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後半が、筆者自身が否定している「ラノベ否定派」の思想の大筋であるということを明記しないと分かりにくいが、書いている内容全体は非常に優れた分析だと思う。

(以下引用)

2015-01-19

なぜラノベ馬鹿にされがちなのか

ラノベってのは、とにかく馬鹿にされる。

文章稚拙で、ストーリーも粗雑らしい。

小説ではない、と言う人もいる。

小説の形式を取ってはいるが、

とにかくこんなもの小説じゃないらしい。

根拠はよく分からないが。

ラノベは何と比べて劣っているのか。

馬鹿にするからには、それより優れたもの必要だ。

一般小説は、ラノベよりも優れているのだろうか。

その優れている一般小説とはどのタイトルで、

劣っているラノベとはどのタイトルなのだろうか。

単にみんな、印象論で語っているだけなのかもしれないけれど。

ラノベというのは、漫画でいえば少年漫画のようなものではないか。

一般小説青年漫画で、ラノベ少年漫画

少年漫画青年漫画はそれぞれ客層が異なり、それによって表現の仕方も違ってくる。

漫画読みならこのことを前提として理解しているはずで、

青年漫画と比べてご都合主義的だの、

デザインや設定が非現実的だのという野暮な突っ込みはしない。

それぞれ違う土俵勝負していることを理解しているからだ。

比較して批評すること自体が間違っている。

どちらか一方が「漫画」であり、もう一方が「漫画」でないということはあり得ない。

しかし、ラノベは「小説」ではないらしい。

ラノベは、ストーリーよりもキャラクター勝負する傾向があり、

設定は荒唐無稽で、文章は誰でも読める程度に簡易なものが多い。

一般小説とは異なるアプローチで、読者の期待に応えているのだろう。

そのやり方が気に入らないから、「小説」とは呼べないのだ。

少年漫画青年漫画も栄えている漫画とは違い、「小説」は衰退していく一方だ。

今時は、ラノベみたいな表紙絵に、

ラノベみたいな誰にでも読める文章で書かれた「小説もどきが増えてきた。

こんな状況でラノベなんぞを受け入れたなら、我々の愛する「小説」はどうなってしまうのか。

きっとろくなことにならないに違いない。

からラノベと「小説」は区別されるべきなのだ

ラノベはこれから駄文メタファーであり続け、

そうすることによって「小説」の伝統的な価値は保たれる。

また、日頃「小説」どころか本さえ読まないような方々でさえ、

ラノベのように低俗で叩きやす対象があれば好都合というものではないか。

からラノベは無条件に馬鹿にされなければならないのだ。



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