忍者ブログ
[610]  [609]  [608]  [607]  [606]  [605]  [604]  [603]  [602]  [601]  [600
中堀豊「古事記考・日本語考」から引用。赤字部分は引用者(私)による強調。


現代の感覚で考えると奈良盆地が国政の中心になるような必然性はないわけだが、灌漑工事をする余力のない稲作集団にとっては違った。奈良盆地は「肥えた土地」、「真水」、「日照」、「夏の高温」という条件をみたす。また、台風の経路でもなく、風が吹いたとしても四方を山でブロックされた地形である。有害動物もおらず、原始稲作集団にとっては「倭は国のまほろば」と呼ぶにふさわしい、正に理想的な自然環境を提供したのである。
PR
この記事にコメントする
color
name
subject
mail
url
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
プロフィール
HN:
冬山想南
性別:
非公開
P R
忍者ブログ [PR]

photo byAnghel. 
◎ Template by hanamaru.