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私は24年組(大島弓子、萩尾望都、山岸凉子)は3人とも天才だと思うが、その中でも一番好きだったのが、「綿の国星」でメジャーになる前の大島弓子だった。彼女の作品をアニメ化するのが夢で、自分ではできなくても誰かがアニメ化してほしいと思ったのだが、「綿の国星」がアニメ化された時は、当時はやりの甘ったるいピアニスト(リチャード・クレイダーマンだったか)の曲が使われる、というだけで、その作品のレベルが想像でき、結局見なかった。それでなくとも、大人がアニメ映画を見るには勇気が要った時代だったのである。しかも、少女漫画原作のアニメ映画だと、館内で男は私だけという地獄になる可能性もあった。
要するに、「男には大島弓子は分からない」は、一部の女性の妄想にすぎない。たしか歌人の穂村弘も大島弓子の漫画の科白をすべて暗記しているくらい彼女の漫画が好きなはずである。
なお、私は「仮面ライダー」も「ウルトラマン」も小学生の見るものだとしか思っておらず、それらが出た時には既に高校大学生だったので、ほとんど見ていない。今見ても、何が面白いのかさっぱりわからない。(ただし、「青いホノオ」で庵野秀明がウルトラマンマニアぶりを見せるのは面白いと思った。)ついでに言えば、怪獣映画は「初代ゴジラ」と「初代キングコング」以外は見る価値が無いと思っている。いくら特撮技術が発達しても、映画としての完成度は別なのである。(「指輪物語」の監督がリメイクした「キングコング」は素晴らしい特撮技術だったが、話のテンポが悪く、冗長だった。あれは、あの半分の時間で見せるべきである。)


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〈男には大島弓子は分からない〉の男版を発見しました。

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皮肉やユーモアを解さない人が多いのは分かるが、下のツィートの「議論マニュアル」は現実でよく使われていて実効性も高い戦法だから、皮肉にもユーモアにもならないのではないだろうか。たとえば、「(俺と)議論をするなら『資本論』くらい読んで来い」みたいな言葉は学生運動の中でよく言われていたと思う。そして、そういうことを言う連中の中で「資本論」をきちんと読んだ人間はほとんど存在しなかったと言うwww
気持ち悪いのは、このツィートに数多くのリツィートが付き、「いいね」が付いていることだが、ナザレンコ氏(まあ、日本人だろう)は、「いいね」を押した人々が、皮肉やユーモアを理解していない、と嘲笑しているわけで、少々失礼な人物に思える。まるで、バンクシーが、自分の作品が高値で落札された瞬間にスレッダーが作動する仕掛けを絵に施したような嫌味さである。


  1. さんがリツイート
  1. 皮肉わからない人多すぎない? このツイットが本気だと思っている人は、皮肉とかユーモアとか風刺とかについて勉強してください
  2. 74件の返信 406件のリツイート 2,070 いいね
  1. ツイッターで最強の論法を教わった。使ってみようかな。 本日から、私と違う意見を持っている人は皆勉強不足だとみなす。もちろん、具体的に何が間違っているか、何を勉強すればいいかは教えない。私と同じ認識になるまで勝手に勉強しててください(笑) 反論も控えて、ただ「勉強してから言え」という
  2. 240件の返信 1,683件のリツイート 4,464 いいね





泉鏡花の「照葉狂言」の中に、リウマチで体が利かなくなった女芸人が「磔」の見せ物用に売られる話があるが、そのリウマチとはどんな病気か調べ、さらに自己免疫疾患について調べたら、こう書いてある。
「自己免疫疾患」というのは、ある種の比喩に使えそうな概念である。つまり、「自分が自分を攻撃して破滅させる」というのは、自殺などに至る「精神の誤作動」であるわけだ。その反対の自己保存本能と自己愛こそが、人間を生に繋ぐ。
なお、「照葉狂言」は、まだ8歳くらいの主人公が周囲のあらゆる女性に好かれるという、「なろうヒーロー」の「オネショタ」文学で、アニメ化したら面白そうだが、脚本を書くのは難しそうである。






自己免疫疾患

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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自己免疫疾患(じこめんえきしっかん、:Autoimmune disease)とは、異物を認識し排除するための役割を持つ免疫系が、自分自身の正常な細胞組織に対してまで過剰に反応し攻撃を加えてしまうことで症状を起こす、免疫寛容の破綻による疾患の総称。

自己免疫疾患は、全身にわたり影響が及ぶ全身性自己免疫疾患と、特定の臓器だけが影響を受ける臓器特異的疾患の2種類に分けることができる。関節リウマチ全身性エリテマトーデス(SLE)に代表される膠原病は、全身性自己免疫疾患である。



