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連歌師の宗牧の書いた連歌論書「四道九品」の中に書かれていることらしいが、連歌の作り方をマトリックス的に説明しているのが面白い。

四道とは、「添・随・引放・逆」の付様

九品とは、「恋・花・月」という連歌の肝となる部分について「初の初・中・後」「中の初・中・後」「後の初・中・後」の場合で考えよ、ということらしい。

通常は、「初・中・後」だけを考えて自己満足するものだが、それを細分化しているのが面白い。
良く言われる「これは終わりの始まりだ」というフレーズは、案外、ここから来ているのではないか。「思い返せば、あの時が、この恋の終わりの始まりだったのである」という感じだ。


なお、「四道」も、発想法として考えると連歌以外にも利用できるだろう。

添:ある事柄を考えたら、それと並列して描くと効果的なものを考えてみる。
随:ある事柄を考えたら、その結果として生じる事柄を考えてみる。
引放:当面の事柄から想念を引き放って展開してみる。
逆:当面の事柄の反対事象や反対事件を考えてみる。






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