中堀豊「古事記考・日本語考」から引用。赤字部分は引用者(私)による強調。
現代の感覚で考えると奈良盆地が国政の中心になるような必然性はないわけだが、灌漑工事をする余力のない稲作集団にとっては違った。奈良盆地は「肥えた土地」、「真水」、「日照」、「夏の高温」という条件をみたす。また、台風の経路でもなく、風が吹いたとしても四方を山でブロックされた地形である。有害動物もおらず、原始稲作集団にとっては「倭は国のまほろば」と呼ぶにふさわしい、正に理想的な自然環境を提供したのである。
現代の感覚で考えると奈良盆地が国政の中心になるような必然性はないわけだが、灌漑工事をする余力のない稲作集団にとっては違った。奈良盆地は「肥えた土地」、「真水」、「日照」、「夏の高温」という条件をみたす。また、台風の経路でもなく、風が吹いたとしても四方を山でブロックされた地形である。有害動物もおらず、原始稲作集団にとっては「倭は国のまほろば」と呼ぶにふさわしい、正に理想的な自然環境を提供したのである。
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