「ふむ、あんたの方は彼女を赦免するかい、陛下?」女はタホイに言った。(注:ここの英文は意味不明だが、こう訳しておく。何かのユーモアなのだろうが、ユーモアになっているのかどうか。)「私は、あんたの代わりに働く、働き者を探したほうがよさそうだね。あんたの新しい友達は私と一緒に来るんだよ。見張ってな!」彼女はダイネを囲いから連れ出した。(注:ここでのオヌアの言葉も原文は意味不明だが、とりあえずの訳。まあ、もともと辞書すら引かずに、意訳し、超訳する予定だったのだが、辞書を引いても意味不明の原文が多くなってきたwww))
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「タホイというのはクミールの言葉で牡牛の意味さ。気をつけな、そいつは主人以外には危険だから……」オヌアは言いかけて黙った。タホイの羽毛のような尻尾が振られていた。戦士のような、彼女の番犬が、機嫌のいい子犬のようになって、ダイネの掌をなめ、立ち上がって彼女の顔を嗅いだ。「そいつは番犬だと思われていたんだけどねえ」オヌアは眉をひそめた。「愛玩犬なんかじゃなくて。すべての人間を自分の友達と思うようなね」
「彼を責めないでください」ダイネは顔を上げて、弁解するように言った。彼女の指はタホイの掻いて貰いたいところを掻いていて、犬の尾は嬉しげに地面を叩いている。「動物たちは私が好きになるんです。それだけです」
「彼を責めないでください」ダイネは顔を上げて、弁解するように言った。彼女の指はタホイの掻いて貰いたいところを掻いていて、犬の尾は嬉しげに地面を叩いている。「動物たちは私が好きになるんです。それだけです」
オヌアはくつくつ笑った。「それは私の母がよく私を脅すのに使った文句だよ。(注:ここまで訳すと、前の部分で「馬肉を使った饅頭」としたのが不適切だとなるので、後で訂正しておく。まあ、もう少し、先まで読んで訳せ、という話だが、それも面倒なので、これまでどおり、読み進めながら同時に訳すことにする。そのほうが面白いし。)さあ、あんたと私の犬のタホイを引き合わせようかね」彼女は指を唇に当て、口笛で二つの短い音を出した。大きな物体が囲いの後ろの壁から飛び出してきて、ポニーたちの間を、その蹄(注:hoovesが辞書に無いのでこう訳しておく。)や歯を、やすやすとかわしながらやってきた。柵の上を軽々と飛び越え、オヌアの足に体をこすりつける。自分の主人の尻までと同じくらいの高さで、灰色の巻き毛で包まれている。
「ポニーとほとんど同じくらい大きいのね」ダイネは掌を広げて差し出した。犬は機嫌悪そうに唸り声をあげ、彼女の指をwarily嗅いだ。
(注:辞書に無い単語が時々出てくるが、最終的には飛ばして訳すにしても、とりあえず、なるべく形跡だけ残すようにしておく。)
「ポニーとほとんど同じくらい大きいのね」ダイネは掌を広げて差し出した。犬は機嫌悪そうに唸り声をあげ、彼女の指をwarily嗅いだ。
(注:辞書に無い単語が時々出てくるが、最終的には飛ばして訳すにしても、とりあえず、なるべく形跡だけ残すようにしておく。)
「お前さんのものを私のものと一緒にしておきなさい」オヌアは片隅に積まれたものの上にかかっている粗布(注:カンバスのことだが、カンバスの訳語は「帆布」となっており、ここではふさわしくないので「粗布」と訳しておく。「カンバス」というカタカナ語は使いたくないので。)を指さして言った。「そこなら安全だ。このポニーたちは番犬よりマシさ」
ダイネはクラウドを囲いの中に導き、自分の荷物をオヌアの荷物と一緒に保管した。荷物を置いてきた時には、クラウドが黄色い種馬に噛み付こうとし、純血種の鹿毛の雌馬を蹴ろうとしていたが、それをあやうく止めた。「行儀よくしなさい」彼女は命じた。「私がそう言っているのよ」
クラウドは耳を後ろに振り、後ろ足を試すように持ち上げた。ダイネは身をかがめ、馬の耳に何かをささやいた。雌馬は鼻を鳴らし、四つの足を揃えて立ったが、その様は、まるで自分は夏空のように罪は無い、と言いたげであった。
「何て言ったんだい」オヌアは少女を囲いから出しながら尋ねた。
「馬肉で饅頭を作る男に売り飛ばすよ、って言ったの」(注:「I said I'd sell her to the man that makes dumplings down the way. 」をこう訳したが、いい加減な訳である。down the wayは、「その辺で」くらいかと思うが、特に訳していない。)
ダイネはクラウドを囲いの中に導き、自分の荷物をオヌアの荷物と一緒に保管した。荷物を置いてきた時には、クラウドが黄色い種馬に噛み付こうとし、純血種の鹿毛の雌馬を蹴ろうとしていたが、それをあやうく止めた。「行儀よくしなさい」彼女は命じた。「私がそう言っているのよ」
クラウドは耳を後ろに振り、後ろ足を試すように持ち上げた。ダイネは身をかがめ、馬の耳に何かをささやいた。雌馬は鼻を鳴らし、四つの足を揃えて立ったが、その様は、まるで自分は夏空のように罪は無い、と言いたげであった。
「何て言ったんだい」オヌアは少女を囲いから出しながら尋ねた。
「馬肉で饅頭を作る男に売り飛ばすよ、って言ったの」(注:「I said I'd sell her to the man that makes dumplings down the way. 」をこう訳したが、いい加減な訳である。down the wayは、「その辺で」くらいかと思うが、特に訳していない。)
オヌアはダイネの熱意に打たれて、その肩に手を置いた。「大丈夫さ。うまく行かなくても、何かの仕事には就けてやるよ。お前を立ち往生させるような目には遭わせないから。それで安心できるかい?」
ダイネは元気よく頷いた。「ええ、オヌアご主人様」
オヌアはたこのある手を差し出した。「なら、握手しよう。で、私を『ご主人様』なんて呼ぶのは無しだ。私の名はオヌアだからね」
ダイネはこの女性の力強い手を同様に力強く握り返した。「クミリ・ラデーのオヌア・チャムトングでしたね」彼女は言った。「私、覚えてます」
オヌアは微笑した。「たいへんよろしい。さて、あんたの馬は他の馬と一緒でいいのかい?」
「そうしない理由はありませんわ」ダイネは荷物と鞍をクラウドの背中から降ろした。
ダイネは元気よく頷いた。「ええ、オヌアご主人様」
オヌアはたこのある手を差し出した。「なら、握手しよう。で、私を『ご主人様』なんて呼ぶのは無しだ。私の名はオヌアだからね」
ダイネはこの女性の力強い手を同様に力強く握り返した。「クミリ・ラデーのオヌア・チャムトングでしたね」彼女は言った。「私、覚えてます」
オヌアは微笑した。「たいへんよろしい。さて、あんたの馬は他の馬と一緒でいいのかい?」
「そうしない理由はありませんわ」ダイネは荷物と鞍をクラウドの背中から降ろした。
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