「おかしい、許せない」と感じることの
多くは、「自分が慣れていないものに出会った」ことが
原因です。たいていは、古く、長く使われているほうが
「正統的」ではありますが、必ずしも「慣れたもの」が(たとえそれが
古いものであっても)常に正しいとは限らない、という
自覚も必要だと、自戒を込めて思っています。

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なるほど。これは私も疑問に思っていたが、船の上下を引っくり返して見るというのは思いつかなかった。視点の無意識的な固定化は気をつけるべきだ。これはやはり製造現場から生まれた言葉なのだろう。
なお、「キール」からの連想だが、ハワード・キールはミュージカル映画「略奪された7人の花嫁」の主演俳優である。これは略奪婚という不埒なテーマの映画だが、なかなか愉快な作品だ。西洋では有名な、ローマ時代の或るエピソードが元ネタ。




さんがリツイート

船底にあるのに,どうしてkeelのことを「竜骨」と呼ぶのか不思議だった.けれど,船をつくるときに,船底を上にしている状態を見ると,確かに竜の背骨だ.



坂口安吾の短編「心霊殺人事件」は、淡白なミステリーだが、ミステリーの素材として面白い要素が多い。第一に、終戦直後を舞台としているために、戦争時の混乱がまだ尾を引いていて、戦時の犯罪を戦後の犯罪の動機とすることができる。第二に、殺人事件が起こった「心霊実験」よりも、その前に発生している「荷物の移動」が実は殺人事件の動機だったこと(重要性の錯覚)。第三に、戦時の犯罪の事情や人物を膨らませることで、物語を重厚にできる。これは、戦犯のほとんどは実際には(米軍捕虜虐待など欧米関係以外には)実際には逮捕も処罰もされず、戦後の日本でのうのうと生きていたということなどの「哲学的問題」にもなる。また、話の脇役として出てくるサイコパス的人物が、キャラクターとして面白い。私は悪役を描くのが苦手なのだが、このキャラは活かせそうな気がする。中国で殺人強姦を繰り返した日本人将校が、戦後の日本社会で一見平凡なサラリーマンとして生きているのが面白い。なお、大金持ちのボディガード兼秘書という仕事も、悪役らしくていい。表向きは秘書、裏ではボディガードという二面性がいい。
「紙屋研究所」から記事の一部を転載。文中の「本書」とは、独ソ戦に関する大木毅の岩波新書である。
現在のロシア人(ロシア連邦全体か)の多くがスターリンを歴史的偉人のナンバーワンとしているらしいということは前にも書いた気がするが、スターリンに関する西側諸国の人々の意識は西側マスコミと西側御用学者らによって作られたもので、おそらくかなり偏向している可能性が高いと思う。もちろん、彼が残酷な国内統治をした事実もあるだろうが、それは「ソ連邦を維持する」目的のために、治安維持に不適切な行動を取った人々を処置したという、或る意味では「為政者として当然の行為」だとも言える。現在の「反プーチン」運動者の逮捕なども、そう見れば当然だとなる。簡単な話、自分の所属する会社の前で会社の悪行を大声で叫び、会社社長の醜聞を暴露する社員がガードマンに排除されるのと同じである。もちろん、そうした悪事の存在が事実なら、それを排除すべきではない、とリベラリスト風の偽善的御託を言うことはできるが、世の中、性善説で動いているわけではない。

(以下引用)


 次に「ソ連はなぜ独ソ戦初期にあれだけ派手にやられたのに、体制が崩壊せず、しかも勝利できたのか」問題。

 これは第3章第四節からの記述が対応している。

 本書にも書かれているが、ヒトラーが「ソ連軍など鎧袖一触で撃滅できる」(本書p.32)と考えており、「純軍事的に考えても、ずさんきわまりない計画」(同前)を立ててしまったように、スターリン支配のもとで国はボロボロだろうと思われていたわけである。

 ところが、頑強に抵抗し、ついにはドイツを倒してしまった。

 この点では、本書は、「おおかたの西側研究者が同意するところ」(p.114)としてスターリニズムへの拒否意識があったがゆえに緒戦では数百万の捕虜を出したが、ドイツ側の残虐が明らかになるにつれ民衆も反ドイツになっていたという紹介をまずしている。しかし、これは大木がツッコミを入れているように、多くの人がドイツとの戦争に志願している実態と合わない。