「可哀そうなシャッツ」私は言った。「可哀そうなことをした。それは、マイルとキロメーターのようなものなんだ。お前は死なないよ。温度の単位、つまり決め方が違うんだ。フランスの単位だと37度が普通の体温で、こちらだとそれは98度なんだ」
「それ、確かなの?」
「絶対に確かだ」私は言った。「それはマイルとキロメーターの違いと同じようなことなんだ。知ってるだろ? 車で70マイルの速さが何キロメーターになるか」
「ああ、そうなんだ」彼は言った。
ゆっくりと、彼がベッドの足元を見る視線は和らいでいった。彼を包んでいた緊張も緩んでいき、翌日にはとてもリラックスして、些細なことに簡単に泣いたりしたが、それにはもう何の重要性も無かった。







(追記)無様な掲載の仕方になったのは、途中で、強調のために色字を使ったところ、残りのすべてが色字になり、その変更ができず見苦しいので編集画面そのものを変えたからである。まあ、そのために、前回の最後の一文(ここが強調したかったところ)が自然と強調されたから良しとする。
9歳の少年が死を目の前にするのは、大人と同じ、あるいはそれ以上の巨大な恐怖だろう。その原因が、摂氏と華氏の違いという、それだけだとコントのような話だが、死を目前にする恐怖は、たとえそれが誤解に基づいていても、本物の恐怖である。
ちなみに、摂氏と華氏の変換式を、この前アニメの「ピーナッツ(チャーリー・ブラウンとスヌーピー)」の中で見たが、あちら(米国)では小学低学年で習うようである。それはこんなものだ。

F=32+9/5C

たとえば摂氏40度だと、華氏104度になるわけである。(9/5は5分の9の意味)







良く晴れた寒い日で、地上はみぞれに覆われていたが、そのみぞれは既に凍っていたので、葉の落ちた木々や茂みはカットされたブラシのように見え、雑草や裸の地面は氷の中に消えていた。私はアイリッシュセッター種の若犬を連れ、道路や凍った溝沿いに軽い散歩に行くつもりだったが、ガラスのような地表では立っているのも歩くのも困難で、赤い毛色の犬は足を滑らせてつるつる滑っていき、私は二度もしたたかに転び、一度は、手にしていた銃を取り落として、それが氷の上をずいぶん遠くまで滑っていった。
私たちは、ブラシ状の木々の下の粘土の土手にいたつぐみを驚かせ、飛び立ったそれらのうちの2羽が土手の上を飛び去ろうとした間際に私は銃で撃ち落とした。群れのうちの幾らかは木の枝に止まっていたが、多くはブラシの堆積の中に集まっていたので、氷で覆われたブラシの小丘の上でジャンプして彼らを飛び立たせる必要があった。氷のスプリングのようなブラシの中から不定期に飛び立つうずらを撃つのは難しく、私は2羽を撃ち落とし、5羽を撃ち損ね、家の近くでうずらの群れを見つけたこと、そしてまた別の日に見つけることができるうずらがたくさん残っていることを喜びながら帰途についた。
家に入ると、家人たちが、少年が部屋に誰も入れようとしないと口々に言った。
「中に入るな」少年は言っているらしい。「誰にも僕の持っているものを取らせない」
階段を上って部屋に入り、私は彼が、私が最後に見たときとまったく同じ姿勢と位置で、白い顔をし、しかし頬は熱で紅潮して、ベッドの足元の方をじっと見ているのを見た。
私は彼の体温を測った。
「何度なの?」
「100度くらいだ」私は言った。それは102度4分だった。
「102度だよね」彼は言った。
「誰がそう言った?」
「お医者さん」
「君の体温は大丈夫だ」私は言った。「何も心配することはない」
「心配してないよ」彼は言った。「ただ、考えるのをやめられないんだ」
「考えないようにしなさい」私は言った。「気を楽にして」
「僕は気楽にしているよ」彼は言って、真っすぐ前を見た。彼は明らかに、彼自身のことで何か思いつめている。
「この薬を水で飲みなさい」
「これ、何か役に立つと思っている?」
「もちろん役に立つさ」
私は座って海賊の本を開き、読み続けようとしたが、彼が聞いていないことに気づいて読むのをやめた。
「僕はいつ死ぬんだと思う?」
「何だって?」
「あとどれくらい、僕は生きられると思う?」
「お前は死なないよ。いったいどうしたんだ?」
「死ぬよ。僕はあの医者が102度と言うのを聞いたんだ」
「人間は102度の熱では死なないよ。馬鹿馬鹿しい」
「死ぬって、僕は知ってるよ。フランスの学校にいた時、友だちが、人間は44度の熱が出ると死ぬって言っていたんだ。僕は今102度だ」
彼は一日中、死を待っていたのだ。朝の9時から今まで。









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