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質問者の質問内容がごちゃごちゃしているが、その中に辞書的意味も最初から書かれているし、回答者の答えは辞書作りをしている(その大半は先行辞書のコピー)馬鹿どもよりも明確で、国語力があることを感じさせる。
私自身について言えば、「矜持」と「誇り」は違うだろう、くらいの意識はあったが、目が悪いせいか「矜持」と「矜恃」の字の違いにこれまで気づいていなかった。いや、「矜恃」の字はほとんど見たことが無かった。
たいていの人は「誇り」や「矜恃」と書くべきところを「矜持」と書いているはずで、これは実は偉大な作家でもやっているミスだと思う。

熟語を分解して考えるなら、
「矜」の字自体が「誇り」の意味であり、
「矜持」は「誇りを保つこと」、
「矜恃」は「誇りを頼みとすること」、つまり、自分の誇りを意義あるものと思う自負心だろう。
したがって、「矜持を持つ」は「頭痛が痛い」みたいな言い方だと思う。「誇りを持つことを持つ」のだから。


矜持という言葉の使い方について質問します。 すでに下記の回答がある上での質問...

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orangeyaroさん

2009/4/1823:27:34

矜持という言葉の使い方について質問します。
すでに下記の回答がある上での質問です。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1422151219

私が持っている
大修館書店 新漢和辞典(初出昭和38年)の
昭和50年第4訂版 においては

矜恃
1.自分の行いに誇りを持つ。ほこり。
2.頼みとするところがあって尊大にかまえる。

矜持
1.自分をおさえ慎む。
2.みずから自分を飾る。
3.(矜恃の2.と混同して用いる)尊大にかまえる。

とあります。
その他の辞書では
前出の回答のように
矜持は 自分に誇りを持つこと と解釈されているようです。
私が持っている広辞苑 村井出編 昭和44年版(初版昭和30年)では
でも 自分の能力を信じること 解説とされています。


質問その1.
しかしながら、
新漢和辞典によれば、矜持の誇りは誇りといっても
頼みとするところがあって尊大に構える ということになり、
どちらかというと虎の衣を仮る狐というイメージを受けたのですが、
実際のところはどうなっているのでしょうか。

質問その2.
上記に関連して

本日(2009年4月18日)の産経新聞社会面に上坂冬子さんの追悼記事がありました。
見出しは
「日本の矜持を守り抜く」とありました。
私としては矜恃の解釈1.を当てはめたいのですが、
その解釈はできるのでしょうか。

質問その3.
矜持の解釈1.は現在使われているのでしょうか。

以上ご教示願えれば幸いです。

閲覧数:
65,499
回答数:
1

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ベストアンサーに選ばれた回答

fontomanieさん

編集あり2009/4/1900:16:07

“プライド”といった意味の「矜恃(きょうじ)」を「矜持」と書くのは誤りです。

「矜持」という語はありますが、意味が違います。“抑制”に近いでしょう。
最近の国語辞典等の扱いは、常用漢字で書くということが優先されているのではないでしょうか。
「昂揚」を「高揚」と書いたりする代用表記に近いと思います。



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