 ぼくも、本書「文献解題」で「一読の価値がある」として紹介されているスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』(岩波書店)を読んだ時、ソ連の女性兵士たちがどのような経過で志願していくのかを注意深く読んだ。彼女たちはドイツ軍の蛮行を目の当たりにするよりも前に、開戦と同時に志願している場合が多い。共産主義的な動機もあれば、祖国防衛というナショナリズムの感情もあるし、家族を守りたいという素朴な感情もある。しかし、総じて、今の日常と体制を支持している感情から、熱烈な志願を行なっているように読めた。

 

 

 本書(大木本)では、アメリカのソ連研究者、ロジャー・R・リースの説明を紹介して、内的要因(「内発的要因」というべきだろうか)と外的要因(「外在的要因」というべきだろうか)に分け、前者について、

自らの利害、個人的な経験から引き起こされたドイツ人への憎悪、スターリン体制の利点に対する評価、先天的な祖国愛(p.116、強調は引用者)

 と書いている。

 「大祖国戦争」という命名に象徴される「ナショナリズム共産主義体制の擁護が融合された上に、対独戦の正当性が付与」(p.117)という規定を大木は行なっている。

 「大祖国戦争」という形でナショナリズムに訴えた宣伝が功を奏したことはぼくから見ても間違いないとは思うのだが、ぼくが気になっているのは、リースがあげている「スターリン体制の利点に対する評価」という点なのである。

 スターリン体制によって成し遂げられた工業化はベースのところでソ連国民によって支持されていたのではないか? と思うのだ。前述の『戦争は女の顔をしていない』で出てくるインタビューには、露骨な体制支持やイデオロギー支持はそれほど多くないが、守るべきものとしての日常、例えばそれは夢のある進路のようなものも含まれるが、そういう日常を支持している庶民が、志願をしている。つまりそれは「スターリン体制の利点に対する評価」があったのではないかと推測できるのである。

 加えて、ソ連側が初期にあれほどの打撃を受けているのに、なぜ次々と戦車や弾薬を補給できたのかは極めて大事な問題だ。それはスターリン体制が工業化を達成したことと不可分の話ではないだろうか。

 さらに加えておけば、本書はそもそも「ソ連の人的・物的優位」は「勝利の一因」として認めつつも、「作戦術にもとづく戦略次元の優位」(p.224)という原因を提示している。本書の新たな「意義」という側面からすれば、この点の指摘の方が実は重要なのだが(ぼくにとってはそれほど関心を持てない点でもあった)。

 何れにせよ、この「ソ連はなぜ独ソ戦初期にあれだけ派手にやられたのに、体制が崩壊せず、しかも勝利できたのか」問題については、対応する記述が本書にはある。その点をどう評価するかは、読む人がそれぞれ判断すればいい。

人類が移住できる可能性が唯一あるのは(月を除けば)火星くらいだろうと私は思っている。というのは、火星には水もあるのではないかと思われるからだ。確か、火星の極地方には氷があるのではないか。「火星の運河」と呼ばれているのも、本当に大昔には河だったというのが私の想像だ。まあ、火星に火星人がいたか、あるいは人類の祖先がいて地球に移住したかどうかは分からないが、この地球の環境があまりに悪化したら、人類の火星移住も本気で考えていい。ただし、それはあと数百年先の話だろう。今の時代に核戦争を起こす馬鹿な国は存在しないと思いたい。核戦争は人間の手ではコントロールできないだろう。つまり、地球全体を破壊する行為である。核戦争以外の環境汚染なら、あと数世紀は地球は持続するだろう。



隔離環境での生活研究が可能な米アリゾナ州の巨大施設「バイオスフィア2」(山敷庸亮・京大総合生存学館教授提供) © KYODONEWS 隔離環境での生活研究が可能な米アリゾナ州の巨大施設「バイオスフィア2」(山敷庸亮・京大総合生存学館教授提供)

 人工の海など地球の生態系が再現され、隔離環境での生活研究が可能な米アリゾナ州の巨大施設「バイオスフィア2」で8月上旬、火星移住を想定し、日米の宇宙飛行士や学生による共同実習が実施される。

 参加する京都大の学生らが30日、学内で記者会見し、理学部2年平井颯さん(19)は「有人宇宙探査の仕事に携わるのが夢。いつか、火星でフィールドワークできるようになれば」と話した。

 現地で指導に当たる山敷庸亮・京大総合生存学館教授(地球惑星科学)によると、バイオスフィア2は第2の生物圏の意味で、1991年に建設。鉄とガラスなどで造られ、砂漠や熱帯雨林などを再現してある。

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